【今週のひとこと養生訓】からだの声を聞いてみましょう! 2020年12月師走・第5週
【今週のひとこと養生訓】
「からだの声を聞いてみましょう!」
この記事のポイント
自分の体は自分のもの。寒さの中でも、暑さの中でも、体は日々がんばってくれています。体や心の声に耳を傾けてあげますと、しっかりと応えてくれます。今年も一年使ってきた体と心に感謝をして、お灸をしたり、のんびりしたり、自分の体や心の声に合わせてメンテナンスをしていただけたらなと思います。
大変な一年
今年はとにかく「新型コロナウイルス」につきるのではないでしょうか。
最初はダイヤモンド・プリンセス号からはじまり、そこから少しずつ国内に広がっていき、欧米の様子をうかがいながらの緊急事態宣言…。
それに伴って生活がガラッと変わった方も多かったのではないでしょうか。
在宅勤務、マスクの着用、手洗いなどをはじめ、多くの変化がありました。
私たちもこの状況の中で、患者様に何ができるのかを模索し、鍼灸院・漢方薬店としてできることを追求していこうと、そこにのみ集中してまいりました。
実は、東洋医学の五運六気から、2019年の年末からはインフルエンザや風邪が流行すると予測しておりましたので、少し早めの時期からいろいろと準備と心構えをしておりました。もちろん、まさかこのような新型のコロナウイルスが出てくるとまでは予測できませんでしたが、それでもその準備があったおかげで慌てず対処できたと思います。
また、新型コロナウイルスCOVID-19が中国で猛威をふるいだしていた頃、日本にもいずれ入ってくるだろうと考えておりましたので、武漢や中国で何が起きているのか、そしてどのような対策をしているのかという情報を、中国の中医師から逐一送ってもらっていました。さらに、所属しています日本中医薬研究会・イスクラ産業との情報交換もありましたので、どのような漢方薬を使ったら良いかなど、早い段階から対策を練ることもできたのも良かったと思います。
しかし、夏にはある程度収まっていくだろうというのは、希望的観測にしか過ぎませんでした。
どこまで続くのかまだ先が見えないところではありますので、改めて情報を収集していく必要があると考えており、また、そこで得た情報を皆様にお届けできたらと思います。
自分を見つめる一年
今回の新型コロナウイルスで厄介なのは、無症状の人がいるということ。また、PCR検査で偽陽性や偽陰性が数パーセントは出るために、クラスターつぶしだけではなかなか対処ができないところも、とても困ったところです。
なので、自分が新型コロナウイルスにかからないようにするということだけではなく、もし自分がかかっていたらという、自分が新型コロナウイルスを他人にうつしてしまう可能性があるという問題が生じます。
このような意識の芽生えは、未だかつてなかったのではないでしょうか?
これは、いうなれば“思いやり”であります。
かかりたくはないという自分都合のことは考える場面が多くても、相手にうつしてはいけないという、相手の立場に立って考えてあげるということは忘れがちです。毎年インフルエンザが流行するわけですが、これまで、そこまで考えて街を歩くなんてことはなかったように思います。
人間社会のあらゆる場面の基本となる、相手の立場になるということ、それを身に染みて感じた一年でありました。
そしてそれは、自分を見つめる一年だったのではないでしょうか?
自分の体に備わっている免疫力って何だろう?
自分の体を大切にする、それってどういうことだろう?
在宅勤務の方の中には、一人で仕事をしている方も少なくありません。
もちろん仕事上はつながっているのだとは思いますが、しかし周りに同僚がいないという環境の中で、より“個”というものを感じた方も多かったのではないでしょうか。自分という個がどのような存在なのか、どのように生きていきたいか、これから先、そして今、自分はどこにいるのでしょうか?
自分の体を見つめる。
自分の心を見つめる。
自分の心と体に目が向いたとき、そこからそれぞれの養生が動き出すと思います。
この“生”は、生命であり、生活であり、人生でもあります。
今年は「在宅元年」とか、「キャッシュレス元年」とか、いろいろと言われていますが、自分の生命を見つめなおし、そして他者への慈悲を感じる始まり、「養生元年」ではかったかと思います。
今年もまた、源保堂鍼灸院へ足をお運びいただきまして、誠にありがとうございました。
来年もまた、心技体を磨いてまいりますので、皆さまの“かかりつけ鍼灸院”としてご利用いただけたらと思います。
よい一年をお迎えくださいませ。
これまでの『ひとこと養生訓』はこちらから
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具体的な当院の感染症対策
- 院内の換気を十分に行う
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- 3密にならないように配慮する
- 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
- スタッフはマスクを着用する
- 国の接触アプリを活用する
※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。
ご予約に関して
ご予約の日時に関しては、なるべく2週間以内くらいのものにしてください。
といいますのは、感染の状況によっては、政府等の政策で移動が制限されたりする可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいと思います。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。
また、このような状況になりまして、みなさまそれぞれの生活環境なのかで時間を割いてご予約を取っている方がほとんどです。
安易なキャンセルや時間変更は、他の方のご予約の妨害行為となりますので、度重なる場合は今後の鍼療をお断りしますので、合わせてご賢察ください。
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