鍼灸の効果の持続性と身体の状況との関係 -鍼灸の回数・頻度の目安

源保堂鍼灸院の鍼灸の施術内容(C)表参道・青山・原宿・渋谷エリアにある源保堂鍼灸院

鍼灸の効果の持続性と身体の状況との関係 - 鍼灸鍼療の回数・頻度の目安

鍼灸の効果がどれだけ持続するか?

鍼灸を魔法のように思われている方は、鍼灸を1回受ければ1年間はその効果が効き続けていると思っている方もいるようです。
1年間とは言わずとも、1ヶ月は続くと思っている方は多いかもしれません。

しかし、そんなことはありません。
もし1回の鍼灸が1ヶ月間もの間効いていたら、それはもはやノーベル賞もビックリです。
鍼灸をやっているどこかの病院では、遠方からいらっしゃる方が多いために、「うちの治療は他よりもはるかに効果的だから3ヶ月は保つよ」と豪語していると聴いたことがありますが、そんなことはありません。

一般的に鍼灸治療の効果は、長くて3~4日です。
それを過ぎると次第に効果は落ちていきます。

体力が多い健康な方は、鍼灸の治療効果が続いている3~4日の間に、食事や睡眠などを十分に取っていただくことで、身体の土台を十分に回復することができますので、治りも早く、治療効果も持続しやすいです。

しかし、症状が長く出ている慢性的な場合や、病名が付くような病気になって体力が落ちている場合は、自己治癒力が落ちているので、治療効果の持続が難しくなります。そこで、治療効果が下がりきる前に治療を受けて、治療効果を継続させていくことが症状改善のポイントとなります。

健康・未病・病気と施術効果の推移モデル

健康・未病・病気と鍼灸効果の持続との推移モデル

上図の緑色の太線は、鍼灸治療の効果の継続を表わしています。
一般的に、鍼灸の治療効果は受診をしているときから次第に身体が動き始め、その後徐々に身体は登り調子になっていきます。そこで特に受診をした日から3~4日は治療効果を継続するためにも、食事や睡眠などに気をつけていただきたいところです。

以上の模式図からも分かると思いますが、基本的に健康な方の場合は効果も出やすく、効果の持続も期待できますので、。
未病(半健康・半病気のように、病院では検査結果に悪いところは出ないが、不快な症状が続いている状態)の場合は、健康な状態よりも治療効果の継続が落ちますので、1週間に一度くらいの受診を継続していただけると効果的です。
病気の場合は、効果の継続は短いので、週1~2回くらいで継続して受診することをおすすめいたします。病院での治療を優先させながら、鍼灸治療を補助として受ける場合(病気を治すのは西洋医学の薬などを主にし、体調、コンディションの維持・向上などを鍼灸受診の目的とする場合)は、週1回、2週に1回くらいのペースで長い目で受診をしていただければと思います。

いずれの場合も、効果を持続するような間隔で鍼灸治療を受けていただくと、体力が付いてくるようになり、自己治癒力も増えてきますので、そうなった場合は治療頻度や治療回数を減らしていくようになります。

[su_service title=”【病気・未病・無病】の定義” icon=”icon: tag” icon_color=”#010677″ size=”24″]

病気
病院で病名が付くようなものを患っている場合。特に体力が落ちている状態を指します。
未病
病院に行っても検査にはほとんど異常がなく、病名は付かなかったり、付いても処置や薬がない場合。半健康・半病気のように、病気とまではいかないが不調が続いている場合。
健康
基本的には心身ともに健康な状態。症状としてはぎっくり腰屋根違いなどの急性期でお困りのときなど。

[su_service title=”【例・腰痛】” icon=”icon: tag” icon_color=”#010677″ size=”24″]

ぎっくり腰
ぎっくり腰のような急性期(ぎっくり腰になった当日やその後3、4日の間)の場合は、患部のダメージも浅く、体力はあるので、治りが早い。上図でいえばオレンジ色のラインに該当するので、1~数回の治療で十分回復することができる。
慢性腰痛
慢性的なものは、すでに患部に回復力がなくなっているため、全身の調整をしてそこに栄養がいくようにする必要があります。上図でいえば紫色や赤色のラインに該当しますので、期間、頻度、回数ともにかかることがあります。
ヘルニア腰痛
ヘルニアの場合は程度にもよりますが、慢性腰痛と同じで、患部の力が既にないために回復の速度は遅くなります。そこで、期間、頻度、回数ともにかかることが多いです。
手術したあとの腰痛
手術した場合、気の道である経絡が切れてしまっていることが多くあります。鍼灸で使うツボはその経絡の上にあり、経絡を使って改善していくのが鍼灸ですから、これまでの診療経験から見ると、この場合は残念ながら完全に痛みをなくすことは難しいと思います。よって、期間、頻度、回数を上げても難治、不治であると思います。ただし、これは当院の施術の限界かもしれませんので、他の鍼灸院では効果を上げていることもあるかもしれませんので、根気よく他の鍼灸院を探してみて下さい。

※ 以上の概要は、これまでの治療実績や、患者様からのご感想などを基にまとめておりますが、効果の出方や治癒までの期間、また効果があるかないかなどは個人差もあることをご了承ください。期間や効果の目安もまとめたページがありますので、そちらを併せてご覧になってください。

※ 源保堂鍼灸院の鍼灸治療の特長を挙げて参りましたが、当然ながら、当院の鍼灸治療が不向きな方もおりますので、以下に該当する方は、他の鍼灸院をあたってみてください。

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