【今週のひとこと養生訓】
おもちで無病息災!?
鏡開き
私の実家は和菓子屋をしております。
そのため、年末になるとお正月のお餅を作ります。
いつの頃からか、鏡餅もサトウの切り餅が幅を利かすようになって、鏡餅の注文は年々減っていきました。しかし、箱根は格式を重んじるところもまだまだありますので、そういったところはしっかりとした鏡餅を注文されます。
1月11日は鏡開きといって、年末から年始にかけて飾られてきた鏡餅をおろし、それを食べるという風習の日です。そこには、無病息災の意味が込められていると言われてます。
また、日本民俗学の第一人者である柳田邦男は、鏡餅は心臓を象っているものだという説を述べています。
心臓は生きている間、常に動いている臓器。身体のやや左上部に位置し、まさに生命の象徴ともいえる臓器です。その心臓を象ったとされる鏡餅を食べるということは、まさに新しい生命を体に取り込むという意味があるのでしょうか。
一年のはじまりである一月は、私たちの生命をリニューアルする月でもあります。
鏡餅を飾っているお家は少ないかもしれませんが、その代わりとして、お餅を食べてみてはいかがでしょうか。ぷく~っと膨れあがったあのお餅の形も、なんだか心臓に見えなくもない気がします。そして、お餅にじっと火を加えているととつぜん膨らんできますが、あの動きを見た古代の人々は、自然と沸き起こる生命現象を感じたのかもしれませんね。
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この記事を書いた人
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
瀬戸郁保
古医書医学の大家であった二階堂宜教先生に師事し、東洋医学・中医学の世界を追求している鍼灸師です。唯一の趣味は、写真を撮ること。カメラはFOVEON、LUMIXを使用しています。
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