瘀血(おけつ)・血瘀(けつお)とは?

東洋医学のお話し(C)表参道・青山・原宿・渋谷エリアにある源保堂鍼灸院Acupuncture Clinic Tokyo Japan

瘀血、血瘀って何?

ついうっかり“おけつ”ですね・・・

患者様に、「おけつですねぇ~」とうっかり東洋医学の言葉を使うと、「え?おけつ?お尻のことですか?」と言い返されたりします。

ふだん、分かりやすい言葉で身体のお話しをするようにしておりますが、治療をしているときは頭のモードが変わっているので、急に合わせられないこともあり、ついつい専門用語を使ってしまうことがあります。
もちろんその後はしっかりと分かりやすく説明はいたしますので(^^)/

ということで、うっかり使いやすい「瘀血(おけつ)」について。

瘀血(おけつ)、血瘀(けつお)とは?

身体の中を流れる血液。

単純に、この血液がドロドロになってしまうのが、「血瘀(けつお)」という状態です。

はりきゅうの施術中には脈を確認しますが、この脈がうねりながら流れていると、身体の中でドロドロの血液が増えていると判断します。

この血瘀の状態が続くと、ドロドロの血液が身体のいろいろな場所に溜まってしまいます。
ドロドロの血液は動きが悪いので、流れが悪くなるためです。
このように、血瘀が進んで、悪い血液が溜まってしまっている状態を、「瘀血(おけつ)」と言います。

瘀血(おけつ)、血瘀(けつお)によって起きる症状

先ず、血液は全身に巡るものであると言うことを思いだして下さい。
血液は、酸素や栄養を全身に運んでくれています。

その血液が汚れると言うことは、全身に影響が出るということになります。
例えば汚れた血液が頭の筋膜に届いてしまえば、頭皮がスムーズに動かないので「筋筋膜性頭痛」という種類の頭痛になります。

そしてさらに、血瘀(けつお)が瘀血(おけつ)になって身体のある場所に停滞した場合は、そこの機能に不具合が生じます。
例えば腰のあたりに瘀血(おけつ)ができれば、腰痛になることもあります。
肩の辺りに溜まれば、肩こり、首こり、寝違えなどになることも。

また、血液は身体の温もりを作る重要な要素です。
一年を通して冷え性がある場合は、きれいな血液が少ないので、温もりを作ることができなくなります。
もしかしたら、その冷え性は、血瘀(けつお)、瘀血(おけつ)が原因になっているかもしれません。

このように、血瘀(けつお)や瘀血(おけつ)は、様々な不快症状、不定愁訴の原因となります。
特に慢性的に常にある症状などは、永年の瘀血(おけつ)によるものかもしれません。

瘀血(おけつ)、血瘀(けつお)の原因は?

それでは、血液がドロドロになって、流れが悪くなってしまう原因にはどのようなものがあるでしょうか?

精神的なストレス

精神的なストレスは、いつも何か悶々としたものを心に抱えている状態です。
このような悶々とした状態は、胸がつかえてしまう印象があるかと思いますが、その印象の通り、胸がつかえて気の流れが悪くなってしまいます。
また、悶々とする場合だけではなく、例えば怒りに震えるようなストレスは、東洋医学では肝臓を傷つけると考えますが、肝臓が傷つけられると、身体の中の伸びやかさが失われていきます。

このように、精神的なストレスは身体のはたらきに影響を与え、身体に流れているものの動きを妨げていきます。
もちろん身体に流れているものの一つが血液ですから、血液もまた、精神的なストレスによって流れが悪くなってしまうのです。

睡眠不足

東洋医学では、身体の中で、血液の調整をするのは肝臓と考えます。
肝臓が血液の流れを調整しています。

西洋医学的に考えても、肝臓は血液を休ませたり、免疫機能と関係するところです。

この肝臓の作用は、特に寝ているときにはたらいてくれます。

よって、寝不足になると、血液は休むことができず、いつまでもはたらき続けなければならないので、やがてへたって、流れが悪くなってしまうのです。

運動不足

身体を動かすと、筋肉が動きます。

この筋肉が動くことによって、その運動量に合せて血管が収縮します。

よって、ほどよい運動は、血液の循環を助けてくれる面があります。

目の疲労・眼精疲労

東洋医学では、目と肝臓がつながっていると考えています。
目の疲労、目の使いすぎは、肝臓に影響が与えられます。

上述したように、肝臓と血液は密接な関係がありますので、目の疲労は肝臓にも及ぶことになります。

昨今スマートフォンが普及しましたし、お仕事もパソコンをずっと使っていることが多くなっていますので、目の疲労がかなり強くなっています。
こういった目に悪い状態は、肝臓を疲労させ、そこから血液がドロドロになる原因ともなっています。

栄養不足(鉄分・たんぱく質など)

普段の食事が鉄分不足であったり、たんぱく質が不足していたりすると、血液を作るスイッチが入りません。

血液は5~6ヶ月くらいで作り替えられていると言われていますが、造血のスイッチが入らないと、いつまで経っても身体の中の血液がリニューアルされないので、どんどん古い血液の割合が増えていきます。
代謝されない血液は、血液としての性能が下がっていますので、流れが悪くなり、ドロドロになりやすいのです。

その他にも身体の中に瘀血を作る原因はいくつかありますが、主なものは以上になります。
また、それぞれの原因は、単独で起きているだけではなく、複合して身体に影響を与えることもあります。

もし以上の原因に心当たりがある場合は、日々の生活環境、過ごし方を気をつけていきましょう。

鍼灸・薬膳が瘀血(おけつ)・血瘀(けつお)にできること

鍼灸は気血の流れの改善

はりきゅうは、経絡を通して気・血という身体の流れを改善するはたらきがあります。

また、はりきゅうによって胃腸の働きもよくすることができるので、鉄分やたんぱく質の消化吸収を助けることができます。

そして、はりきゅうはリラックス効果、疲労回復効果もありますので、日々の疲れを溜めないでいることは、血液が汚れない状態を維持していくことにもなります。

薬膳で改善

薬膳は、その人それぞれにあった食事をアドバイスしていくことが目的です。

クライアント様の体質などを考慮して、身体を改善する食材を選ぶのが薬膳です。
薬膳というと、手に入りにくい漢方の生薬を用いるものと思われている方も多いようです。
しかしそうではありません。
漢方の生薬を使うことだけが薬膳ではなく、身体の調子、体質などを考察しながら、普段の食事でできることをアドバイスすること薬膳の役目です。

もし薬膳での改善をご希望の方は、国際中医薬膳師が所属している源保堂鍼灸院にご連絡・ご相談下さい。

 

源保堂鍼灸院の院長をしています。

“人生を楽しく過ごすこと” 、これが東洋医学の根幹にあります。
つらい症状で人生までもが暗くならないよう、豊かな人生のためのご相談にのれたらと願っています。

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