ピーコック閉店のこと
ピーコック青山店
ピーコック青山店の開店と閉店
2019年2月28日をもって、外苑前よりにありましたピーコック青山店が閉店となりました。
実に58年間という長きに渡り、今日まで青山・表参道の住人の生活を支えてくれていました。
この地にお店を構えたのは前の東京オリンピックの時ということです。
開店当時の写真が貼ってありましたが、アドバルーンが舞い上がっていたり、とても今とは考えられないものだったようです。
まだ都電が走っていたようで、かえって今よりもモダンに見えてしまうのは私だけでしょうか。
今でこそ表参道・青山というと高級住宅地のイメージでありますが、ピーコックの上は公団ですし、近くには北青山団地や原宿団地などもありましたから、とても庶民的なところだったのではないかと思います
私も、2004年に源保堂鍼灸院をこの地に開院し、その頃からお世話になってきました。
お弁当やお総菜、野菜やお肉、うどんに納豆、本当に生活の一部として利用させていただきました。
ありがたかったなとしんみりと思い返します。
閉店する数日前に、どんな様子か買物がてら行ってみたのですが、おそらく80代であろう姉妹の方が、声を掛け合いながらカートを押して店内で買物をしておりました。
「お姉さん、ほんとうになくなってしまうんですねぇ~」
「ほんとだねぇ、さみしいねぇ・・・」
という会話が聞こえてきました。
私もさみしいです、ほんとうに。
主がいなくなった外観
閉店したピーコックは、もう翌日には看板が取り外されておりました。
そして外壁にあった街灯の写真を撮ろうとファインダー越しに観てみると、なんとそこには文字がありました。
文字を読んでみると・・・
Aoyama Store opened here in Tokyo 1964, XVⅢ Olympic Game
そうなんですね、やはり1964年のオリンピックの年に開店したのですね。
次の2020年東京オリンピックの前年に閉店するというのも、ほんとうにご縁というのか、感慨深いものを感じます。
その後はどうなるの・・・?
この建物は上が公団になっておりまして、老朽化が進んでおりましたので、やはり建て直すそうです。
建て直しが決定して、ピーコック青山店も閉店とあいなったと言うことです。
今後はどうなるか・・・?と店員さんに聞いたのですが、店員さん達は何も知らされていないようです。
私も情報はありません。
次の東京オリンピックを境に、またいろいろなものがスクラップ&ビルドで生まれ変わっていくのでしょう。
次の50年、次の60年へ向けての街づくりは、いったいどのように進んでいくのか、私もこの地に鍼灸院を開業し続けている限りは、温かく見守っていきたいと思っております。
表参道・青山・源保堂鍼灸院
Tel. 03-3401-8125
https://genpoudou.com/