【今週のひとこと養生訓】「夏バテは胃腸の疲れから!?」
【今週のひとこと養生訓】
「夏バテは胃腸の疲れから!?」2021年6月水無月・第2週
この記事のポイント
夏バテは胃腸の疲れからやってきます。なかでも、胃がとても大事になります。食欲が落ちないように、今から胃を大切にした生活を心がけていただきたいと思います。
胃は井戸のようなもの
先週、お身体を拝見させていただくと、胃腸が疲れている方が多くありました。
胃腸全体の疲れも多いのですが、とくに顕著だったのが胃の疲れです。
舌を拝見すると苔がびっしりついていたり、黄色く変色していたり。
また、中脘と呼ばれるお腹の真ん中あたりにあるツボ、これは胃の状態が現れやすいところなのですが、ここが硬くなっている方も散見されました。
こういった状態があると、程度の差はあれ、まずは“胃がおかしい”と思っていただけたらと思います。
このような状態で胃の症状(むかむかする、モヤモヤする、胃の痛み、食欲不振)を訴える方もありますし、自覚をしていない方もあります。私が胃がおかしいなと判断し、こちらから患者様へ問診しますと、「あ、そういえば・・・」ということもしばしば。
さらに問診を続けていくと、「アイスクリームを食べました・・・」「アイスコーヒーをラージで一気飲みしちゃった」などなど。
胃は井戸のようなものです。
井戸の水は通年それほど水温が変化しないといいます。
胃もまた同じです。
冷たすぎるものが多いと、胃は冷えてしまい、消化液もはたらきが悪くなります。
消化液がはたらかなくなると、飲食物は未消化のまま小腸に送られていきますので、小腸は大変なことになってしまいます。小腸は胃とは違うはたらきをしていますので、胃でできなかった消化は小腸ではまた未処理・・・。こうなると、胃だけではなく腸の不調にもなりますので、“胃腸が悪い”ということになります。
“胃腸が悪い”といったときに、より限定してみていくと、その不調のスタートは“胃”であることが多くあります。
井戸と同じように、一定の温度となるように冷たいものは控えめにすることをお勧めいたします。
胃は湿気の影響もうけます
6月を半ばを過ぎるころから暑さも増してきます。
そしてそこに、さらに湿気が重なります。
この湿気は、身体の外側に対する影響だけではなく、身体の中にもやってきます。
とくに胃は湿気に弱いところなので、ただでさえ湿気が多いところにさらに飲食物の湿気が重なるとたいへんなことになります。
湿気が多くなって胃が悪くなると、上述したように、そこから続く小腸、大腸にも大きな負担になってしまいます。
夏バテの要因にも
胃は消化のスタートになります。
栄養の補給の準備をする大切なところです。
夏バテをすると、まず真っ先に食欲が落ちてきます。
しかし、これは逆なのかもしれません。
胃を傷めて食欲が落ちるからこそ、夏バテをするという順番なのではないかと思います。
食欲キープできていれば、夏バテは乗り越えることができます。
その端緒である胃。
これからやってくる暑い季節のために、冷たいや甘いものは控えめにして胃をケアしていただけたらと思います。
おすすめの漢方薬・漢方レメディ
- 晶三仙
- 健胃顆粒
- 健脾散エキス顆粒
- 補中丸
- 勝湿顆粒
漢方薬・漢方レメディに関しても、何かご希望などがありましたら、お気軽にご相談くださいませ。
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感染防止対策について
日本鍼灸師会の感染防止対策を実施
源保堂鍼灸院が所属している日本鍼灸師会では、感染防止対策のチェックリストを作成しております。これまでもそのチェックリストを参考にしながら感染防止対策をしてまいりましたが、この度、さらに強化して万全な対策をすることとなりました。
これからも、皆様が安心してご来院できるように努めてまいります。
鍼灸院は医療機関であります。
そして、医療は皆様の健康のためにあります。
このような状況になって、皆様のご健康に寄りそう鍼灸や東洋医学が求められていると思います。
源保堂鍼灸院は、皆様の健康のとまり木、そして総合的な東洋医学のケアとして、これからも研鑽を続けていく所存でおります。
鍼灸院は、病院ではカバーしきれない日常生活の不調の相談にのるところです。
いわば、“かかりつけ鍼灸院”です。
患者様、ご家族の方のための医療機関として、源保堂鍼灸院はこの時期もしっかりと皆様のサポートをしてまいりたいと思います。
具体的な当院の感染症対策
- 院内の換気を十分に行う
- 院内の消毒を十分に行う
- 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
- 3密にならないように配慮する
- 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
- スタッフはマスクを着用する
- 国の接触アプリを活用する
※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。
ご予約に関して
ただいまみなさまには、ご予約の日時を2週間以内くらいのものにしていただいております。
といいますのは、医療機関といえども、政府や自治体、そしてお勤めの会社などから移動の制限をされる可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいからです。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。
また、このような状況になりまして、みなさまそれぞれの生活環境なのかで時間を割いてご予約を取っている方がほとんどです。
安易なキャンセルや時間変更は、他の方のご予約の妨害行為となりますので、度重なる場合は今後の鍼療をお断りしますので、合わせてご賢察ください。
回数券に関して
回数券は、緊急事態宣言がありましても、有効期限の延長などはしておりません。
有効期限が近くなっている方は、ぜひともこの機会にこそ、鍼灸の真価を実感しにいらしていただきたいと思います。
患者様の中には、会社から外に出ないように言われていたりと、先の見通しが立たない方も多いようです。また、今回の第4波は変異株がかなりはびこってきているため、予断を許しません。
そこで、先行きがどうなるか読めず、医療機関といえどもどこまで責任を負えるかわからなため、この先長期で鍼療をお約束することが困難となっております。
そのため、誠に申し訳ございませんが、回数券の有効期限を3か月にさせていただきます。
過去二回の緊急事態宣言を振り返って熟慮した結果でございます。
今回の緊急事態宣言が急に行われたため、皆さまへのご通達が急になってしまったことをお詫び申し上げますとともに、これまで回数券があるからいらしていた方にとっては大変申し訳なく感じておりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
尚、現在お持ちいただいている回数券に関しては、そこに記載されている有効期限で承りますので、その期限までにお越しいただけたらと思います。
感染予防のために、みなさまにはご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。