鍼についての一般的なQ&A

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鍼・灸・東洋医学・源保堂鍼灸院faq (C)表参道・青山・原宿・渋谷エリアにある源保堂鍼灸院acupuncture clinic Tokyo Japan

こちらのQ&Aでは、鍼や鍼療についてよくあります一般的な質問や疑問、そしてその答えをまとめております。源保堂鍼灸院の鍼の特長についてのQ&Aは、このページの下の段落のQ&Aにまとめました。また、源保堂鍼灸院のウェッブサイトは、みなさまのご質問や疑問を反映して制作しておりますので、リンク先の他のページにも訪問していただき、今後の受鍼のご参考になさって下さい。

鍼についての一般的なQ&A

Q.鍼は痛いですか?

A. 源保堂鍼灸院の鍼は、痛くありません。
* どうしても鍼が怖い方には、刺さない鍼もあります。

源保堂鍼灸院で使用している鍼は、0.16ミリという細さのものを採用しています。
日本人の髪の毛の太さの平均が0.08ミリで、太い毛の人で0.15ミリと言われていますので、髪の毛よりも少し太い程度です。
もちろん鍼がいかに細くても、鍼をする鍼灸師の技量がなければ痛く感じることがありますので、そうならないように常に技術の研鑽もしております。
そもそも“痛い”という刺激は、侵襲刺激といって身体には良い影響を与えません。例えば痛いと反射的にビクッ!としますが、これは身体が防御しようとしている反応で、交感神経を高めている状態となります。
交感神経が高まると緊張状態が続きますので、リラックスとはほど遠い状況になってしまいます。
また、リラックスした状態は、身体や心、頭が回復するためのモードで、源保堂鍼灸院では、このモードこそが鍼灸の効果が発揮できるものと考えております。源保堂鍼灸院では、リラックスした状態を求めていくものなので、痛い刺激・痛い鍼は行っていません。
鍼灸院・鍼灸師の中には、意図して痛い鍼をするところもあるようですが、(どちらが善いとか悪いとかではなく)それはそれでその鍼灸が目指す目的があるのだと思います。

Q.鍼は痛い方のが効きますか?

A.源保堂鍼灸院では、鍼の痛さと効果は関係しないと考えております。

 「鍼は痛いの?」というご質問はとても多く、また、それに続いて「痛くないと効かないんですか?」ということもよく聞かれます。
 一般的に、痛い刺激に対して、体は反射的に防御反応をします。例えばトゲが刺さったりすると、「痛いっ!」と感じた瞬間に体は手を引いて、全身に緊張度が高まります。これは、体が危険から身を守るための防御反応の一つですから交感神経が高まっている状態ということになります。
 これと同じように、痛い鍼は交感神経を高めてしまうことが多く、身体を緊張させてしまいます。
 体が緊張すると、当然リラックスできません。
 体は、リラックスした状態でこそ自己治癒力を発揮するので、交感神経を緊張させる痛い鍼はあまり効果が出ないと考えられます。
 ただし、痛くない鍼が良いのか、痛い鍼が良いのか、このあたりは鍼灸師・鍼灸院の方針で分かれるところで、中には、痛い鍼をすることによって一瞬だけ緊張状態を作り、その後にやってくるホッとした感触が体を緩めると考えるところもあるようです。
 痛くない鍼をしているのか、痛い鍼をしているのかは鍼灸院の方針によるところが大きいので、自分の好みも含めて、ここが鍼灸院選びのポイントと考える方は、事前に尋ねておくことをおすすめします。
 源保堂鍼灸院では、主に、東洋医学や鍼が生まれた頃にまとめられた『黄帝内経』という古い書物に記載された方法論を取り入れておりますが、この中では、“鍼は、蚊や虻が止まるように(刺されたのが分からないように)刺しましょう。”と記されていますので、“痛くない鍼”を心がけております。
 解説が長くなりましたが、結論としては、源保堂鍼灸院では、鍼は痛くなくても効く、痛くない方のが効く、痛くないように鍼をする、を鍼灸鍼療の大前提としております。
鍼については、以下のページもご参考下さい。

Q.鍼も東洋医学ですか?

A.鍼灸も東洋医学です。

“東洋医学”と言いますと、漢方薬だけと思っている方も少なくありません。
しかし、鍼灸もまた東洋医学の一翼を担っています。
そもそも鍼灸の始りは、痛いところに手を当てる“手当て”から始まったといわれています。そこからツボというものが発見され、その後、体の構造などを理解しながら発展していきましたので、その発祥は漢方薬も古いといわれています。

東洋医学には、鍼灸や漢方薬の他に、食べもので体調を整える薬膳や、運動や体操で体を健康にする太極拳や気功なども含まれます。

たまに、ヨガも東洋医学に含めているところもありますが、東洋の範囲をインドまで入れれば東洋医学といえますが、一般的に入らないと思います。

Q.鍼の素材は何ですか?

A.当院の鍼の材質は基本的には銀のものを使用します。

当院で使用している鍼の材質は銀です。
銀は身体になじみやすく、身体の微妙な変化を捉えやすいので、鍼灸治療に適した素材と考えています。
ただし、銀よりもステンレスの鍼の方が効果が出る方もおりますので、ステンレスで作った同型の鍼もご用意しております。
また、鍼にはいくつか種類がありまして、ふつうに使う鍼では好転反応が出すぎてだるくなる方もおりますので、そのためにてい鍼と呼ばれるものもご用意しております。
鍼については、別のコーナーを設けて詳しく説明しておりますので、そちらのページもご参考になさって下さいませ。

Q.鍼灸を受けた後はお風呂に入っても大丈夫ですか?

A.あまり長湯をしなければ大丈夫です。

 鍼灸の後は体の巡りが調いますので、なるべくそれを維持していただくことをおすすめいたします。
 お風呂は体全体を温めて、巡りを良くするという効果もあるのですが、あまり長くつかり過ぎてしまうと温熱効果が過剰になってしまい、せっかく鍼灸で調えたものが半減してしまうこともあります。
 そこで、鍼灸を受けた当日はシャワー程度にしていだきたいと思います(冬は寒いので、長湯にならない程度に入ってください)。

 また、鍼灸の後は身体の代謝がよくなり、腎脂(じんし)という身体を保護してくるほどよい皮脂、いわゆる“肌艶(はだつや)”が出てきます。これは肌の保護作用や、美容の効果にもなりますので、落とし過ぎないように、表面の汚れるを取れる程度に軽く洗ってください。

Q.鍼灸が向いていない人や、効かない人はいますか?

A.鍼灸治療に不向きだったり、効果がない方はあまりないと思います(断定はできませんが)。

 基本的に鍼灸治療は老若男女問わず、誰に対しても効果が出る治療方法です。ただし、治療効果の出方には個人差があります。
 鍼をしたその場からすっきりする方もあれば、効果を実感されるまで少し時間がかかる方もいらっしゃいます。
 これは、患者様がそのとき持っている体力、生活環境(食事やストレスの状態など)によって変わってきます。
 一般的には年齢が若く、回復力が備わっている場合は効果も早く現れますが、お年が上になりますと、効果が少しずつ出てくる場合が多いようです。
 しかしいずれの場合も、効果の差こそあれ、効果はしっかりと現れてきます。できましたら、初診から3回くらいは間を空けずにいらしていただけると、ほとんどの場合は効果を実感していただけると思います。

Q.妊娠中でも鍼灸を受けられますか?

A.妊娠中でも鍼灸治療は受けられます。

 妊娠中でも鍼灸治療は受けられます。
 効果としましては、つわりを軽くしたり、妊娠に特有の腰痛を軽くする、風邪を引きにくくする、精神的な安定、尿淡白を軽減する、などがあります。また、妊娠中に治療を受けていますと骨盤や筋肉にもいい影響があり、お産も比較的楽になることが多いです。
 妊娠中に鍼灸治療を受けておりますと、母子ともに気血の巡りが良くなりますので、胎児へも良い影響が波及されます。そのため、お母様の産後の肥立ちもスムーズになりますので、母乳の出にもよく、出産後の育児も楽になることが多いです。また、生まれてくるお子様も活発なお子様が多いように、日々の臨床や、お母様からのご感想で感じています。
 その他逆子になった場合には「至陰(しいん)」と呼ばれるツボへのお灸が効きますので、逆子でお困りの方なども、鍼灸治療をお受けになることをお薦めいたします。

Q.特別体調が悪くないのですが、鍼灸を受けることができます?

