鍼灸はどうやって進められるの?
シンプルに
手足のツボを使いながら
源保堂鍼灸院の鍼灸施術はとてもシンプルな行程となっています。鍼をするツボもなるべく少なくを心がけています。ここではどのように鍼療するかを写真入りで解説していきます。
カルテのご記入
初診の場合は、最初にカルテのご記入があります。待合室にてご記入をお願いいたします。
* カルテにご記入いただいた情報は大切な個人情報ですので、当院で責任を持って管理させていただきます。
* カルテは最後の受鍼から2年経過した場合は、個人情報の観点から破棄するようにしております。そのため、最後の受鍼から2年経過している場合はカルテの再記入がございますので、再診料をいただきますことをご了承下さい。
施術室への移動とご準備
カルテのご記入を終えていただきますと、施術室へのご移動と、鍼灸施術のご準備をしていただきます。
* 源保堂鍼灸院の鍼灸施術は露出度が低いものになっております。写真のように、肘から先、膝から先が出ていて、腹診や背中の施術のために上下がセパレートのものであれば大丈夫です。
* 施術着もご用意しておりますので、そちらをご使用していただいても大丈夫です。
問診(1)
まずはじめに改善したい症状をうかがいます
鍼灸施術の準備ができましたら、ベッドに横になっていただき、改善したい症状や治したいことなどをうかがってまいります。
源保堂鍼灸院の施術は一つの施術であらゆる症状に対応しますので、些細なことでも気になる症状は何でもお話し下さい。
問診(2)
身体のベースになる生活環境などをうかがいます
初診の場合は、身体のベース部分となっている生活全般の状況をうかがってまいります。東洋医学・中医学では、症状だけを考慮するのではなく、生活全般を鑑みながら体や症状のヒントを収拾していきます。
生活環境や食事の環境のなかに、意外にも施術や症状改善のヒントがあることがありますので、健康回復のためのアドバイスのためにも、正直にお答えいただくと助かります。
* 問診は施術の大きなヒントになりますので、施術者は、必要とあればお答えづらいことも伺うしれませんが、ご了承くださいますようお願いいたします。
鍼の説明と
インフォームドコンセント(初診の場合)
源保堂鍼灸院が施術する「本治法(ほんちほう)」は、一般の方が持たれている鍼のイメージとたいへん異なるところがあります。
また、当院の鍼灸施術は痛いものではございませんが、実際の鍼を見てみないとわからないという方もおります。
そこで、鍼灸の受診歴がある方にも、当院の施術の方法をお伝えしております。
医療の現場では、インフォームドコンセント(説明と同意)が常識となっておりますので、鍼の説明をさせていただき、そこで口頭ではございますが、同意を得た上で施術をしているようにしております。
* もしこの鍼の説明を受けて、お気に召さないところがあったり、自分が受けたい鍼灸とは違うと思われた場合は、断っていただいても大丈夫ですので、無理をなさらずお断り下さいませ。
* 症状によっては、当院の鍼療では改善が見込めないものもありますので、その場合はこちらから鍼療をお断りすることがございますことをご了承下さいませ。
東洋医学・中医学の診察へ
いよいよここから鍼灸の施術に入っていくわけですが、実際に鍼をしていく前に、患者様の体がどのような状況にあるかを知るために、東洋医学的な診察をして参ります。ここでは、源保堂鍼灸院が特に重視している診察方法を掲載しておきます。
尺膚診
肘から先の部位を、東洋医学では尺膚と呼びます。この尺膚に、身体の状況が現れますので、まずはご挨拶という感じで尺膚に触れていきます。
腹診
東洋医学・中医学では、お腹の状態を診る腹診も大事にしています。足を伸ばした状態で、お腹の張りなどを確認していきます。たとえ症状が腰痛や頭痛といったように、お腹と直接関係ないように思われるときでも、東洋医学・中医学の腹診をしてまいります。
脈診
東洋医学・中医学では、古来より脈診の技術がとても発展しました。脉が打つ場所、脉の打ち方、脉が打っている高さなどを診ていきます。身体や心の状況がどのような状況にあるかを知るためには、この脉診の技術がとても大切になります。
鍼とお灸をしていきます
⑤「東洋医学・中医学の診察へ」で集めた身体と心の情報をもとに、どこをどう調整したらいいかという鍼療方針を固めて、ここから鍼をして参ります。
源保堂鍼灸院で行っている本治法では、鍼を刺すツボは4〜5か所と少な目であります。
鍼をしていきます
(1)仰向けで
本治法用の二つのツボに鍼をします
本治法では、仰向けの状態でまず2つのツボを使って鍼療して参ります。このときに使う二つのツボは、ご来院された時の症状や体力などによって毎回変わることがほとんどとなります。
(2)うつ伏せで
