【今週のひとこと養生訓】補腎で美髪をめざしましょう!! 2020年12月師走・第4週

今週のひとこと養生訓(C)表参道・青山・原宿・渋谷エリアにある源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic

【今週のひとこと養生訓】
「補腎で美髪をめざしましょう!!」

漢方相談もできる鍼灸院がおくる今週のひとこと養生(C)肩こり・腰痛・寝違い・頭痛・生理痛など源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic

 この記事のポイント
東洋医学では、髪の毛は“腎の華”といわれています。髪の毛がぱさついたり、枝毛ができたりするのは腎気の不足かもしれません。髪の毛を一つのバロメーターにしてみてください。

開業時に白髪が増える

 鍼の師匠のところに入門したとき、先輩諸先生に白髪が目立つ方が何人かおりました。自分はその頃30歳ですから、たぶん髪の毛はほぼ黒かったと思いますし、まだまだ年齢を感じるときではなかったので、その白髪を見て、まだ自分には遠い姿かなと思っておりました。

 あるときそういった諸先輩とお話をしているときに、こんな会話を聞きました。

「○○先生もさぁ、若い頃は黒々とした髪だったけど、もうすっかり白いよねぇ~。」
「いやぁ、開業してからですかね、白いものが目立ちはじめたのは。もうすっかり白いものばかりですよ。」
「ははは、開業すると苦労が多いからな、そういうこともあるよな!おれもそうだよ!はははは!」

 横でこの会話を聞いていた私は、当分は開業の予定もなかったので、開業することはそんなにたいへんなことなのかと、そんな日がいつか自分にも来るのかしらんと、全く現実味のない会話に思いました。

 それから数年後、紆余曲折、急転直下、人生のジェットコースターが一気に動き出して私も開業することになりました。

 今から振り返ると、その頃は腕もまだなかった(自分はすでに相当な腕があると自惚れていた・・・)ですから、毎日遅くまで勉強していましたし、患者さんもそれほど来ないわけですから、表参道の通りにチラシを配りに出たり、ポスティングをしにいったり、それはもう精神的には毎日追いつめられてたいへんでありました。

 そんな日々を過ごして、一年、一年、ああ今年も無事に年を越せたなぁと胸をなで下ろしている駆け出し時代。
 開業してまだ数年の頃、大学時代の友達が遊びに来て、開口一番・・・

友達A君がいきなりです、

「白髪、増えたな!!」

 という感じで、諸先輩と同じように開業の苦労は尽きずに白髪が増えて今日に至ります(苦笑)

 私のように、白髪もまた腎気の不足を現わしています・・・。
 最近白髪が増えてきたかなと思う方は、腎気の養生をしていきましょう。

髪の毛は腎の華

 たびたびこのブログでも登場する五行色体表というものがあります。
 人体や事物、様々なものを5つに分類する方法です。この分類方法を使って体を分析していくのでありますが、この中に「五華」というものがあります。この「五華」とは、各五臓の状態が外に現れる場所をいいまして、調子が良ければそこに色つやが出ていて、逆に不調になると枯れたような感じになっていきます。この五華を抜き出しますと、以下のようになります。

五行
五臓
五華

 ここで腎のところをご覧下さい。
 そうなんです、腎と髪の毛がつながっているのであります。

 大雪を過ぎて冬も深まりつつあり、それと同時に乾燥も激しくなってきました。
 加湿器を入れていても、今年は換気を常にしているためになかなか室内の湿度が上がってこないことも多くあります。そのため、自分が思っている以上に乾燥が進んでいるということもあるのではないでしょうか。

 もちろん、季節的な乾燥で髪がぱさつくこともあります。
 これだけ激しいと仕方ない・・・と思うところもあります。

 しかしです・・・

 そう、しかしです・・・

 しっかりとした腎のパワーがあれば、これだけ乾燥しているときでも髪は艶があるものなのです。

髪は血余

 少し上の世代の方には、カロヤンという育毛剤の宣伝を覚えている方も多いのではないでしょうか?