A.もちろん大丈夫です。

鍼灸治療は、症状があるときだけではなく、未病治療、予防効果、またリラクゼーション効果もありますので、強い症状がないときでも治療を受けても大丈夫です。むしろ、予防的に治療を受けておきますと、身体も強くなっていきますので、何も症状がない場合でも、定期的にいらしていただくと身体も楽になります。
西洋医学は数値や症状にあわせて治療をするため、基本的に予防という概念と、予防にな対する積極的な治療方法は手薄な感があります。
一方の東洋医学・鍼灸治療は、数値に囚われすぎずに、身体全体が発する情報を集めながら治療をしていく医療で、身体全体の調整をしていくものです。そして、東洋医学の健康観は「病気にならないような身体作り」「病気になる前にその芽を摘んでおく」というところがあります。このような身体観がありますので、病院での検査などで引っかかっていなくても、また自覚的に体調が悪くないというときでも、定期的に治療を受けられていると、常に体調が整った状態になり、病気になりにくい身体作りをすることができます。
働き盛りの方や、普段のストレスが多い方にとっても、リラクゼーション効果もありますので、症状がない場合でも治療を受けるとスッキリし、より活動的な人生を送る助けになります。
女性にとりましても、身体の調整ばかりではなく、お肌の調子などにも効果がありますので、普段からの定期的な身体の調整にお勧めです。

Q.ツボはどこの部位に影響をしますか?

A.経絡を通して身体全体に波及していきます。

ツボは経絡と呼ばれる気が流れる線の上にあります。この経絡は、経脈と絡脈とに分かれ、お互いに連絡おり、身体全体を覆うように全てつながっているネットワークを形成しています。この身体を巡るネットワークのことを、古い鍼灸の医学書では「環(たまき)の端の無きが如し」と表現しており、“どこをとっても輪のようにつながっている”と考えています。このように全てつながっておりますので、ツボを使用するということは、全てのネットワークに作用を及ぼすということになりますので、身体全体に効果が波及していくことになります。
経絡には12正経と呼ばれるものがありますが、これは、六臓六腑それぞれにつながったもので、それぞれにその経絡が通る道筋が決まっています。たとえば胃経というものがあり、その胃経と呼ばれる経絡は、胃と密接に関係する経絡と言うことになり、この胃経上にあるツボは、特に胃の病に対して著しい効果を示すことがあったりします。
以上のように、ツボの効果は全体的に見れば全てに波及しますし、部分的に見ればその経絡線上にある症状の軽減に影響を与えるということになります。経絡は複雑に絡んでおり、この複雑なネットワークをうまく動かしてあげる鍼灸治療が、表参道・青山・源保堂鍼灸院の本治法です。

Q.生理中に鍼灸を受けることはできますか?

A.生理中でも鍼灸治療を受けることができます。

生理中でも鍼灸治療を受けることは可能です。生理中はもちろん、生理前後などに鍼灸治療を受けておりますと、生理による症状も軽くなりますし、お血と呼ばれる濁った血(けつ)を外に出すこともできますので、生理による症状だけではなく、普段の不快な症状へも効果的なことが多いです。
特に生理痛、生理前の不快な症状が特に強い方の場合は、生理前に治療を受けておくと生理期間の過ごし方がより楽になりますので、生理前に治療を受けることをお勧めします。また普段から継続的に鍼灸治療を受けていただくと、自然と体質改善が進んでいきますので、生理痛や生理前後の不快症状は軽くなっていきます。

Q.鍼灸に副作用はありますか?

A.鍼灸に副作用はありません。

先ず副作用の定義ですが、副作用とは、その作用が体を良い方向に向かわせることがないばかりか、悪い方向へ向かわせてしまうように働いてしまうことを言います。例えば薬の副作用と言いますと、薬への体の反応が、体を悪い方向へ向かわせて、予期せぬ病気に薦めてしまうことを言います。
この定義に従いますと、鍼灸には副作用はありません。
ただし、副作用はありませんが、瞑眩(めんげん)現象と呼ばれる好転反応(身体が良くなる反応)が出ることがあります。これは治療後だるくなったり、眠くなったり、ぼーっとしたりするものです。これらは鍼灸の効果が一時的に強く現れたもので、副作用のように悪い方向へ向かわす反応ではありませんので、その点はご心配はありません。
瞑眩現象が起きるケースは、鍼灸の受鍼が初めてで馴れていない場合や、身体が敏感な方、症状が重い方、体力がない方などで、鍼灸の効果を十分受け取るだけの素地がまだないときに起こることがあります。ただし、必ずしもそのような反応が起きるものではなく、全体の割合から言えば、瞑眩現象が起きることの方が稀であります。
表参道・青山・源保堂鍼灸院では、瞑眩現象がなるべく起きないように微調整しながら鍼療しております。

Q.鍼灸は西洋医学と併用できますか?

A.鍼灸は西洋医学と併用できます。

東洋医学・鍼灸は、もちろん西洋医学と併用できます。西洋医学の得意な分野、東洋医学の得意な分野はそれぞれ違いますので、それぞれのよいところを活かしあうように併用することは、身体にとってもとても有効なことだと思います。

東洋医学と西洋医学はそれぞれ別の歴史的背景を持った文化の元で、それぞれが独自の視点で発展をしてきました。当院では、そういった西洋医学、東洋医学にもともと存在する違いを無視しての統合は困難であり、仮に統合できたとしても、その接点にはいびつな接合部が残ると考えます。そういったいびつな形での統合や融合を図るよりも、それぞれの得意分野を尊重し、認め合っていきながらうまく使い分けることが大切だと考えています。

特に東洋医学の分野が得意なのは、機能的なものが落ちている場合です。病院でははっきりとした検査結果が出ないにもかかわらず、不快な症状がある場合は、身体の機能(はたらき)が落ちていることがほとんどです。このような場合は、病院では処置ができない範囲でありますので、鍼灸・東洋医学が有効であると思います。

当院は鍼灸専門院であるとともに、イスクラ産業の漢方薬を取り扱う薬戸金堂(薬店)を併設しています。また、スタッフには国際中医薬膳師の資格を持ったものがおりますので、鍼灸にプラスして、漢方薬や薬膳の面からも皆様のお役に立てたらと考えております。

Q.鍼灸でストレスは取れますか?

A.鍼灸でストレスも取れます。

現代社会において、ストレスを感じない日はないほど、毎日我々はストレスに身も心もさらされています。そのストレスは放っておくと胃潰瘍、十二指腸潰瘍などを始めとした多くの疾患を引き起こすことがあります。

鍼灸でストレスを取ることもできます。
鍼灸が効くエビデンスの一つに、自律神経のバランスを調えることが知られています。自律神経は、ストレスによって大きな影響を受けるところであり、体のさまざまな個所に関連しています。その自律神経を調える鍼灸は、当然ながらリラクゼーション効果もあり、ストレス除去にもとても効果があると考えられています。患者様の中にも、鍼灸を受けた後は仕事にも集中できるようになるとか、リラックスして過ごすことができると仰る方も多くあります。
また、自律神経への作用とも関係しますが、鍼灸は全身の緊張を緩める作用がありますので、そういった面からもストレスを除去することができると考えられています。

鍼灸は東洋医学の一つの分野ですが、東洋医学には“心身一如”という考えがあります。これは、“心と体は一体である”という意味で、どちらのサポートも怠らないように、ということです。この思想が背景にありますので、鍼灸も精神的なストレスに対応すると考えています。

東洋医学は鍼灸だけではなく、漢方薬や薬膳、太極拳といったものもあります。鍼灸だけでも確実に変化を起こすことは可能だと考えますが、それだけでは心もとない場合は、さらに食事をしっかりしたものに変えていく薬膳からのアプローチ、漢方薬も取り入れるなど、東洋医学の良いとこ取りをしていただけると、より確実に変化は起きると思います。
最初にストレス症状以外の症状を抱えてきた患者さんの中でも、鍼灸治療を受けているうちに、ストレスの除去という鍼灸治療の側面を知っていただき、当初の症状が無くなった後でも、引き続き継続してリラクゼーションを求めて来院される方も多くいられます。このように、日ごろのメンテナンスを鍼灸治療で行うことでストレスに負けない心身になり、仕事への意欲や生活の張りにつなげていただけたらと思います。

Q.鍼灸で自律神経失調症は良くなりますか?

