
お灸についての一般的なQ&A
こちらのQ&Aでは、お灸についてのよくある一般的な質問とその答えをまとめております。
源保堂鍼灸院の鍼の特長についてのQ&Aは、このページの下の段落のQ&Aにまとめました。また、源保堂鍼灸院のウェッブサイトは、みなさまのご質問や疑問を反映して制作しておりますので、リンク先の他のページにも訪問していただき、今後の受鍼のご参考になさって下さい。
A.ものすごく熱くはありません。若干熱いくらいか、気持ちがいいくらいの温かさにしていくことが基本になります。
源保堂鍼灸院では、二種類のお灸を使用しています。
まず背中に使うお灸についてですが、こちらには「上質もぐさ」というものを使用していきます。上質もぐさは、お灸の原料であるヨモギの葉の裏に生えた細かい毛を集めたもので、それを米粒くらいの大きさにして火をつけていきます。火をつけると申し上げても、火が皮膚に達する直前に消してしまいますので、一瞬温かさが身体に入る程度です。
この時の患者様の感想としましては、「ほこほこして気持ちがいい」「チカっとして気持ちいい」「ピリッと一瞬熱い感じ」など、様々な表現をなされることがありますが、激しい熱さを感じる方はほぼおりません。このような軽く温かいお灸を、一つのツボに3~6コ施術していきます。軽微な刺激なので痕になることはありません。
もう一種類のお灸は、通称は「台座灸」と呼ばれるものです。
こちらは台がついていて、直接火と皮膚が触れないようになっております。さらに、こういった台座灸の中では、より設定温度が低めのものを使っております。また、お灸は熱くすればいいというものでもないので、熱くて我慢できないときはその時点で外しますので、火傷するような心配はございません。
鍼灸学校の教科書の記載
鍼灸学校の教科書に書かれているお灸の効果の記載は以下のようになっています。
消炎作用: 白血球数の増加、リンパ系賦活
防衛作用: 生体の防衛能力を高める
転調作用: 自律神経失調症やアレルギー体質を改善
お灸が効くメカニズム
お灸をしますと、一瞬熱がツボに入り、ツボを通して身体に刺激が入っていきます。
その熱による刺激は、全身に張り巡らされている経絡というシステムを通して全身に波及していきます。その全身への効果として大きなものは、身体の免疫力を上げることです。特にNK細胞(ナチュラル・キラー細胞)を活性化します。このNK細胞とは身体のパトロール役です。このパトロール役が活性化するということは、身体の免疫力が上がることを意味し、病にかかりにくい身体を作ることになります。
また、お灸の熱が全身に波及した後、気持ちよく身体が緩みますので、リラックス効果もあります。
お灸は古来から使われている治療方法で、日本各地にはさまざまなお灸の方法が伝承されております。
各方法にそれぞれの効果があるかと思いますが、その多くは冬の本格的到来の前に風邪をひかないように行われるものや、夏の土用に夏ばてをしないように行われるほうろく灸など、予防のために行われていることも多いようです。
また、こどもの疳の虫のように、健やかな成長のためにも用いられてきました。
このように、現代の研究によってお灸をすると免疫力が上げることが確かめられてきていますが、古来の人は免疫力という言葉は知らなくても、お灸のその効用をよく知っていたようです。このように伝統医療の一つであるお灸には、先人の知恵が込められています。
A.お灸の起源は古代中国にあります。
鍼と同様に、お灸の起源も古代中国にあるといわれています。
道家の『荘子』という書物の中にある「盗跖篇」に、「お灸」という言葉が出てきます。
『荘子』は中国の戦国時代の終わりの著作と考えられており、そこに「灸」という言葉が出てきますので、その頃には既にお灸が普及していたものと考えられています。その他、中国の戦国時代中期に書かれた『孟子』のなかにも、お灸の記載があるそうで、これらを総合すると、おそらくその起源は最低でも戦国時代の初期(紀元前800年頃)まで遡り、ひょっとしたら文字がまだ完成される以前にも経験的に行われていた可能性はあります。
