【今週のひとこと養生訓】「デジタルデトックスしましょう!!」 

今週のひとこと養生訓(C)表参道・青山・原宿・渋谷エリアにある源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic

【今週のひとこと養生訓】
「デジタルデトックスしましょう!!」2021年4月卯月・第4週

この記事のポイント
スマートフォンの出現によってSNSが身近になりました。コミュニケーションツールとしてとても有効なものではありますが、その分、脳は膨大な情報を処理することになっています。脳の疲れを減らすためにも、たまにはデジタルデトックスをしてみませんか。

 先週は、精神的な症状を訴える方が多くありました。

 眠りが浅い、イライラする、落ち込む、不安感・・・。

 新型コロナウイルスの影響で生活様式が変わって1年が経ち、ここにきて心身ともに疲れ切っている、という方も多くあります。これまで感じたことがない不調を訴える方が増えております。

 これらは病気というほどではないけれど、でも不調が続いてなんともしがたいというもので、俗に不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれる症候群ですが、検査では何も出ないことも多く、途方に暮れてしまいます。

 とくに精神的なものですと、”脳への負担を軽くしておくこと”がとても大切になります。

 新型コロナウイルス関連のニュースや情報が溢れていて、SNSを覗くとさらにカオスの世界が広がっています。

 どの情報を信じ、どの情報を捨てるのか、脳はひたすら考え続け、そして疲れていきます。

 あまりに混乱しているときは、インターネットの世界から距離を置くことも大事になります。

スティーブ・ジョブズの出現

 最近、スティーブ・ジョブズの伝記を読んでいます。

 けっこう分厚い二巻組の大部なもの。
 ぼちぼちと寝る前に読んでますので読了までは時間がかかりそうですが、これがけっこうおもしろいのであります。

 そもそもこの本を読もうと思ったきっかけは、スティーブ・ジョブズといえば、すっかりとこの世を変えた人物ですから、いったいどのような人だったんだろうと、読んでおく価値はあるだろうという思いから。

 なにせ、この10年はスマートフォンの登場で、世の中は全く別次元に入ってしまったのではと思うのであります。それが良いのか悪いのかはわかりませんが、もう後戻りはできないことは確実です。

 その立役者がスティーブ・ジョブズ。

 スティーブ・ジョブズの伝説は、アップルⅡという世界初のパーソナルコンピューターからはじまり、マウス初搭載のMacintosh、そしてiPhoneに至るまで、画期的なテクノロジーによってさまざまな変化を世の中にもたらしました。
 
 スティーブ・ジョブズによって、世界は一変。

 スティーブ・ジョブズの本を読みながら、もしこの人の存在がいなかったら今の世の中はどうなっていただろうかと想像したり、そして、この人の出現によって、私たちの脳は、未だかつてないほど莫大なデータの処理を強いられているのだと感じ入っている次第であります。

脳はいっぱいいっぱい

 スマートフォンで身近になったSNS。
 私も人並みにやっています。スマートフォンの小さい画面が苦手なので、パソコンでやるためそれほどのめりこむほどではありませんが、でも、それでもついつい見てしまうもの。
 SNSの世界も、LINE、インスタグラム、フェイスブック、あとなんだろう・・・っていうくらい、次から次へと出てきてきます。

 たとえばインスタグラム。
 さまざまな写真をめくっていきますと、ほんとうにキリがありません。
 写真を一つ一つじっくり見ると、目もかなり疲れます。
 しかし疲れるのは目だけではありません。
 脳もかなり疲れています。

 一枚一枚めくっているときはもちろんですが、ただなんとなく画面を見ていたり、好みのものを探すために高速にスクロールして画面を追っかけているだけでも、目には大量の刺激がやってきますので、それに合わせて脳は膨大な情報を、しかも超高速で処理していることになります。

 インスタグラムだけでものこのような状況なのに、ツイッターで情報収集、フェイスブックで友達の動向を確認、コメントしたり、そしてTikTokでショートムービーを鑑賞し、いったいこのSNSだけで脳はどれくらいの処理をしているのでしょうか。
 日常生活はSNSだけではありません。仕事をしたり、ご飯を食べたりと、日中は様々な行動をしていますが、そのどれにもが脳が介在しているところに、SNSのさらなる刺激。この脳への刺激量はたまったものではないでしょう。

 しかしその一方で、この10年で私たちの脳は進化したのでしょうか?
 脳のはたらきは無限大ともいわれていて、一生を通してもそのすべてを使い切ることはないといわれているくらいのエリアが広がっています。とはいえ、それは何かが起きた時のためのバッファであって、使えばいいというものではありません。
 SNSやスマートフォン、PCの作業によって、脳がどんどん使われていないフリーなエリアを活発化して、いつか脳は進化するのでしょうか?無限に広がる脳の力を、さらに有意義に使えるようになるのでしょうか?