A.自律神経失調症は、鍼灸の得意分野でもあります。

自律神経は内臓や呼吸など自分が意識しない身体の働きを、自動的に調整する神経ですが、これには交感神経と副交感神経があります。これはスイッチのオンとオフのようなもので、働きを活発にしていくのが交感神経で、働きをクールダウンしていくのが副交感神経です。東洋医学ではこの働きを、古来より陰と陽という考え方で捉えており、引用の調和が健康の秘訣の一つと考えていますので、東洋医学である鍼灸治療は、自律神経失調症などにもたいへん有効なところがあります。特に源保堂鍼灸院が施す本治法は、鍼灸治療の中でも、身体の陰陽を調整すること(身体全体のバランスを整える)をひとつの目標とし、得意としている治療ですので、自律神経の調整にはかなり効果を発揮することができます。
自律神経は、身体のさまざまな働きを調整していますので、この自律神経を調整するということは、身体全体の調子を整え、大きな病気にかからないようにする予防にもつながっていきます。

Q.鍼灸はどれくらいの間隔・頻度で受けると良いですか?

A.症状や身体の状況、鍼灸治療を受ける目的によって様々です。

 「鍼灸で腰痛が一回で治った!」というお話を友達や知人から聞いたことがあるかもしれません。そんなお話から、鍼灸を神秘的な魔法のように考えている方もあります。
 しかし実際にそのような劇的な効果が上がるのは、病がまだ浅いとき、病ができたばかりの急性期に限られます。
 例えば昨日、今日生じたぎっくり腰であれば、1回、2回で治ることは多いものです。
 しかし、慢性的な症状になりますと、その症状ができるまで時間がかかっており、場合によっては内臓の疲労や内臓の不調和から来ていることも少なくなく、このような場合になりますと、これら症状の大本を治していかないと治療効果は出てきません。もちろんこのような場合であっても、1、2回の鍼灸治療でも症状が軽くなることは多々あります。
 しかし症状の原因が深いために、身体が病に完全に勝てないために、症状がまた出てくることがあったり、治療効果が長続きしないことになります。このような慢性的な症状の場合は、病の原因を根本的に治していく必要があり、そのためには治療回数も治療期間もかかる場合が多いものです。
 このように、病からの回復・治癒までの期間というものは、患者様の状態、病気の新旧によって異なってきます。状況を診せていただかないと判断ができないというのが正直なところですが、一般的に、急性・慢性どちらの場合も、治療効果を高めるためには間を空けずに治療を重ねることがより早い治癒に結びつきます。鍼灸治療には、身体を元に戻す力があり、治療効果の積み重ねがあります。間隔を空けずに治療を受けることで、治療効果は身体になじんでいきやすくなり、治癒・回復までの期間は短くなります。どちらの場合も、治し始めはしばらく毎週治療を受けることをお勧めします。さらに肝臓や腎臓、胃など器官が傷んでいるような病気の場合は週2、3回受けることをお勧めします。身体の状態がそれほど悪くなく、体調維持、体調管理のためでしたら月に1、2回でも効果は十分に出てきます。
臨床的に考える治療回数・頻度の目安を記しておきましたので、参考にしてください。

《治療の目安》
【症状が慢性的な場合】
期間  長期
頻度  週1~2回
慢性的な疾患や症状は、疾患ができるまで時間がかかっており、場合によっては内臓の疲労や内臓の不調和から来ていることも少なくありません。この場合は、自己治癒力と病への抵抗力が下がりきっていることが多いため、治療間隔を週2回~週1回ほどにすると効果的です。その後治療経過を見ながら、症状が改善されていくのを診て、治療間隔を空けるようにしていきます。治療期間は長期になります。
【症状が急性期の場合】
期間  短期
頻度  治療の最初は間をあけずに続けて治療すると効果的です。
ぎっくり腰や寝違いなど、症状が出てまだ間もない急性期のものは、病が深く入っていないので、症状が改善されるのも早いのですが、症状が改善されるまで間を空けず毎日、または一日おきなどの間隔で治療を受けると効果的です。
治療期間は短期になります。ぎっくり腰などは1~数回で治ることも多いです。
【体質改善・体力向上の場合】
期間  長期
頻度  週に1回または2週に1回など
治療をはじめたときの体力、体質にもよりますが、週一回から二週に一回くらいのペースで、長い目で見ながらの受診をお勧めします。体質改善には、季節の巡りも関係してきますので、四季の変化などを診ながら調整していくため、治療期間は長期になります。
【予防・未病治療・健康維持の場合】
期間  特に問わず
頻度  月2回~月1回
特に強い症状はないけれども、身体の調子を高めておきたい、日頃の身体の疲れを取りたいなど、普段の健康管理として鍼灸を活用する場合は、月2回~月1回のペースでの受診をお勧めいたします。もしこのペースで症状が改善されない場合や、仕事が立て込んで急に疲れがたまった場合などは、このペースに回数を増やしていくと効果的だと思います。
【スポーツや運動をしている場合】
期間  特に問わず、定期的に
頻度  月2回~月1回、試合前など
鍼灸治療を受けておりますと、身体のコンディションが高くなり、身体の柔軟性も高まりますので、怪我をしにくくなります。また、試合や本番の前などに治療を受けておきますと、当日のパフォーマンスが高くなることが多くあります。スポーツや、運動をしている方で、結果を出したい方、コンスタントに活躍したい方などには、症状がなくても定期的に治療を受けておくことをお薦めいたします。
【小児鍼の場合】
期間  短期のことが多いですが、症状によって様々
頻度  週1~3回
小児の身体、特に赤ちゃんの身体は体格も小さいため、治療時間は5分程度と短くなります。このような短時間の治療を一週間に何度も受けることが効果的です。何度も来院できない場合でも、できたら最低でも週一回の間隔で治療を受けていただけますと、効果はでやすいです。治療期間は短期、長期、症状によって変わります。
※ いずれの場合も、病気の症状、身体の状態によって治療頻度・治療回数は異なりますので、まずは受診をしてご相談ください。

Q.鍼灸受鍼後に注意することはありますか?

A.鍼灸治療後に避けていただきたいこと、また、してほしいこと二つがありますので、以下をご覧になってください。

鍼灸治療後は、治療効果を十分身体に受け止めさせ、治療効果を高め、維持することが大切になります。そこで、以下のことをお守りしていただけると助かります。

鍼灸治療後に避けていただきたいこと
・アルコールの過度な摂取
・サウナや温泉などの過度な入浴。入浴は軽めにシャワー程度が良いです。

鍼灸治療後にしていただきたいこと
・バランスの良い食事をする・・・たんぱく質多目のおかず中心の食事治療後は「胃の気(身体全体に栄養を巡らせようとする気)」が出るために、お腹が空いてきます。バランスの良いしっかりした食事を摂ることで、症状の在る部位に栄養が行きやすくなります。
この場合の食欲は、身体の弱っているところに栄養を送りたいという身体のサインでもありますので、太る原因にはなりません。
・適度に身体を動かす・・・散歩など軽い運動

Q.鍼灸は一回で改善しますか?

