『謝謝、北京!ー北京研修日誌(1)』東直門医院のご紹介
日本中医学院(旧・北京中医薬大学・日本校)の北京研修へ
去る2019年10月21日より、北京中医薬大学の研修に参加させていただきました。
院長の瀬戸郁保は中医コース、そして薬膳部長で登録販売者の瀬戸佳子は薬膳コースへ。
海外旅行という面では気持ちは楽しく、ワクワクしますが、一方で今回は遊びではありませんので、少しばかり緊張もありながらの出発でした。
以前参加された方に、研修先の病院の先生からはズバズバと質問されるというのを聴いていたので、果たしてその質問に答えられるかどうかなど、若干の不安がよぎりながらの参加でありました。
北京中医薬大学付属の東直門医院
今回の研修先は、北京中医薬大学付属の東直門医院でした。
付属の病院はいくつかあるようなのですが、この病院は50年も前に立てられたもので、いわば北京中医薬大学の原点とも言える場所ということです。
入口はこのようになっておりまして、簡体字の書体や、病院名の下に掲げてある「博精、誠信、創新、発展」のスローガンも、どことなく中国に来たなぁという想いを想起させます。
朝早くから多くの患者さんが受診に来ていますが、今日はこれでも患者さんの数は少ない方だというのだから驚きです。
北京中医薬大学は、中医学の大学です。
端的にいえば、漢方薬、鍼灸、推拿など、東洋医学を全般的に学ぶところです。
ということで、もちろんこの東直門医院も中医学の病院ということになります。
これだけ大きな病院が、まるまる一つ中医学でできているというのは、日本にはない光景です。
日本であれば、東洋医学外来、漢方外来といったものは、大きな病院の片隅にちょこっと存在する感じです。しかもいつなくなってもおかしくないというほど、その存在は小さいそうです。
個人で経営している中小の医院であれば、院長の主旨で中医学を主体にするということはできると思いますが、大きな規模で病院全部が中医学というのはなかなかできることではありません。
患者さんにしても、西洋医学ではなく、中医学を積極的に選択して来院しているわけです。
病院の横にある掲示板には、ずらっと「針灸科」や「脳科」「腎科」などの科が表示されており、さらにそこに所属する先生と、その先生が得意とする疾患名、さらには先生毎の診察料も記されています。
患者さんは自分が受けたい科、受けたい先生を決めて受付をしていきます。
こういった患者さんの選択もまた、日本では珍しいのではないかと思います。
漢方薬を扱う病院を積極的に選択するというよりは、”ひとまず病院に行く”というのだけが日本人の選択です。
日本の場合ですと、医師も患者さんも、「え、いまだに漢方なの?」「漢方って古くさいんでしょ?そんなの効くの?」という感じの方も多いと思いますので、ここまで多くの人が中医学・漢方・東洋医学を求めてくることはほぼないでしょう。
このような世界があることに、先ずもって私はいたく感動したのであります。
まさに”カルチャーショック”とはこのことであります。
一緒に参加した仲間のなかに、小児のお医者さんがおりましたが、「もし明治維新で日本も漢方を捨てなければ、同じような光景があってもおかしくなかったのではないでしょうか。」というお話しを聞き、なるほど、そうだよなと思いました。
そして中に入ると、階段のところには『黄帝内経』の一節が掲げられていたり、子午流注の図があったりと、まさに中医の病院であることを物語っています。
来院している方々が、これらの図をどれだけ心に留めているのかは分かりませんが、こういった図がふつうにあることがすばらしいことだと思います。
[su_box title=”中医学を学ぶなら” box_color=”#4db119″]中医学を本格的に学びたいならば、日本中医学院をお薦めいたします。 中医師の先生が疑問に答えてくれます。 この記事でご紹介しました研修も、日本中医学院で参加したものです。
中医のコース以外にも、薬膳科、気功科などもあるので、ご興味のある方は尋ねてみて下さい。
https://www.jbucm.com/[/su_box]
表参道・青山・源保堂鍼灸院
Tel. 03-3401-8125
https://genpoudou.com/
谷口さん、こちらこそありがとうございます!
日曜昼で帰ってしまう謎の聴講生を温かく迎えていただき、感謝です!
そうそう、竜眼肉、とてもおいしかったです!謝謝!
メニエールのご友人、承知いたしました。お気軽にいらして下さいとお伝え下さい。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
瀬戸さん、北京では大変楽しい思いをさせて頂き、感謝しています。お世話になりました。ご活躍、素晴らしいですねぇ。ブログは、本当に楽しみですし、有り難いです!
大した記録もせず、ボーっと過ごした我々には、あの素晴らしい経験も、だんだん記憶から消えてしまう事でしょうから。
横浜のメニエールの友人、19日まで忙しい為、その後連絡させていただきます。益々ご活躍を!また近いうちにお目にかかれますように!谷口佳子