宛名
手書きであること
ちょっとした心遣いで
年も明けてそろそろ世の中が動き出す頃、患者様から大事なことを教わりました。
それは、「年賀状の署名ひとつで礼の気の通りが変わる」こと。
一月ももう終わりになります。
大晦日やお正月が、ほんのひと月前にやってきたとは思えない感じでなのでありますが、そんなことを思いながら仕事をしていた時のことです。
自筆を入れること
今日、患者さんに送っております年賀状について、とても大切なアドバイスを受けたのです。
「一言添えてあるのは良かった。でも、できれば自分の名前も自筆で入れておいたほうがいいよ」とのことです。
年に一度の年初のご挨拶。
そこに自筆での署名がなかったのは、たしかに失礼なことでありました・・・。
そこに気が付かない自分はとても浅はかであります。
受け取った側も、きっと“どうせ鍼灸院からだろう”、“鍼灸院の宣伝だろう”くらいにと思う方もいたでしょうし、どこかよそよそしく、そして無礼な感じを与えてしまったのでは・・・と今更ながらに反省したのであります。
東洋医学・東洋哲学としても
東洋医学では、形(かたち)よりも、そこに通っている気を大事にします。
気の中でも、とても神妙なグレードの高いものを「神」「神気」と言ったりもしますが、こういったものをどこかそこはかとなく感じるくらいのものが良いのでしょう。そして、そういった神気をしっかりと通す作法のようなものが、普段からの心遣いなのかもしれません。
また、東洋哲学では「礼」という言葉を重んじていますが、形を整え、気を通し、神気をも感じさせる、この一連のつながりを作る技術みたいなものが礼なのかもしれません。上手に書くことより、「あなたに向けて想いを込めた」という気の通りが問われるのだと感じました。
来年は、宛名だけでなく、ひと言と自署まで手を抜かずに出そうと思うのであります。
紙の上の“気”の通りは案外はっきりしていて、一画でも手が入ると、気血の温度が立つ。相手の神に届くかどうかは、そういう細部で決まるのかもしれない。
そうすることで、年賀状を受け取る方の神気を整えることができるし、送る側の私自身もまた、背筋をピントして調心することができるのだと思います。
来年の年賀状は気をつけていこうと思います。
同じカテゴリーの記事一覧

源保堂鍼灸院・院長
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
東洋遊人会・会長/日本中医会・会長/東洋脉診の会・会長
東洋医学・中医学にはよりよく生活するための多くの智慧があります。東洋医学・中医学をもっと多くの方に身近に感じてもらいたい、明るく楽しい毎日を送ってほしいと願っております。
Save Your Health for Your Future
身体と心のために
今できることを