 それは、これからの脳の進化、人間の変化を観てみないとわからないことで、脳の研究についてもさらに深まることで分かってくることもあると思いますので、脳が進化していくことを否定することはできません。

 しかし、今はまだ過渡期であることは間違いありません。
 このような時期は、いろいろな弊害もあると理解しておくことが妥当ではないでしょうか。

 現在のところ、一日、一日、人間の脳が処理できる量には制限があります。
 それを超えてしまっては、ある日、パタッとフリーズ、または誤作動を起こす、なんてことも起きなくもありません。スマートフォンの契約によっては、一か月に使えるデータ通信量が決まっていて、それを超えると途端に通信速度がガタ落ちしますが、そのようなことが脳にも起きているわけです。

 それくらい、現代人は過剰に脳を使っています。

 脳はいっぱい、いっぱい。

 処理しきれない情報で頭はパンパンなのであります。

デジタルデトックスを

 日常生活には、そもそもたくさんのストレスがあります。

 ここではそのストレスを精神的なもの、脳へ影響を与えるものに限定してお話していきますが、とかく人の世はストレスを抱え込むもの。人との関係に悩んだり、自分の体の変化に不安を抱いたりということだけではなく、とても些細なことであっても、処理しなければいけないことが多いのであります。

 でも、これらのストレスは、案外自分で作っているストレスであったりもします。
 深呼吸をして少し冷静に見つめなおせば、それほど大きな問題ではないことも多々あります。

 きっと、脳が処理しきれない部分が多くなると、その過剰な部分をストレスとして感じ取っているということもあります。

 また、負の気持ちのときはえてして負の情報が目に入るもので、さらに負の感情に拍車をかけることも多々あります。

 負のスパイラルに落ち込まないよう、冷静になる、静かに過ごす、そんなこともときには必要ではないでしょうか。

 そうなると、脳に多大な処理を課しているSNSやインターネットから離れることも養生の一つになります。

 最近では、こういったデジタルデバイスから離れることを「デジタルデトックス」とも言います。

 処理すべき情報が多いこの時代、疲れたときはデジタルデトックスも必要になるのではないでしょうか。のんびりするとき、街に出るとき、旅に出るとき、そして日常においても、デジタルデバイスとの距離を離すことをしてみてはいかがでしょうか。


 と、長々書いてまいりましたが、この『今週のひとこと養生訓』もまた、インターネットやSNSを通して配信しているのでありますから、大いなる矛盾だなと思いながらであります。

最近読んだオススメ脳本

 脳についてはたくさん本が出ています。古いところですと、養老孟司氏の『唯脳論』でしょうか。

 先日読みました脳の本は、もともとAI(人工知能)を研究していた方が書いたもの。脳に関する新しい視点が多くありまして、しかもエッセイ風に分かりやすく書かれているのでお勧めです。

 脳細胞の数で考えたら20代半ばにピークに達する脳ですが、脳の成長という視点で見ると、なんと80代まで成熟し、100歳を超えるとまた別の次元に突入するとか、今までにはない知見にも勇気がもらえる一冊です。

オススメの漢方薬・漢方レメディ

  • 杞菊地黄丸
  • 晴明丹
  • 賢脳丹
  • 麦味参顆粒

 漢方薬・漢方レメディに関しても、何かご希望などがありましたら、お気軽にご相談くださいませ。

これまでの『ひとこと養生訓』はこちらから

まん延防止等重点措置を受けて

 鍼灸院は医療機関であります。
 医療は皆様の健康のためにあります。
 鍼灸院は、病院ではカバーしきれない日常生活の不調の相談にのるところです。

 「まん延防止等重点措置」のなかにあっても、そこは変わりません。 

 鍼療・漢方相談は、これまで通り、通常の開院日時で行っております。
 また、こらまでと同じように、消毒などの感染症対策に気を配ってまいります。

 ご予約時間ちょうどのご来院など、患者様にもご協力を賜るところもありますが、皆様ご自身のためでもありますので、そのあたりはご賢察のほどよろしくお願いいたします。 

具体的な当院の感染症対策

  • 院内の換気を十分に行う
  • 院内の消毒を十分に行う
  • 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
  • 3密にならないように配慮する
  • 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
  • スタッフはマスクを着用する
  • 国の接触アプリを活用する

※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。

ご予約に関して

ただいまみなさまには、ご予約の日時を2週間以内くらいのものにしていただいております。
といいますのは、医療機関といえども、政府や自治体、そしてお勤めの会社などから移動の制限をされる可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいからです。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。

また、このような状況になりまして、みなさまそれぞれの生活環境なのかで時間を割いてご予約を取っている方がほとんどです。
安易なキャンセルや時間変更は、他の方のご予約の妨害行為となりますので、度重なる場合は今後の鍼療をお断りしますので、合わせてご賢察ください。

感染予防のために、みなさまにはご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。

これまでの『ブログ・鍼たま』の記事

瀬戸郁保 Ikuyasu Seto

源保堂鍼灸院の院長をしています。

“人生を楽しく過ごすこと” 、これが東洋医学の根幹にあります。
つらい症状で人生までもが暗くならないよう、豊かな人生のためのご相談にのれたらと願っています。

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