A.症状の深さや患者様の体力などによって改善する回数は異なります。

ぎっくり腰、寝違いなど、症状が出てから2~3日以内のものであれば1~3回くらいで治ることも多いです。しかし、慢性的なものの場合は、1回の治療毎に症状の改善はできますが、その効果が持続して完治というレベルにするのは難しいものがあります。完全に症状がなくなる状態にするためには、回数、頻度を多くする必要があります。
鍼灸治療は魔法ではありません。1回の治療で全てが完璧に良くなる(=完治する)と言うことはありません。
しかし、1回の治療でも体や心に何かしらのアプローチ・アクションをかけることはできます。
問題は、その効果が持続するかどうかです。
例えばぎっくり腰、寝違いのような急性のものであれば、たとえ症状が激しくても、症状はまだ浅く、患者様の体力も十分に残っているので、1回から数回で治ることが多いです。しかし、慢性的な腰痛や肩こりなどですと、症状は身体の奥深くに定着しており、それを治すだけの体力が患者様に不足していることが多いため、1回の治療だけでは治療効果は一過性で、また元に戻ってしまいます。
そこで、鍼灸治療を受けようかなと思っていて、でも、そんなに何回も通えないなという場合は、身体の体力や、症状が慢性なのか急性なのか、また、症状の出た時期なども考慮していただけたらと思います。もし今日、昨日発生したようなぎっくり腰や寝違いであれば、1回でも大部変化を起こせる可能性はあります(ただし、治るとは言い切れません)。
このような話をいたしますと、「なんだ、鍼灸ってそんなに効かないんだ」と思う方もおられるようです。
しかし、考えていただきたいのは、これは西洋医学も同じだということです。
西洋医学ですと、腰を痛めると湿布を貼ったり、痛み止めを飲んだりします。
しかしそれも、一度湿布を貼ったり、痛み止めを1回飲むくらいで治るものではありません。
一日に何度も湿布を張り替えたり、何度も痛み止めを飲んでやり過ごした経験があるはずです。
つまり、西洋医学でも数回以上は湿布や痛み止めで治療をし、痛みが取れるまで一週間くらいはかかるわけです。
それに比べると、このぎっくり腰や寝違いの例でいえば、鍼灸の方が治療回数・頻度は少なく済むことが多いです。
どちらがいいかは患者様の選択ですので、受診される場合は鍼灸の情報をご検討してみて下さい。
鍼灸のご利用の仕方は様々で、西洋医学の治療を中心にしながら鍼灸を補助として利用している方、鍼灸をメインにしている方、日頃のメンテナンスは鍼灸で、治療は西洋医学でする方など様々ですので、ご質問やご相談がある場合はお気軽にご連絡ください。

Q.鍼灸を受ける際に気を付けておくことはありますか?

A.鍼灸治療は、なるべく安静の状態で受けることが基本ですので、以下のことに注意してください。

治療を受ける前に避けていただきたいこと
激しい運動の直後(30分くらいは時間を空けてください。)
アルコールの摂取直後(脈が速くなり、脉診ができなくなります。)
過度な入浴直後(脈が速くなり、脉診ができなくなります。)
夏などは息も上がりやすいので、治療時間の少し前に来ていただき、待合室で落ち着かせていただけるとなおいいです。
なお、治療前の食事は大丈夫です。

Q.鍼灸を受けたあとはだるくなりますか?

A.患者様の体調や体力によって、施術の刺激量(治療時間、ツボの数、ツボの深さなど)を調整しながら治療していきますので、だるくなることは少ないですが、特に初診のときなどは、まれにだるくなることがあります。

表参道・青山・源保堂鍼灸院での鍼灸の後は、だるくなることはほとんどありません。
本来の東洋医学・漢方・鍼灸医療に基づいた理論と技術で、患者様の持っている体力や体調を考慮に入れながら、的確な治療をしていき、鍼灸治療の刺激量が強くなり過ぎないようにしますので、だるくなることはほとんどありません。むしろ体力があり、状態が比較的悪くない患者さんの場合は、治療後はしゃきっとすることが多くあります。仕事途中に治療を受けにいらして、その後の仕事の能率が上がることも多いです。
しかし、患者様の身体が治療をどう受け止めるかは、患者様本人の体力や体質、体調によって一定ではありませんので、刺激量を調整して鍼灸施術をした場合でも、体力が少ない患者様の場合や初診のときなどは、時に好転反応(「めんげん現象」)として、だるくなったり、眠くなったりといったこともあります。これは好転反応(「めんげん現象」)の一つでもありますので、身体にとっては悪いことではありませんが、過度に起きないように次回からの鍼灸の刺激量を調整して鍼灸治療をしていきます。
いずれの場合も、治療を受けた当日やその後しばらくは身体全体の気血の巡りがよくなるため、寝起きや寝起きが良くなることがほとんどで、だるさがずっと続くことはまれです。
※ 鍼灸治療の性格上、鍼灸治療後にだるくなるかどうかは、個人差があります。治療前には判断しずらいもので、正直やってみないとわからないところがあります。

Q.鍼灸はお年寄りが受けるイメージがあるのですが、年齢は関係ありますか?

A.もちろん大丈夫です。

鍼灸治療に年齢制限はありません。赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年齢で鍼灸治療を受けることができます。若い方のほうが体力もあり、自己治癒力も高いので、治療効果はお年寄りの方より大きく早く現れることが多いです。
仕事盛りの方、男性女性限らずお奨めです。
五臓六腑のバランスが調い、身体の体調が戻ってきますと心身ともに快適に仕事がこなせるようになり、ストレスの除去にもなりますので、東洋医学の鍼灸治療は、仕事盛りの方、仕事にがんばっている若い世代の方にもお奨めできる治療方法です。また、未病治療、予防にもなり、体質改善を図るものなので、普段の生活の活動が充実にもつながります。
ますます女性の活躍が各方面で広がっておりますが、女性の方には、女性特有の健康の波があります。鍼灸治療で定期的に身体を整えておくことで、活躍の場をさらに広げ、充実した日常を送ることができるようになりますので、女性が鍼灸を利用することも増えております。

Q.鍼灸は東洋医学ですか?

A.鍼灸もれっきとした東洋医学です。

“東洋医学”と言いますと、漢方薬を連想される方が多いと思います。
最近は薬膳も人気で、薬膳も東洋医学として認識されてきていると思います。
しかしその一方で、鍼灸は東洋医学としてなかなか思い出されないのが現状です。
それだけまだまだ現状はマイナーなものです・・・。
でも、もちろん鍼灸もれっきとした東洋医学の一翼を担っています。
しかも鍼灸のはじまりは漢方薬よりも古いといわれています。
最近では鍼灸も様々な用途に合わせて、美容鍼灸、スポーツ鍼灸、不妊鍼灸など、より専門的に特化したものがありますが、そのルーツは4000年前の中国にあります。
まだまだマイナーな鍼灸ではありますが、重要な東洋医学の一分野として今後も人々の生活に貢献していくと信じております。

Q.鍼灸の起源はどこですか?

A. 古代中国です

鍼の起源は何千年も前の中国と言われており、最初は松葉のような植物で行われていたとも、魚の骨や動物の骨で行われていたとも言われており、その原型らしきものが古代の遺跡から発掘されるようです。また、古代の人が顔や身体にしている刺青の一部は、経絡やツボをと一致しているものも多いようで、有史以前からツボ、鍼、といった概念はあったと考えられています。
確かな資料としては、2000年前に書かれた鍼灸医学の原典の一つである『黄帝内経(こうていだいけい)・素問(そもん)』や、前漢時代の馬王堆漢墓(まおうたいかんぼ)という王族の遺跡から見つかった鍼の治療器具などがあります。『黄帝内経』の中の「異法方宜論(いほうほうぎろん)」という章には、「鍼は気候や風土の関係で中国の南方で発生した」と書いてあります。

Q.鍼は癖になりますか?(常に受けていないといけないようになりますか?)