仰向けの状態で2つのツボを使った後は、うつ伏せになっていただいてて鍼療して参ります。
このときに使うツボは、2〜3カ所になります。季節によって使えるツボ、使えないツボがありますので、季節に合わせていきます。
瘂門(あもん)
通称“ぼんのくぼ”と呼ばれる、後頭部にある瘂門(あもん)と言うツボに鍼をして参ります。
*土用の間は使用しません
*土用の間は代わりに風府を使うことがあります
大椎(だいつい)
首を前に倒した時に出てくる頚椎の間にある、大椎(だいつい)と言うツボに鍼をして参ります。
*大椎は季節に関わらず使います
腰陽関(こしようかん)
腰にある腰陽関というツボに鍼をしていきます。
*夏の間は腰陽関を使うことができません
お灸をしていきます
3(季節によっては2)つのツボに鍼をした後は、背中にお灸をして参ります。
上質もぐさと呼ばれる最高級のお灸を使用し、点灸をしていきます。
お灸をするツボには紫雲膏を塗って、お灸が倒れないようにして施灸していきます。
(3)再び仰向けで
本治法用の二つのツボに鍼をします
背中の施術が終わりましたら、再び仰向けになっていただいて、最初に使用した二つのツボに再び鍼をしていきます。この時点で身体はだいぶ整ってきていますので、最初よりも軽めに仕上げていきます。
合金の粒を貼っていきます
以上までの一連の流れで、十二正経という経絡全体が調整されました。
次に、奇経と呼ばれる経絡を調整していきます。
この奇経の調整には、合金の粒(商品名:マグレイン)を使って、ツボに貼り付けて参ります。
温灸をしていきます
合金の粒を貼ったところに、温灸をして参ります。温灸をするツボは、施術の中でも強調したいところなどで、2〜3つくらいに絞っておこないます。
以上をもちまして、源保堂鍼灸院の診療が終了いたします。
鍼療が終わりますと、施術者(鍼療をした鍼灸師)から、現在の身体と心の状況の総評をさせていただき、養生や健康、食事などのポイントを説明させていただきます。
問診と鍼の説明が30分、実際に鍼をしている鍼療時間が30分となりますので、初診時は1時間いただきます。2回目以降は30分で鍼療いたします。
鍼療後の説明・漢方相談など
鍼灸施術後の説明について
鍼灸の施術が終わり、着替えなどが整いましたら待合室へ戻っていただきます。
初診の場合は、鍼灸施術の後の注意事項や、ご予約の仕方などを係の者からお話しさせていたただきます。2回目以降は、改めて鍼療後の養生について説明や補足をさせていただくことがございます。
漢方相談について
さらに、鍼灸施術の他に、より効果を高めるためや、鍼だけでは不十分で漢方薬が必要な方にはその由を説明し、漢方薬の処方とご購入をご提案することがございます(漢方相談)。
ただし、漢方薬は別途漢方代がかかってしまいますので、強制はいたしません。こちらからご提案があった場合でも、お断りいただいて大丈夫です。
逆に、より積極的に漢方薬も使用して早く改善したいなどのご要望が患者様からございましたら、鍼灸施術の後の漢方相談も承りますので、こちらから提案がない場合でも、お気軽にお申し出ください。
施術代・漢方代のお支払いについて
ここで全ての施術や漢方相談が終わりますので、施術代や漢方代などのお支払いをしていただきます。お支払いは現金のほか、クレジットカードでのお支払いも可能となっております。
* PayPayなどのキャッシュレスには対応していませんのでご注意ください。
それでもやっぱり不安がある方へ
以上このページでは、源保堂鍼灸院の鍼療の流れをお伝えして参りましたが、それでもまだ不安や疑問がある場合は、実際の施術を受けずに、受鍼の相談をしたり、鍼の説明だけを受ける、受診相談というものをご要望に応じて行っております。
少しでも疑問や不安がある方は、こちらの受診相談をまず最初に受けておくことをお薦めいたします。
詳細は、以下のリンク先のページをご覧下さい。
ご注意点
以上の概要は、これまでの治療実績や、患者様からのご感想などを基にまとめておりますが、効果の出方や治癒までの期間、また効果があるかないかなどは個人差もあることをご了承ください。期間や効果の目安もまとめたページがありますので、そちらを併せてご覧になってください。
また、こちらは源保堂鍼灸院のサイトですので、当然ながら当院の鍼灸治療の特長を挙げておりますが、他の鍼灸院との優劣を書いたものではないことをご了承ください。
当院の鍼灸が、患者様の好みも含めて不向きな方もおりますので、そのときは他の鍼灸院をあたってみてください。
日本の鍼灸師はみな勉強熱心で、それぞれに特徴を持った施術をしており、国民の健康のため日夜努力している存在です。お気軽にお尋ねすることをお薦めいたします。
TEL. 03-3401-8125
場所 渋谷区神宮前4-17-3 アークアトリウム101
最寄 表参道駅・明治神宮前駅・原宿駅