道家の本は思想・哲学的な内容が主ですが、実際に医療の場面に用いられていたという形跡は、前漢時代の王族のお墓である馬王堆漢墓(まおうたいかんぼ)から出てきた『十一脈経』『五十二病方』という書物に記載があります。
鍼灸医学の原典の一つ『黄帝内経(こうていだいけい)・素問(そもん)』の中にあります「異法方宜論(いほうほうぎろん)」には、鍼は気候や風土の関係で中国の北方で発生したと書いてあります。北方は高いところが多く寒さが強いところなので、お灸が発達したと書いてあります。
日本でも、伊吹山のもぐさは最上級品として古来より珍重されており、もしかしたら中国とは別に、同時発生的に古代日本でも医療の原型としてお灸が使われていた可能性があります。
現在でも、日本の各地域には、それぞれに伝承されきた古くからの家伝の灸があったり、民間療法としても盛んに行われていたと思われます。
中でももっとも有名なのは、弘法大師が広めたという“弘法の灸”というものがあります。
これは、弘法大師が仏教経典などとともに、当時の先端である中国文化の医療を持ち帰ったのが広まったものと言われております。
A.蓬(よもぎ)の種類が若干違います。
もぐさの原料は蓬(よもぎ)ですが、お灸用の蓬の大半は大ヨモギ(山ヨモギ)を使用しています。
食用として使う河原ヨモギ(姫ヨモギ)とは大きさ・厚みが異なっています。
A.お灸の指導もしております。
源保堂鍼灸院では、自宅で自分でもできるセルフメディケーションを推奨しております。
東洋医学はセルフメディケーションとして、食事で改善する薬膳、自分の体を動かして健康になる気功・太極拳などがありますが、その中でも、特にお灸はオススメとなります。
お灸をする場所は、やはりツボが効くわけですが、どのツボにやるといいかはなかなか素人ではわからないものです。
そこで源保堂鍼灸院では、お灸を自宅でしたい方がおりましたら、鍼灸の鍼療の後に今その時点で効くセルフメディケーションのためのツボをお知らせいたします。鍼灸鍼療の効果をより持続させて定着したい方は、鍼療時に仰ってください。
また、源保堂鍼灸院では、当院で使用しているおすすめの台座灸をお安くお分けしておりますので、ご購入ご希望の方はこちらも鍼療時にその旨お伝えください。
追
病院にとって、薬は処方です。
処方をするためには診察が必要です。身体を診ずして当てずっぽうで薬を選ぶわけにはいきません。
同様に、鍼灸鍼療にとってはツボが処方になります。
なので、受鍼がないなかで闇雲にツボを決めることは出来ません。
足三里などの基本的なところはお伝えすることができることもありますが、より患者様に適するセルフメディケーションとしてふさわしいツボを選択するには、実際の鍼灸鍼療が必須になりますことはご賢察ください。
そこで、源保堂鍼灸院で受鍼されたことがない方や、最後の鍼療から時間が経っている方(1か月前など)は的確なツボの指導はお断りしておりますことをご了承ください。
当院ご利用にあたってのご注意
鍼灸鍼療の結果は個人差があり、身体の状況や病気の重さなどによっては、患者様が望む結果が出ないこともありますことをご承知下さい。また、回数や頻度についても、改善までには個人差がかなりあります。そこで、「何回で治るか?」ということにこだわる方は、そもそも鍼灸鍼療には向いてないと思いますので、西洋医学・病院での診察、施術をお勧めいたします。「回数や頻度」の目安のページもありますので、そちらもご参考になさって下さい。
当然ながら、当院の鍼灸が不向きな方もおります。当院の鍼灸鍼療方針やコンセプトと合わない方を掲載しているぺーじもありますので、当院の受鍼前のご参考になさって下さい。
「私はもっと時間をかけてほしい!」「たくさん鍼をしてほしい!」という方もいるかもしれません。しかし、源保堂鍼灸院では、そういったご要望にはお応えできませんので、他の鍼灸院を当たってみて下さい。
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