【今週のひとこと養生訓】「決断できないのは”胆”のせい⁉」 

今週のひとこと養生訓(C)表参道・青山・原宿・渋谷エリアにある源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic

【今週のひとこと養生訓】
「決断できないのは”胆”のせい⁉」2021年3月弥生・第1週

 この記事のポイント
春の日差しは心地よく、さらに花粉症も相まって頭がぼーっとする方も多くありませんか?加えて年度末や、確定申告などなど、判断、決断、選択を迫られる状況が多いかと思います。このようなときは胆のうが疲れやすく、優柔不断になりやすい傾向があります。頭がはっきりせずに、優柔不断になっている方は胆の力が弱くなっているかもしれません。

胆力、豪胆…、胆は判断の力

 東洋医学では、肝臓、脾臓など、実質臓器と呼ばれるものと感情や精神を割り当てています。

 二つ前の『今週のひとこと養生訓』でもお話ししましたように、胆のうは”中正之官”と呼ばれ、正しい判断をするときに必要な力になります。

 しかし、決断をする以前に、そもそも判断をしなくてはいけません。

 するのか?
 しないのか?

 この情報化社会、そしてさらにこのコロナ禍の状況においては、常に先を見据えて判断をしていかなくてはなりません。新型コロナウイルスが日本でも蔓延し始めて1年が経ちますが、この間、家庭や職場などでは状況を判断しながら、数々の決断をしてきたのではないでしょうか。
 かくいう私どもも、患者様の健康を守るという使命の下、どうやったら安全に来院していただけるか、鍼灸院として何ができるかなど、毎日ニュースや情報を集めながら試行錯誤してきた一年で、決断を強いられる中で何とも言えない疲労がたまる日々でもありました。

 このような緊急事態ばかりではなく、程度の差こそあれ、私たちは変わっていく日々の状況を判断し、そして選択し、決断をするということの繰り返しをしています。

 この、判断、選択、決断というときには、必ず胆のうが関わっています。

 精神的な疲れがたまってくると、判断力が鈍りますし、鈍った頭では迷うばかりで選択できません。
 このようなときは、胆のうの力が落ちていることもあります。

 胆力、豪胆といった決断力を表す言葉には”胆”がよく使われるのもこのためであります。

 この時期、判断力が落ちる一つの原因に、厄介なのが花粉症です。
 鼻がつまれば頭はぼーっとするし、目が痒くなれば視界がぼんやりしてしまうしで、決断を妨げる不調が続出してきます。おまけにマスクでそもそも酸欠状態になっていることもこの不調和に加担しています。

 これまでお伝えしてきましたように、花粉症と肝胆の関係がありますので、それだけでも胆に負担がかかりますが、さらに春という肝胆の季節だからこそ、胆が弱って優柔不断になってしまうということがあります。

 ここにきて頭がぼーっとしたり、いまいち決断ができない場合は、その原因は花粉症だけではないかもしれません。

 もしかしたら、その優柔不断は、”決断を主る胆”が弱っている可能性もあります。

胆のために守ってほしい養生

 繰り返しになりますが、胆のために気を付けていきましょう。

  • なるべく日が替わる前に就寝しましょう
  • 甘いものを食べすぎないようにしましょう
  • 脂っこいもの、衣のついたものは控えめに
  • PC、スマホを使いすぎたときは定期的に目を休める
  • 大きな決断をしたときは休息を大切に

オススメの漢方薬・漢方レメディ

胆によい漢方薬

  • 温胆湯

決断の連続で疲れている方への漢方薬

  • 天王補心丹
  • 心脾顆粒
  • 酸棗仁湯(興奮して睡眠が取れない方に)
  • 星火亀鹿仙
  • 晴明丹

 漢方薬・漢方レメディに関しても、何かありましたら、お気軽にご相談くださいませ。

これまでの『ひとこと養生訓』はこちらから

2021.3の緊急事態宣言延長を受けて

鍼灸院は医療機関ですので、よっぽどの要請がない限り鍼療を続けていきます。

これまで通り、またそれ以上に消毒などの感染症対策に気を配ってまいります。
ご予約時間ちょうどのご来院など、患者様にもご協力を賜るところもありますが、皆様ご自身のためでもありますので、そのあたりはご賢察のほどよろしくお願いいたします。

具体的な当院の感染症対策
  • 院内の換気を十分に行う
  • 院内の消毒を十分に行う
  • 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
  • 3密にならないように配慮する
  • 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
  • スタッフはマスクを着用する
  • 国の接触アプリを活用する

※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。

ご予約に関して

ただいまみなさまには、ご予約の日時をなるべく2週間以内くらいのものにしていただいております。
といいますのは、政府や自治体、そしてお勤めの会社などから移動の制限をされる可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいからです。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。

また、このような状況になりまして、みなさまそれぞれの生活環境なのかで時間を割いてご予約を取っている方がほとんどです。
安易なキャンセルや時間変更は、他の方のご予約の妨害行為となりますので、度重なる場合は今後の鍼療をお断りしますので、合わせてご賢察ください。

感染予防のために、みなさまにはご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。

これまでの『ブログ・鍼たま』の記事

瀬戸郁保 Ikuyasu Seto

源保堂鍼灸院の院長をしています。

“人生を楽しく過ごすこと” 、これが東洋医学の根幹にあります。
つらい症状で人生までもが暗くならないよう、豊かな人生のためのご相談にのれたらと願っています。

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