お米と日本人
お米を楽しんでいますか?
私は小さい頃はとても食が細い子で、とくにお米を食べるのが苦手でした。
味付け海苔やふりかけがあればなんとか食べることができたのですが、それがないとなかなか食が進まないといった感じで、兄や友達などがばくばくと食べている姿を見て、子供心ながらになんとなく自分が弱い人間なんだと思うことがしばしばでした。
もしその頃家の近くに腕のいい鍼灸師さんがいたら、小児鍼を受けられたかもしれないのになと思いますけど・・・。
しかし今はすっかりお米が好きです。
最近は様々な銘柄が出ていますので、折を見てそういった銘柄を楽しんだりもしています。
コシヒカリをはじめ、イクヒカリ、イセヒカリ、さわのはな、新之助、ミルキークイーン、青天の霹靂などなど・・・。
いろいろと渡り歩き、各銘柄の味の違いを楽しみながら、美味しくいただいています。
皆さんもお米、楽しんでおりますか?
新書『さくもつ紳士録』
古本・新書『さくもつ紳士録』
以前、どこかの古本屋さんの店先にあるワゴンセールで、『さくもつ紳士録』なる本を手にしました。
昭和49年発行になる古い本です。
本書は、果物、野菜などを、見開きで一作物を紹介するというもの。
“きゅうり”、“かぼちゃ”といった一般名称の項目もあれば、“近江かぶ”、“練馬大根”といった地域名のついた固有名詞の作物も扱っています。
本書を購入したきっかけは、食材を取り扱っているからというのもありますが、“プリンスメロン”が載っているからです。
私の母は“プリンスメロン”が大好きで、そしてこどものおやつにも最適だろうとよく買ってきてくれたものですが、最近はほとんど見なくなったので、いったいあの“プリンスメロン”は何だったんだろうと思っていたところに、この本に出くわしたわけであります。
“プリンスメロン”についてはまた後日ふれることができたらと思いますが、今回の話題は“お米”、“稲”であります。
そこで『さくもつ紳士録』の目次を見てみると、そこにはこのように稲だけで一章書かれているのです。
この中には餅米や麦も含まれているのですが、それを除いてもなお一章分はあるわけです。
品種の名前を見てみても、“愛国”、“豊国”など、時代を感じるものが多いです。
現在食べることができる銘柄を調べてみると、ここに掲載されている品種から派生したものもあります。
もし今同じ様な本を作るとしたら、さらに稲の章は項目が増えることまちがいなしですよね。
戦後から続くこのお米の歴史は、それほどまでに日本人は、お米の品種改良に余念がない、つまりは“お米愛”が世界一といってもいいくらいの証であります。
様々な呼び名があるお米
お米には様々な呼び名があります。
植物としての名前は、稲。
種は、モミ。
もみ殻を取りのぞくと、米とかヨネ。
それを炊くとメシ、イイ、ごはん。
お寿司屋さんに行けば、シャリ。
他にもお粥とか、おじやとか、日本にはお米に対しての名称がたくさんあります。
これもまた、日本人がお米を愛してきた歴史の一面ですね。