A.癖にはなりません。また、癖にならないようにしていきます。

マッサージや指圧などでは、より強い刺激を求めるようになったり、身体がその刺激に対して鈍感になっていき、間を空けずに何度も行かないといけなあるというのを、俗に「癖になる」と言われたりします。
しかしこれは、力づくでぎゅうぎゅうと強く押していくだけの腕のないマッサージ師や指圧師によるものです。ひどい場合には「揉み返し」といって、反って施術後の方がコリがひどくなったり、痛くなったりすることがあります。しっかりと患者様の体を把握しているマッサージ師や指圧師は、こういったことが起きないようにしてくれます。腕のいいマッサージ師や指圧師の施術は、本来とても気持ちが良いもので、体がリラックスしますから、コリがひどくなってまた直ぐに行かなくては!ということは起きないのが通常です。
一方鍼はどうでしょうか?
鍼は上記のような「癖になる」ということはほとんど起きません。稀に、鍼灸の刺激が強くて、「めんげん現象」「好転反応」というものが出ることがありますが、癖になるようなものではありません。ただし、上記のマッサージ師や指圧師の例のように、患部にだけ鍼をするとか、刺激量がやたらと強いような場合は、癖にならないこともありません・・・。このあたりは、鍼灸師の腕の差のようなものもありますし、施術方針や、流派と言ったものと関係しますので、自分がどのような鍼を受けてみたいかということも合せて考慮してみてはいかがでしょうか。
ちなみに源保堂鍼灸院では、癖にならないよう、好転反応・めんげん現象が強く出ないように施術していくのを趣旨としております。
新規でいらした患者様の中には、「次の日ぐたっとなってもいいからとにかく強い刺激でやって下さい!」という方もおりますが、当院ではそのような鍼灸はしておりませんので、あしからずお断りしております。

源保堂鍼灸院の鍼についてのQ&A

Q.他の鍼灸と比べて使うツボが少ないのはなぜですか?

A. ツボの感受性を大切にし、一つのツボが持っている治療効果を十分に発揮するために、使用するツボの数は少なくしています。

例えば仕事が終わった後のビールはおいしいものです。しかし、一番おいしいと思うのは、最初の一杯目ではないでしょうか。さらに極言しますと、その一杯目でも、最初に口にした一口目が一番おいしいと思います。その後二口、三口、そして二杯、三杯と杯が重なるにつれて、最初の感激は薄れていき、ビールの味にも鈍感になっていくと思います。このように、人間の身体が持っている感覚は、同じ刺激に対して麻痺しやすいところがあります。
これと同じことがツボにも言えます。ツボにも感受性があり、一回の治療でツボを使えば使うほど一つあたりのツボは鈍感になってしまいます。たくさんのツボを使用しますと、身体はどこに鍼をしてもらったのかを感じることができず、鍼灸治療全体がメリハリのないものになり、鍼灸治療の効果がぼやけてしまいます。
ツボは闇雲に、安易に使うものではなく、伝統的東洋医学・漢方医学に基づいた診断方法と理論によって必要なツボを厳選する必要があります。表参道・青山・源保堂鍼灸院の鍼灸治療が、他の治療院と比べてツボが少ないのは、ツボが持っている感受性を大切にし、身体により大きな気づきを起こさせて治療効果を上げるためです。

Q.鍼灸鍼療は毎日受けても大丈夫ですか?

A.大丈夫です。

 鍼灸は身体の中の気血を調整して身体をほぐしていくものなので、マッサージのような外からの圧力による揉み返しはありませんので、毎日受けても大丈夫です。

 例えば西洋医学の薬や、東洋医学の漢方薬でも、症状がなくなるまで毎日、毎食後飲むものが多いですが、身体(特につらい症状や病気を持っている場合などは)を治すということは、それだけ身体への調整を続けていかなくてはいけないものです。これは鍼灸にとっても同じことで、こと“治す”ということで言えば、毎日でも受けたほうのが効果は上がりやすいのは確かです。

 しかし毎日通うことは、金銭的にも時間的にも続けられるものではありません。そこで、源保堂鍼灸院では、週一~週二くらいの間隔で、長い目で体質改善をしながら治していくことをお薦めしておりますそして、その鍼灸治療をより確かなものにするため、日々技術と学問の研鑽に励み、よりよい鍼灸を提供できるように努めています。

Q.不妊治療はしていますか?

A.当院は不妊専門の鍼灸院ではありませんが、当院の鍼灸治療でお子様を授かった方も多数いらっしゃいますので、ご相談ください。

中国の古典医学書では、卵子と精子の着床のことを、「両精(陰=卵子・陽=精子)相打ち」と表現しています。この記述は、男女ともにお互いの精子と卵子が安定した状態で保たれいるということを示しています。
表参道・青山源保堂鍼灸院の本治法は、身体の気血を整えて全身を調整する治療方法ですので、男女の両精(精子と卵子)の安定にも効果があり、ずっと不妊でお悩みの方でも、お子様に恵まれた方が多数いらっしゃいます。
不妊治療は長期になることもありますが、鍼灸治療を受け続けていただけますと、その結果として女性の場合ですと生理の周期が安定していき、ホルモンバランスが整っていき、基礎体温も上がりますので、妊娠しやすい体内の環境が整っていきます。そして同時に不妊の原因である冷えやストレスが取り除かれますので、全身に栄養を巡っていき、妊娠しやすい自然な身体の状態になっていきます。また、男性の場合でも、ストレスや冷えが本治法によって取り除かれることで、精子が保管されている腎(ここでは東洋医学の「腎」の概念です) へ生気が補充されますので、精子の状態をいい方向に保つことができます。このように、ご夫婦同時に卵子と精子の状態を安定的に保つことが、東洋学・鍼灸治療においての不妊治療には大切だと考えております。
病院での不妊指導との併用も可能ですので、鍼灸治療によって夫婦ともども体内の環境を整えていくことをお勧めいたします。

Q.鍼灸を受けるときはどんな格好ですか?

A.肘から先、膝から先が出れば大丈夫ですので、服を着たままでも鍼灸治療を受けることができます。

診断と治療後の確認をするときには、「手の肘から下」「手の脈の部分」「腹診をするための腹部」「背中の凝り具合を確認するための背部」を治療者の手で触れて診察をしていきます。
治療する部位(鍼をするツボ)は、手足の膝から下にかけてのツボや、腰や背部にあるツボを主に使います。
以上のように、診察時にも、治療時にも露出する部分はあまりありませんので、裸や下着姿になるようなことはありません。

※治療院にもお着替えがご用意してありますので、ワンピースでお越しの場合など、気になるときはお貸しいたしますので、お気軽におっしゃってください。

Q.電気(通電鍼やパルス鍼など)を使った鍼療はしていますか?

A.電気(通電鍼・パルス鍼)治療はしていません。

表参道・青山・源保堂鍼灸院では、電気を使った器具(通電鍼・パルス鍼)は使用しません。
当院の鍼灸治療は伝統的な東洋医学・漢方医学の法則に基づいた方法ですので、電気を使った器具は、赤外線ランプなども含めて置いておりません。
当院では通電する鍼治療を否定していませんが、伝統的な鍼灸術である本治法によって、「電気を使わなくても治る」という実績がありますので、これまで通電をする必要性を感じておりません。
また、身体には微量な電気が流れておりますので、そこへ電気を流すことは身体に余分な負担をかけることにもなると当院では考えておりますので、電気(通電鍼・パルス鍼など)はしておりません。
通電鍼・パルス鍼をご希望の方は、他の鍼灸院を当たってみ

Q.源保堂鍼灸院では逆子の鍼灸はしていますか?

A.逆子の鍼灸もしております。

表参道・青山・源保堂鍼灸院でも、逆子改善のための鍼灸治療をしています。至陰(しいん)というツボへのお灸が逆子の治療に良く使われますが、当院ではこのツボだけではなく、本治法と呼ばれる伝統的な東洋医学の鍼灸治療をすることで、逆子の治療にもより高い効果を上げております。

Q.源保堂鍼灸院の鍼療方針や鍼療方法は?

A.主に伝統的な鍼灸をしております。

源保堂鍼灸院では、鍼灸の源流は、その端緒である『黄帝内経』『難経』といった書物の中に在ると考えており、また、その書物に書かれている身体観と治療方法で治療することによって、鍼灸の効果も上がると、これまでの臨床経験からも感じるところです。
そこで、当院の治療方針・治療方法は、脉診・腹診といった伝統的な診察方法を基に病や症状を分析し、使用する鍼も身体になじみやすい銀製の鍼を用い、的確に治療をしていきます。
もちろん身体というものは東洋医学も西洋医学もなく、一つの生命体ですので、東洋医学の足りないところは、西洋医学や現代医学的な知識も加えて身体を考察しております

Q.源保堂鍼灸院はどうしてマッサージはしていないのですか?

