【今週のひとこと養生訓】“カゼかな?”の時の3つの心がけ 2020年10月神無月・第1週
【今週のひとこと養生訓】“カゼかな?”の時の3つの心がけ 2020年10月神無月・第1週
カゼ症状が増えております
先週はカゼの症状を訴える方が多くありました。
また、脉診をしても、どうもカゼが入っているな、ということもありました。
そんな患者様に、カゼのような症状があったかどうか聞いてみると、少し頭が痛かったとか、のどが痛かったなどがあったということでした。
今年の夏は、8月がまるまる猛烈な暑さで、9月に入ってもその余韻が残っていました。
しかしお彼岸あたりから急激に秋めいてきて、かなり涼しくなり、夏の服装のままでは寒さを感じるくらいだったと思います。
惰性とは怖いもので、なんとなく暑い日が続いておりましたから、引き続き冷たいものを摂っていたり、冷房が強めになったままだったりと、どこかに区切りを持たずに過ごしてしまった方も多かったのではないでしょうか。
このようなことによって、体調が崩れ、カゼが入ってくる隙間を作ってしまっている方が多かったです。
今年はちょっとしたカゼでも病院にはかかりにくいかと思いますので、気をつけていきたいですね。
カゼ薬はない!?
カゼ症状がはじまりますと、カゼ薬を求めて病院や薬局に駆け込むという人も多いかと思います。
しかし、皆様は知っていたでしょうか?
実は、カゼそのものを治す薬はこの世に存在しないのです。
いわゆるカゼ薬というのは、カゼそのものを治すものではなく、カゼによって起きる様々な症状を緩和するためのものです。
鼻水がずるずる出たり、咳が強く出たりしますと、何かと不便であったり、それだけで体力を消耗することがあるので、それを抑えるための施策に過ぎません。
最終的には、自分自身の身体に備わっている免疫力が戦うことによって治っていくのが、カゼが治る過程の真相です。
つまり、自分自身の免疫力が元気になるようにしてあげることが一番の対策なのです。
いわゆるカゼ薬と呼ばれる総合感冒薬には、発熱、痰、鼻水など、様々な症状を緩和する薬剤が入っていますが、自分の症状とは無関係なものもあるわけですから、反ってその無駄な薬剤による副作用でカゼをこじらせてしまうこともありますから、安易な服薬には注意が必要です。
葛根湯だけではないカゼに対処する漢方薬
カゼに効く漢方薬と云えば、葛根湯が有名ですね。
しかし、それだけではありません。
咳のカゼには麻杏甘石湯、ノドの痛みには銀翹散などなど、ひとことで“カゼ”と云っても、漢方薬も葛根湯以外の選択肢があります。
このあたりは、漢方相談にも乗りますので、ご来院の際にお話しください。
カゼの予防に漢方レメディ
源保堂鍼灸院・薬戸金堂では、カゼの予防のための漢方レメディをご用意しております。
とくに、先週からの皆様のご様子をみていますと、ノドのケアが必要な場合が多いように思います。
この記事の後半に、お薦めの漢方レメディをご紹介しておりますので、そちらをご参照ください。
カゼ初期の三つの心がけ
カゼはひきはじめの対応が最も重要になります。
カゼかなと思ったら、以下の三つのことをやって、休息第一でいきましょう。
某エナジードリンクや、某栄養ドリンクを飲みまくってがんばることは避けてください。
カゼの三つの心がけ
- 睡眠をしっかりとる
カゼは自己治癒力で治すもの。寝ている間に免疫力が活性化しますので、十分な睡眠を心がけてください。 - 暴飲暴食を避ける
カゼを治すには体力が必要です。暴飲暴食をして胃腸をいじめてしまいますと、身体の免疫力を助けるべき酵素もそこで使い果たしてしまうことになります。体力温存のためにも、暴飲暴食は避けてください。 - 大椎(だいつい)を温める
首の付け根にある「大椎」というツボがあります。ここからカゼが入ってくると考えられますので、カイロやストールなどでしっかりと温めておきましょう。
これまでの『ひとこと養生訓』はこちらから
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今週のおすすめ漢方レメディ
板藍茶
板藍茶は板藍根のお茶です。
板藍茶を飲むだけではなく、板藍茶でうがいをすることもできます。
百潤露
喉の潤いだけではなく、肌など、からだ全般に潤いを回復させる漢方レメディです。
聲響白龍散
のどをよく使う方にとってはお守りのような存在の漢方レメディです。
のどや鼻の通りをスーッとして通りを良くしていきます。
※ イスクラの製品は、ふだんは対面での漢方相談をしての販売が原則なのですが、外出がはばかれる時ですので、現在は配送も可能となっております。ただし、患者様ファーストから、やはり体や心の状況を問診いたしますので、まずはラインやメールなどでご相談下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。
新型コロナウイルスCOVID-19対策として
源保堂鍼灸院では、感染予防のために努めております。
具体的な当院の感染症対策
- 院内の換気を十分に行う
- 院内の消毒を十分に行う
- 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
- 3密にならないように配慮する
- 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
- スタッフはマスクを着用する
※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。
ご予約に関して
ご予約の日時に関しては、なるべく2週間以内くらいのものにしてください。
といいますのは、感染の状況によっては、政府等の政策で移動が制限されたりする可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいと思います。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。
表参道・青山・源保堂鍼灸院
Tel. 03-3401-8125
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