オリジナルのカルテを使用しています
帯に短したすきに長し
開業当初、カルテは市販のものを利用していました。
しかし、どうもしっくりこないところがありました。
まず患者様のお名前の記入欄。
これが短い・・・。
そしてふりがなの記入欄がない・・・・
そして問診の内容も不十分。
基本的な食欲などについて聞く欄もない。
そんなことがありまして、カルテもオリジナルで作ることになりました。
カルテの変遷
生年月日が重要
お名前を書いていただくのに、お名前の欄が小さいとたいへん失礼だと思いましたので、このように広く取りました。
ご年配の方ですと、書くのもたいへんですからこのように余裕があることは大切だなと感じています。
そして重要なのが、生年月日。
占いというわけではないのですが、東洋医学には生れた年月日で体質を割り出す方法がございます。
ということで、生年月日はとても重要な鍼灸の受鍼のための参考資料となります。
もちろん現代医学の数値なども
東洋医学といいますと、現代医学・西洋医学の数値はあまり関係ないと思われている方もいるようですが、それが直接的に関係しなくても、やはり身体を分析するための情報源となりますから、とても大切な項目になります。
また、どんなお薬を飲んでいるのか、どんなサプリ目とを摂取しているかを確認しておくことも大切です。
東洋医学的な事項も
もちろん鍼灸も東洋医学ですから、東洋医学的診断記入欄もあります。
実際のカルテにはいくつか項目がありますが、企業秘密なところもありますので、今回は舌診のところ。
東洋医学には、舌を診て身体の状況を把握する舌診が発達しています。
舌のどの位置にどんな色が現れているか、舌に付いている苔がどのような状況なのか、舌の形は正常かなど、いくつかの要素を観察して記入していきます。
まだまだ進化していくカルテ
カルテの制作は開業当初からはじめていますが、学術が進展するに連れてカルテの記入内容にも変化があります。
より的確に、より確実に患者様の状態を把握するために、カルテも進化していきます。
昨日よりも今日、今日よりも明日。
東洋医学は古くあらあるものですが、故きを温めて新しきを知る、このような精神で一歩ずつ前に進んでいます。