A.研鑽を続けた結果の“鍼灸専門”
源保堂鍼灸院の院長は、按摩・指圧・マッサージ師の免許を取得しており、整体の勉強もしてまいりました。
今でも、その分野の先生方とは交流を続けて情報交換をしております。
しかし、その後の研鑽の結果、鍼灸は鍼灸として、手技療法(按摩・指圧・マッサージ・整体など)は手技療法としての利点がそれぞれあり、それらを混合でやるよりも、各々専門で施術したほうのが効果が出ると言うことを実感しました。

A.過剰なマッサージの刺激が鍼灸の効果を相殺してしまう
鍼灸の場合は、ツボというとても繊細で敏感なものを扱います。ツボへの刺激は、少しの刺激でも大きな影響を身体に与えることがあります。
そのため、鍼灸とマッサージを混合でやってしまうと、せっかく鍼灸で調えた身体に対して、マッサージで過剰な刺激を加えてしまい、鍼灸の効果が半減してしまうことが多々あります。

A.鍼灸施術で十分であること
源保堂鍼灸院の院長は、按摩・指圧・マッサージ師の免許を取得しており、整体の勉強もしてまいりました。
今でも、その分野の先生方とは交流を続けて情報交換をしております。
しかし、その後の研鑽の結果、鍼灸は鍼灸として、手技療法(按摩・指圧・マッサージ・整体など)は手技療法としての利点がそれぞれあり、それらを混合でやるよりも、各々専門で施術したほうのが効果が出ると言うことを実感しました。

A.施術者自身の診察技術のためにも
鍼灸施術には、脈診という診断方法が欠かせません。
脈診は、患者様の両手首にある脈から伝わるわずかな反応を捉える技術で、とても繊細な感覚を必要とします。そのため、施術者は指先の感覚を大切にする必要があります。
一人の施術者がマッサージなどの手技療法もやっていると、指先に力を入れるために指の皮が厚くなっていき、指先の感覚が鈍くなります。これでは、脈診をすることもできませんし、ツボを探すこともできなくなります。
以上の理由から、源保堂鍼灸院ではあんま・指圧・マッサージなどの手技療法は行っておりません。
マッサージや指圧の施術院をお探しの方は、お間違いのないようにご注意下さい。

※ このQ&Aの答えは、あんま・指圧・マッサージの効果を否定するものではありません。鍼灸専門であることの意義をお伝えしたものです。

Q.鍼灸は西洋医学と併用できますか?

A.もちろん鍼灸は西洋医学と併用できます。

東洋医学・鍼灸は、もちろん西洋医学と併用できます。西洋医学の得意な分野、東洋医学の得意な分野はそれぞれ違いますので、それぞれのよいところを活かしあうように併用することは、身体にとってもとても有効なことだと思います。

東洋医学と西洋医学はそれぞれ別の歴史的背景を持った文化の元で、それぞれが独自の視点で発展をしてきました。当院では、そういった西洋医学、東洋医学にもともと存在する違いを無視しての統合は困難であり、仮に統合できたとしても、その接点にはいびつな接合部が残ると考えます。そういったいびつな形での統合や融合を図るよりも、それぞれの得意分野を尊重し、認め合っていきながらうまく使い分けることが大切だと考えています。

特に東洋医学の分野が得意なのは、機能的なものが落ちている場合です。病院でははっきりとした検査結果が出ないにもかかわらず、不快な症状がある場合は、身体の機能(はたらき)が落ちていることがほとんどです。このような場合は、病院では処置ができない範囲でありますので、鍼灸・東洋医学が有効であると思います。

当院は鍼灸専門院であるとともに、イスクラ産業の漢方薬を取り扱う薬戸金堂(薬店)を併設しています。また、スタッフには国際中医薬膳師の資格を持ったものがおりますので、鍼灸にプラスして、漢方薬や薬膳の面からも皆様のお役に立てたらと考えております。

Q.鍼灸でストレスは取れますか?

A.鍼灸でストレスも取れます。

現代社会において、ストレスを感じない日はないほど、毎日我々はストレスに身も心もさらされています。そのストレスは放っておくと胃潰瘍、十二指腸潰瘍などを始めとした多くの疾患を引き起こすことがあります。

鍼灸でストレスを取ることもできます。
鍼灸が効くエビデンスの一つに、自律神経のバランスを調えることが知られています。自律神経は、ストレスによって大きな影響を受けるところであり、体のさまざまな個所に関連しています。その自律神経を調える鍼灸は、当然ながらリラクゼーション効果もあり、ストレス除去にもとても効果があると考えられています。患者様の中にも、鍼灸を受けた後は仕事にも集中できるようになるとか、リラックスして過ごすことができると仰る方も多くあります。
また、自律神経への作用とも関係しますが、鍼灸は全身の緊張を緩める作用がありますので、そういった面からもストレスを除去することができると考えられています。

鍼灸は東洋医学の一つの分野ですが、東洋医学には“心身一如”という考えがあります。これは、“心と体は一体である”という意味で、どちらのサポートも怠らないように、ということです。この思想が背景にありますので、鍼灸も精神的なストレスに対応すると考えています。

東洋医学は鍼灸だけではなく、漢方薬や薬膳、太極拳といったものもあります。鍼灸だけでも確実に変化を起こすことは可能だと考えますが、それだけでは心もとない場合は、さらに食事をしっかりしたものに変えていく薬膳からのアプローチ、漢方薬も取り入れるなど、東洋医学の良いとこ取りをしていただけると、より確実に変化は起きると思います。
最初にストレス症状以外の症状を抱えてきた患者さんの中でも、鍼灸治療を受けているうちに、ストレスの除去という鍼灸治療の側面を知っていただき、当初の症状が無くなった後でも、引き続き継続してリラクゼーションを求めて来院される方も多くいられます。このように、日ごろのメンテナンスを鍼灸治療で行うことでストレスに負けない心身になり、仕事への意欲や生活の張りにつなげていただけたらと思います。

Q.鍼灸で自律神経失調症は良くなりますか?

A.自律神経失調症は、鍼灸の得意分野でもあります。

自律神経は内臓や呼吸など自分が意識しない身体の働きを、自動的に調整する神経ですが、これには交感神経と副交感神経があります。これはスイッチのオンとオフのようなもので、働きを活発にしていくのが交感神経で、働きをクールダウンしていくのが副交感神経です。東洋医学ではこの働きを、古来より陰と陽という考え方で捉えており、引用の調和が健康の秘訣の一つと考えていますので、東洋医学である鍼灸治療は、自律神経失調症などにもたいへん有効なところがあります。特に源保堂鍼灸院が施す本治法は、鍼灸治療の中でも、身体の陰陽を調整すること(身体全体のバランスを整える)をひとつの目標とし、得意としている治療ですので、自律神経の調整にはかなり効果を発揮することができます。
自律神経は、身体のさまざまな働きを調整していますので、この自律神経を調整するということは、身体全体の調子を整え、大きな病気にかからないようにする予防にもつながっていきます。

Q.鍼灸はどれくらいの間隔・頻度で受けると良いですか?

