お灸の本『難病を治したお灸と薬草療法三百八十種』
古いお灸の本
主婦之友二月號附録
手元にあるお灸の資料に、このようなものがあります。
とある夏の日に、神保町で見つけたものです。
昭和13年2月に発売された、雑誌『主婦之友』の附録であります。
タイトルフォントや、右から始まる横書きなど、ところどころに時代を感じさせる表紙であります。
時代だなぁと思いながら表紙をめくって、先ず驚くのがこちら。
お灸をしている姿が、なんと和服。
言われてみればそうか、その時代か、と思いますけれど、現実に見せられるとそれはそれでやはり驚きますね、この姿。
向かって左ページの写真などは、“遠山の金さん”ばりですね。
この本は、鍼灸師が書いている部分も多いのですが、薬草の使い方については、素人の人の投稿がたくさんあります。
いわゆる、おばあちゃんの知恵袋的なものが多いのです。
どこまで信じて良いのか、どうやったら良いのか、今となっては分からないこともあるのですが、もしかしたら一つ一つ検証していくと、何か新たな発見があるかもしれません。
私自身試してみないと皆様にはご紹介できませんので、何かの折りにはチェックして実践してみようかなと思います。
本書の最後に、この本を作るに当たって取材した鍼灸師の名前が連ねてあるのですが、城一格先生や、柳谷素霊先生といった名前を見ることができます。昭和の初期を切り拓いた鍼灸師の息吹も感じられる資料かと思います。
表参道・青山・源保堂鍼灸院
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