鍼灸ってなんだろう?
鍼灸は中国発祥の伝統医療。源保堂鍼灸院はその源流を大切にしています。
日本は何でも多様化していく文化的な特徴があります。遣唐使の頃に入ってきた鍼灸も、日本の独自の文化と交流しながらさまざまな流派が誕生しました。源保堂鍼灸院はその源流を大事にしながら、プラスαで伝統を前進させていますj。
“未だ病まざるを治す”-未病先防
未病のうちに鍼灸・漢方・薬膳を
鍼は痛くないものです
鍼灸・漢方薬をはじめとする東洋医学の最も古い原典に『黄帝内経(こうていだいけい)』という書物があります。
この中に次のような一節があります・・・。
「是故聖人不治已病治未病、不治已乱治未乱、此之謂也」
(是レ故ニ聖人ハ已病を治サズシテ未病ヲ治ス、已乱ヲ治サズシテ、未乱ヲ治ストハ此ヲ謂ナリ)
これを意訳しますと・・・
「既に発症してしまった病気を治すのではなく、発症する前の病気の種を未然に治しておくことが聖人のこころがけである」という意味になります。
この一節をさらにシンプルにまとめると・・・
「体も心も本格的な病気になる前にしっかりとメンテナンスをしておきましょう」ということになります。
ここにこそ、東洋医学(鍼灸・漢方薬・薬膳・気功)の根幹が凝縮しています。自分の体や心は、自分という存在を支えるために日々がんばってくれています。しかし、そのがんばりも無限に無理が効くというわけではありません。お酒やたばこが多いといった乱暴な生活はそもそもダメですが、そこまでの生活をしていなくても、夜更かししてしまったり、仕事を詰めすぎたりと、案外と自分を酷使していることが多いものです。
そこで、日頃から心と体のメンテナンスを心がけていくことが大事です。
そのためにヨガやピラティス、ウォーキングなどの運動をすることも大切です。
しかし、それだけの時間がかけられないこともありますし、自分でのメンテナンスだけでは追いつかないこともあります。
そういったときに、東洋医学・中医学(鍼灸・漢方薬・薬膳・気功)を思い出していただけたらと思います。そして、なかなか自分ではうまくコントロールができないときもありますので、そういったときは鍼灸院の扉を開いていただけたらと思います。
健康と病気の間をメンテナンスする
検査で異常がなくても不調なとき
鍼は痛くないものです
体や心が不調になり、当然ながら病院へ行かれると思います。もちろんそれはとても大事なことで、自分の心と体がどのような状況にあるかを数値化し、見える化しておくことは対策を練るためにも大切なことです。また、健康診断や人間ドックなども、大きな病気の早期発見、早期治療になりますから、そういったことを受診することはとても意味があることです。
しかし、そういった検査をしてもはっきりとした原因がでないこともしばしばあります。ある症状でもって病院に行って診察してもらっても、病名がつかない。そしてとりあえず出された薬を飲んでみるけれど、あまり改善しているとは思えない。そんなことはよくあることです。
病気ではないが健康でもない・・・
健康とは言えないけれど、病気でもない・・・
というような半健康・半病気の境界のことを、東洋医学・中医学では「未病」と言います。東洋医学・中医学は『黄帝内経』が生まれた2000年以上前から、「未病」を取り扱うものですから、こういったときには東洋医学・中医学の知恵が役立ちます。自分の今の状況が「未病」にあると感じましたら、東洋医学・中医学を選択肢の一つに挙げていただけたらと思います。
不定愁訴は未病でもあること
肩がこる、腰が痛い、気分が悪い、いったい何が‥
普段私たちが生活をしていて、本当に西洋医学の病院での治療や薬が必要なときは、上図のように、すでに病気になっているときになります。
しかし上図を見ていただければ分るように、私たちの体は、全くどこも悪くない健康な状態と、病気ではないけど健康でもない、健康でもないけど病気でもないという未病というグレーゾーンにあることが多いのです。
このような健康や未病のグレーゾーンで病院に行ったとしても、そこで行われる検査結果は正常ですので、何も処方されることもありません。しかしそれでも辛いわけですから症状があると訴えると、うつ病などの精神疾患に分類されてしまうことがあります。または、「加齢ですから・・・」「老化現象ですから・・・」と言われるが関の山です。
一方の東洋医学は、体のバランスを見ていくものなので、未病の段階でも何かしらのアプローチをすることができます。そしてこのような東洋医学・中医学のアプローチを積み上げることによって、心や体が改善をしていくということは臨床でよく見る光景であります。
このような観点からすると、東洋医学・中医学が、皆様の人生にお役に立てる範囲はとても広いと考えます。東洋医学には、漢方薬、鍼灸、薬膳、気功と言ったいくつかの人生を豊かにする術(すべ)があります。必要に応じてそれらを取り入れることによって、年齢に関係なく、またそこから豊かな人生を取り戻すことができると思います。
半健康・半病気という未病の段階でお困りになっている方には、代替療法・伝統療法の中でも歴史があり、実績もある東洋医学・中医学をお薦めいたします。
何はなくとも体と心の調整を
日々の疲れを癒すことも
皆様は、肩がこったり、腰が痛くなったとき、どこへ行って癒してもらいますか?
マッサージや指圧、アロマテラピーなど、その手段はさまざまだと思います。
もちろんこういったものも、とても気持ちがよく、リフレッシュになり、とても有効なことだと思います。
そこに鍼灸をはじめとする東洋医学・中医学も選択肢に入れてもらえないでしょうか?
鍼灸や漢方薬は、より医療としての印象が強いかと思いますが、マッサージやアロマテラピーのように、癒しでもあります。
源保堂鍼灸院はオールラウンドで全身を調整する鍼灸鍼療をしており、未病の部分でも活用できる場所です。日頃の疲れ、心や体の疲れを取りに、何はなくとも月に一度くらいのメンテナンスにいらっしゃる方もおります。
日頃溜まった心のストレスを癒したり、アンバランスになった体の調整をする、そんなときに鍼灸・漢方薬・薬膳を思い出していただけたら幸いです。
(Concept of Genpoudou)
源保堂鍼灸院のコンセプト・鍼灸についての当院の考え一覧
ご注意点
以上の概要は、これまでの治療実績や、患者様からのご感想などを基にまとめておりますが、効果の出方や治癒までの期間、また効果があるかないかなどは個人差もあることをご了承ください。期間や効果の目安もまとめたページがありますので、そちらを併せてご覧になってください。
また、こちらは源保堂鍼灸院のサイトですので、当然ながら当院の鍼灸治療の特長を挙げておりますが、他の鍼灸院との優劣を書いたものではないことをご了承ください。
当院の鍼灸が、患者様の好みも含めて不向きな方もおりますので、そのときは他の鍼灸院をあたってみてください。
日本の鍼灸師はみな勉強熱心で、それぞれに特徴を持った施術をしており、国民の健康のため日夜努力している存在です。お気軽にお尋ねすることをお薦めいたします。
TEL. 03-3401-8125
場所 渋谷区神宮前4-17-3 アークアトリウム101
最寄 表参道駅・明治神宮前駅・原宿駅