A.症状や身体の状況、鍼灸治療を受ける目的によって様々です。

「鍼灸で腰痛が一回で治った!」というお話を友達や知人から聞いたことがあるかもしれません。そんなお話から、鍼灸を神秘的な魔法のように考えている方もあります。
 しかし実際にそのような劇的な効果が上がるのは、病がまだ浅いとき、病ができたばかりの急性期に限られます。
 例えば昨日、今日生じたぎっくり腰であれば、1回、2回で治ることは多いものです。
 しかし、慢性的な症状になりますと、その症状ができるまで時間がかかっており、場合によっては内臓の疲労や内臓の不調和から来ていることも少なくなく、このような場合になりますと、これら症状の大本を治していかないと治療効果は出てきません。もちろんこのような場合であっても、1、2回の鍼灸治療でも症状が軽くなることは多々あります。
 しかし症状の原因が深いために、身体が病に完全に勝てないために、症状がまた出てくることがあったり、治療効果が長続きしないことになります。このような慢性的な症状の場合は、病の原因を根本的に治していく必要があり、そのためには治療回数も治療期間もかかる場合が多いものです。
 このように、病からの回復・治癒までの期間というものは、患者様の状態、病気の新旧によって異なってきます。状況を診せていただかないと判断ができないというのが正直なところですが、一般的に、急性・慢性どちらの場合も、治療効果を高めるためには間を空けずに治療を重ねることがより早い治癒に結びつきます。鍼灸治療には、身体を元に戻す力があり、治療効果の積み重ねがあります。間隔を空けずに治療を受けることで、治療効果は身体になじんでいきやすくなり、治癒・回復までの期間は短くなります。どちらの場合も、治し始めはしばらく毎週治療を受けることをお勧めします。さらに肝臓や腎臓、胃など器官が傷んでいるような病気の場合は週2、3回受けることをお勧めします。身体の状態がそれほど悪くなく、体調維持、体調管理のためでしたら月に1、2回でも効果は十分に出てきます。
臨床的に考える治療回数・頻度の目安を記しておきましたので、参考にしてください。

《治療の目安》
【症状が慢性的な場合】
期間  長期
頻度  週1~2回
慢性的な疾患や症状は、疾患ができるまで時間がかかっており、場合によっては内臓の疲労や内臓の不調和から来ていることも少なくありません。この場合は、自己治癒力と病への抵抗力が下がりきっていることが多いため、治療間隔を週2回~週1回ほどにすると効果的です。その後治療経過を見ながら、症状が改善されていくのを診て、治療間隔を空けるようにしていきます。治療期間は長期になります。
【症状が急性期の場合】
期間  短期
頻度  治療の最初は間をあけずに続けて治療すると効果的です。
ぎっくり腰や寝違いなど、症状が出てまだ間もない急性期のものは、病が深く入っていないので、症状が改善されるのも早いのですが、症状が改善されるまで間を空けず毎日、または一日おきなどの間隔で治療を受けると効果的です。
治療期間は短期になります。ぎっくり腰などは1~数回で治ることも多いです。
【体質改善・体力向上の場合】
期間  長期
頻度  週に1回または2週に1回など
治療をはじめたときの体力、体質にもよりますが、週一回から二週に一回くらいのペースで、長い目で見ながらの受診をお勧めします。体質改善には、季節の巡りも関係してきますので、四季の変化などを診ながら調整していくため、治療期間は長期になります。
【予防・未病治療・健康維持の場合】
期間  特に問わず
頻度  月2回~月1回
特に強い症状はないけれども、身体の調子を高めておきたい、日頃の身体の疲れを取りたいなど、普段の健康管理として鍼灸を活用する場合は、月2回~月1回のペースでの受診をお勧めいたします。もしこのペースで症状が改善されない場合や、仕事が立て込んで急に疲れがたまった場合などは、このペースに回数を増やしていくと効果的だと思います。
【スポーツや運動をしている場合】
期間  特に問わず、定期的に
頻度  月2回~月1回、試合前など
鍼灸治療を受けておりますと、身体のコンディションが高くなり、身体の柔軟性も高まりますので、怪我をしにくくなります。また、試合や本番の前などに治療を受けておきますと、当日のパフォーマンスが高くなることが多くあります。スポーツや、運動をしている方で、結果を出したい方、コンスタントに活躍したい方などには、症状がなくても定期的に治療を受けておくことをお薦めいたします。
【小児鍼の場合】
期間  短期のことが多いですが、症状によって様々
頻度  週1~3回
小児の身体、特に赤ちゃんの身体は体格も小さいため、治療時間は5分程度と短くなります。このような短時間の治療を一週間に何度も受けることが効果的です。何度も来院できない場合でも、できたら最低でも週一回の間隔で治療を受けていただけますと、効果はでやすいです。治療期間は短期、長期、症状によって変わります。
※ いずれの場合も、病気の症状、身体の状態によって治療頻度・治療回数は異なりますので、まずは受診をしてご相談ください。

Q.鍼灸受鍼後に注意することはありますか?

A.鍼灸治療後に避けていただきたいこと、また、してほしいこと二つがありますので、以下をご覧になってください。

鍼灸治療後は、治療効果を十分身体に受け止めさせ、治療効果を高め、維持することが大切になります。そこで、以下のことをお守りしていただけると助かります。
鍼灸治療後に避けていただきたいこと
・アルコールの過度な摂取
・サウナや温泉などの過度な入浴。入浴は軽めにシャワー程度が良いです。

鍼灸治療後にしていただきたいこと
・バランスの良い食事をする・・・たんぱく質多目のおかず中心の食事治療後は「胃の気(身体全体に栄養を巡らせようとする気)」が出るために、お腹が空いてきます。バランスの良いしっかりした食事を摂ることで、症状の在る部位に栄養が行きやすくなります。
この場合の食欲は、身体の弱っているところに栄養を送りたいという身体のサインでもありますので、太る原因にはなりません。
・適度に身体を動かす・・・散歩など軽い運動

Q.鍼灸は一回で改善しますか?

A.症状の深さや患者様の体力などによって改善する回数は異なります。

ぎっくり腰、寝違いなど、症状が出てから2~3日以内のものであれば1~3回くらいで治ることも多いです。しかし、慢性的なものの場合は、1回の治療毎に症状の改善はできますが、その効果が持続して完治というレベルにするのは難しいものがあります。完全に症状がなくなる状態にするためには、回数、頻度を多くする必要があります。
鍼灸治療は魔法ではありません。1回の治療で全てが完璧に良くなる(=完治する)と言うことはありません。
しかし、1回の治療でも体や心に何かしらのアプローチ・アクションをかけることはできます。
問題は、その効果が持続するかどうかです。
例えばぎっくり腰、寝違いのような急性のものであれば、たとえ症状が激しくても、症状はまだ浅く、患者様の体力も十分に残っているので、1回から数回で治ることが多いです。しかし、慢性的な腰痛や肩こりなどですと、症状は身体の奥深くに定着しており、それを治すだけの体力が患者様に不足していることが多いため、1回の治療だけでは治療効果は一過性で、また元に戻ってしまいます。
そこで、鍼灸治療を受けようかなと思っていて、でも、そんなに何回も通えないなという場合は、身体の体力や、症状が慢性なのか急性なのか、また、症状の出た時期なども考慮していただけたらと思います。もし今日、昨日発生したようなぎっくり腰や寝違いであれば、1回でも大部変化を起こせる可能性はあります(ただし、治るとは言い切れません)。
このような話をいたしますと、「なんだ、鍼灸ってそんなに効かないんだ」と思う方もおられるようです。
しかし、考えていただきたいのは、これは西洋医学も同じだということです。
西洋医学ですと、腰を痛めると湿布を貼ったり、痛み止めを飲んだりします。
しかしそれも、一度湿布を貼ったり、痛み止めを1回飲むくらいで治るものではありません。
一日に何度も湿布を張り替えたり、何度も痛み止めを飲んでやり過ごした経験があるはずです。
つまり、西洋医学でも数回以上は湿布や痛み止めで治療をし、痛みが取れるまで一週間くらいはかかるわけです。
それに比べると、このぎっくり腰や寝違いの例でいえば、鍼灸の方が治療回数・頻度は少なく済むことが多いです。
どちらがいいかは患者様の選択ですので、受診される場合は鍼灸の情報をご検討してみて下さい。
鍼灸のご利用の仕方は様々で、西洋医学の治療を中心にしながら鍼灸を補助として利用している方、鍼灸をメインにしている方、日頃のメンテナンスは鍼灸で、治療は西洋医学でする方など様々ですので、ご質問やご相談がある場合はお気軽にご連絡ください。

Q.鍼灸を受ける際に気を付けておくことはありますか?

