東洋医学全般についての一般的なQ&A
こちらのQ&Aでは、東洋医学全般についてのよくある一般的な質問とその答えをまとめております。
源保堂鍼灸院の鍼の特長についてのQ&Aは、このページの下の段落のQ&Aにまとめました。また、源保堂鍼灸院のウェッブサイトは、みなさまのご質問や疑問を反映して制作しておりますので、リンク先の他のページにも訪問していただき、今後の受鍼のご参考になさって下さい。
A.より限定すると中国発祥の伝統医学ということになります。
“東洋医学”という言葉を使った場合、その対にあるのは“西洋医学”ということになります。
しかし、そもそも医学に西も東もなく、人々の身体を診て人々を健康にするという医学の目的があるだけです。でも、主に西洋の世界で発達した医学と、主に東洋で発達した医学ではそれぞれに特徴・特長があり、それぞれの特徴・特長に基づいた体の診方や施術方法があるために、ひとくくりに医学とまとめることができないため、東洋医学、西洋医学という区分がされるようになったと考えられます。
では次に“東洋医学”といった場合に、その東洋に含まれる地域はどこになるでしょうか?
東洋というと、より広く捉えればインドも入るでしょうし、タイやミャンマーなどの東南アジア諸国は当然入ると考えられます。また、これら東洋の地域の中にも伝統医学はありますので、“東洋医学”という言葉を広い範囲で適応すれば、インドのアーユルベーダや、東南アジアの各国にある伝統的地域医学も東洋医学に入れてもいいかと思います。
しかし、現在のところ、日本の一般的なイメージで東洋医学といいますと、イコール中国で発祥した医学という印象が強いのではないでしょうか。古代の世界から綿々と受け継がれ、そして近代に入ってここまで体系づけられた伝統医学は他にないと思います。
さらに細かく言いますと、日本漢方と中医学という言葉もあります。業界の中では日本漢方と中医学をしっかり別けようという意見もあり、先生の中には「日本漢方と中医学を一緒にするな!」という強硬な意見を言う方もおります。
しかし、一般的にはそこまで細かく言う必要もないと思っておりますし、細かくしてかえって煩雑になるといけませんので、源保堂鍼灸院では、大まかに“中国発祥の伝統医学”という意味合いで、東洋医学という言葉を使用しています。
A.東洋医学は宗教ではありません。
東洋医学は宗教ではありません。
東洋医学は五行という概念を使ったり、薬草を使ったりしますので、何やら怪しいイメージを抱く方も少なくありません。中にはこれを宗教やおまじないの類と感じる方もいるようです。
しかし、東洋医学の古い文献を読んでみても、そこに宗教のような考えはありません。あくまで医学、医療としての記述しかありません。東洋医学が発祥したのは2000年以上前のことで、まだまだ未熟な時代だったかもしれませんが、医学は当時としての最先端の科学として活用されてきたものです。こういった当時の科学が受け継がれ、さらに近代になって高度に体系化したものが今日の東洋医学です。
A.東洋医学と西洋医学の併用は可能です。
患者様や相談者のなかには、東洋医学は西洋医学と体の観方が異なるため両者を併用することができないと思われている方も多いようです。
しかし、東洋医学にしろ、西洋医学にしろ、身体を良い方向へ改善していくという目的は根本的には共通していますので、そういう面からするとバッティングするということはありません。
ただし、漢方薬などは内服されるもののため、西洋医学のお薬と併用ができないこともありますので、西洋医学にかかっている方は、必ずその状況をお話しください。
また、西洋医学の先生にも、鍼灸や漢方薬を併用しているお話はしておいてください。