A.鍼灸治療は、なるべく安静の状態で受けることが基本ですので、以下のことに注意してください。

治療を受ける前に避けていただきたいこと
激しい運動の直後(30分くらいは時間を空けてください。)
アルコールの摂取直後(脈が速くなり、脉診ができなくなります。)
過度な入浴直後(脈が速くなり、脉診ができなくなります。)
夏などは息も上がりやすいので、治療時間の少し前に来ていただき、待合室で落ち着かせていただけるとなおいいです。
なお、治療前の食事は大丈夫です。

Q.鍼灸を受けたあとはだるくなりますか?

A.患者様の体調や体力によって、施術の刺激量(治療時間、ツボの数、ツボの深さなど)を調整しながら治療していきますので、だるくなることは少ないですが、特に初診のときなどは、まれにだるくなることがあります。

表参道・青山・源保堂鍼灸院での鍼灸の後は、だるくなることはほとんどありません。
本来の東洋医学・漢方・鍼灸医療に基づいた理論と技術で、患者様の持っている体力や体調を考慮に入れながら、的確な治療をしていき、鍼灸治療の刺激量が強くなり過ぎないようにしますので、だるくなることはほとんどありません。むしろ体力があり、状態が比較的悪くない患者さんの場合は、治療後はしゃきっとすることが多くあります。仕事途中に治療を受けにいらして、その後の仕事の能率が上がることも多いです。
しかし、患者様の身体が治療をどう受け止めるかは、患者様本人の体力や体質、体調によって一定ではありませんので、刺激量を調整して鍼灸施術をした場合でも、体力が少ない患者様の場合や初診のときなどは、時に好転反応(「めんげん現象」)として、だるくなったり、眠くなったりといったこともあります。これは好転反応(「めんげん現象」)の一つでもありますので、身体にとっては悪いことではありませんが、過度に起きないように次回からの鍼灸の刺激量を調整して鍼灸治療をしていきます。
いずれの場合も、治療を受けた当日やその後しばらくは身体全体の気血の巡りがよくなるため、寝起きや寝起きが良くなることがほとんどで、だるさがずっと続くことはまれです。
※ 鍼灸治療の性格上、鍼灸治療後にだるくなるかどうかは、個人差があります。治療前には判断しずらいもので、正直やってみないとわからないところがあります。

Q.鍼灸は東洋医学ですか?

A.鍼灸もれっきとした東洋医学です。

“東洋医学”と言いますと、漢方薬を連想される方が多いと思います。
最近は薬膳も人気で、薬膳も東洋医学として認識されてきていると思います。
しかしその一方で、鍼灸は東洋医学としてなかなか思い出されないのが現状です。
それだけまだまだ現状はマイナーなものです・・・。
でも、もちろん鍼灸もれっきとした東洋医学の一翼を担っています。
しかも鍼灸のはじまりは漢方薬よりも古いといわれています。
最近では鍼灸も様々な用途に合わせて、美容鍼灸、スポーツ鍼灸、不妊鍼灸など、より専門的に特化したものがありますが、そのルーツは4000年前の中国にあります。
まだまだマイナーな鍼灸ではありますが、重要な東洋医学の一分野として今後も人々の生活に貢献していくと信じております。

Q.鍼は癖になりますか?(常に受けていないといけないようになりますか?)

マッサージや指圧などでは、より強い刺激を求めるようになったり、身体がその刺激に対して鈍感になっていき、間を空けずに何度も行かないといけなくなるというのを、俗に「癖になる」と言われたりします。
しかしこれは、力づくでぎゅうぎゅうと強く押していくだけの腕のないマッサージ師や指圧師によるものです。ひどい場合には「揉み返し」といって、反って施術後の方がコリがひどくなったり、痛くなったりすることがあります。しっかりと患者様の体を把握しているマッサージ師や指圧師は、こういったことが起きないようにしてくれます。腕のいいマッサージ師や指圧師の施術は、本来とても気持ちが良いもので、体がリラックスしますから、コリがひどくなってまた直ぐに行かなくては!ということは起きないのが通常です。
一方鍼はどうでしょうか?
鍼は上記のような「癖になる」ということはほとんど起きません。稀に、鍼灸の刺激が強くて、「めんげん現象」「好転反応」というものが出ることがありますが、癖になるようなものではありません。ただし、上記のマッサージ師や指圧師の例のように、患部にだけ鍼をするとか、刺激量がやたらと強いような場合は、癖にならないこともありません・・・。このあたりは、鍼灸師の腕の差のようなものもありますし、施術方針や、流派と言ったものと関係しますので、自分がどのような鍼を受けてみたいかということも合せて考慮してみてはいかがでしょうか。
ちなみに源保堂鍼灸院では、癖にならないよう、好転反応・めんげん現象が強く出ないように施術していくのを趣旨としております。
新規でいらした患者様の中には、「次の日ぐたっとなってもいいからとにかく強い刺激でやって下さい!」という方もおりますが、当院ではそのような鍼灸はしておりませんので、あしからずお断りしております。

Q.鍼灸の起源はどこですか?

A. 古代中国です

鍼の起源は何千年も前の中国と言われており、最初は松葉のような植物で行われていたとも、魚の骨や動物の骨で行われていたとも言われており、その原型らしきものが古代の遺跡から発掘されるようです。また、古代の人が顔や身体にしている刺青の一部は、経絡やツボをと一致しているものも多いようで、有史以前からツボ、鍼、といった概念はあったと考えられています。
確かな資料としては、2000年前に書かれた鍼灸医学の原典の一つである『黄帝内経(こうていだいけい)・素問(そもん)』や、前漢時代の馬王堆漢墓(まおうたいかんぼ)という王族の遺跡から見つかった鍼の治療器具などがあります。『黄帝内経』の中の「異法方宜論(いほうほうぎろん)」という章には、「鍼は気候や風土の関係で中国の南方で発生した」と書いてあります。

Q.鍼灸はお年寄りが受けるイメージがあるのですが、年齢は関係ありますか?

A.鍼灸の受鍼に年齢制限はありません。

鍼灸治療に年齢制限はありません。赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年齢で鍼灸治療を受けることができます。若い方のほうが体力もあり、自己治癒力も高いので、治療効果はお年寄りの方より大きく早く現れることが多いです。
仕事盛りの方、男性女性限らずお奨めです。
五臓六腑のバランスが調い、身体の体調が戻ってきますと心身ともに快適に仕事がこなせるようになり、ストレスの除去にもなりますので、東洋医学の鍼灸治療は、仕事盛りの方、仕事にがんばっている若い世代の方にもお奨めできる治療方法です。また、未病治療、予防にもなり、体質改善を図るものなので、普段の生活の活動が充実にもつながります。
ますます女性の活躍が各方面で広がっておりますが、女性の方には、女性特有の健康の波があります。鍼灸治療で定期的に身体を整えておくことで、活躍の場をさらに広げ、充実した日常を送ることができるようになりますので、女性が鍼灸を利用することも増えております。

 ご注意点

 以上の概要は、これまでの治療実績や、患者様からのご感想などを基にまとめておりますが、効果の出方や治癒までの期間、また効果があるかないかなどは個人差もあることをご了承ください。期間や効果の目安もまとめたページがありますので、そちらを併せてご覧になってください。
 また、こちらは源保堂鍼灸院のサイトですので、当然ながら当院の鍼灸治療の特長を挙げておりますが、他の鍼灸院との優劣を書いたものではないことをご了承ください。
 当院の鍼灸が、患者様の好みも含めて不向きな方もおりますので、そのときは他の鍼灸院をあたってみてください。
 日本の鍼灸師はみな勉強熱心で、それぞれに特徴を持った施術をしており、国民の健康のため日夜努力している存在です。お気軽にお尋ねすることをお薦めいたします。

(C)肩こり・腰痛・寝違い・頭痛・生理痛など源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic

TEL. 03-3401-8125
場所 渋谷区神宮前4-17-3 アークアトリウム101
最寄 表参道駅・明治神宮前駅・原宿駅

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