 そのCMでは、

「中国では古来髪の毛を血余という」

というフレーズがありました。

 これもれっきとした古医書の言葉で、髪の毛は血の現れでもあります。
 そこで、貧血なども髪の毛が不調になる原因となります。
 健康な髪の毛のためには、十分な血液が必要になります。

 さらに腎とのつながりを加えますと、腎の気と血が合わさったものが、血の中でも状態がいいものになるので、やはりここでも腎の気があることが、髪の毛の養いには大切であるということになります。

腎気への対策

 11月から腎についてお話をしてきました。
 基本的に、腎への対策は同じことになりますので、過去記事を参考にしてみて下さい。

 髪の毛については、潤いが出る食材も大事になります。

  • ごま
  • くるみ
  • 松の実

などがオススメになりますので、おやつや食事のアクセントに加えてみて下さいね。

これまでの『ひとこと養生訓』はこちらから

今週のおすすめ漢方

 髪の毛はケラチンというたんぱく質でできており、爪と同じ成分です。
 なので、爪のことを考えれば分ると思いますが、髪に血液が通るわけではないので、何を食べても、何を飲んでも状態が変ることはあり得ません。

 しかし、鍼灸を受鍼したり、補腎の漢方薬を飲んでいたりしてますと、髪の毛の艶が出てくることがあります。髪の毛が全部生え替わったならまだ理解できますが、生え替わっていなくても、髪の毛の潤いを感じてくるかたも少なくありません。

 これは、髪の毛そのものから艶が出てきているというよりは、頭皮が健康になって、ほどよい潤いが出てきているということだと考えられます。

 患者様の中には、鍼灸を受けた日はお肌がしっとりしているということを実感される方も多くありますが、これは、「腎脂(じんし)」という良質の皮脂が出ている証拠でもあります。恐らく、これは私の推測ですが、この腎脂が髪にのることで髪の艶も出てくるのだと思います。この「腎脂」は、お肌の乾燥を防ぎ、お肌のトラブルを解消するものでもありますので、腎脂が出やすくなるような、潤いを補う補腎の漢方薬は髪の毛にもよいことになります。

 頭髪の研究をしている方に伺ったことがあるのですが、髪の毛を植物に喩えたら、髪の毛が生えてくる頭皮は地面。地面である頭皮が健康であれば、髪の毛の健康も健康になるということです。頭皮の血流、体の健康が美髪かどうかに影響を与えるのは、この腎脂のことを指しているのかなと思っております。

髪にオススメの漢方薬・漢方レメディ

 これまでもご紹介してきましたように、体にとって基礎になる腎気を補強することはとても大事なことです。よって、 参茸補血丸、参馬補腎丸などの補腎薬は、髪にとってもベース作りによいと考えられます。血虚(貧血)がある方にとくにオススメしております参茸補血丸などは、腎気と血を同時に補うものなります。

 さらに強力に補腎してくれる漢方レメディが「星火亀鹿仙」です。
 これは、亀の甲羅や鹿の角といった強く補腎してくれる生薬が含まれ、また枸杞子といったものも入っているものになります。

 漢方薬(ツボもそうですが)は、体調・体の状況によってより適したものを選択することが大事になります。
 なので、必ずしも参茸補血丸や星火亀鹿仙が万人に合うとは限りませんので、もし何かご要望がございましたらお話しをいたしますので、お気軽にお尋ねください。また、他の症状でも、鍼灸施術にプラスαしたいとお考えの方はお気軽にご相談下さい。

※ イスクラの製品は、ふだんは対面での漢方相談をしての販売が原則なのですが、外出がはばかれる時ですので、現在は配送も可能となっております。ただし、患者様ファーストから、やはり体や心の状況を問診いたしますので、まずはラインやメールなどでご相談下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルスCOVID-19対策として

源保堂鍼灸院では、感染予防のために努めております。

具体的な当院の感染症対策
  • 院内の換気を十分に行う
  • 院内の消毒を十分に行う
  • 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
  • 3密にならないように配慮する
  • 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
  • スタッフはマスクを着用する
  • 国の接触アプリを活用する

※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。

ご予約に関して

ご予約の日時に関しては、なるべく2週間以内くらいのものにしてください。
といいますのは、感染の状況によっては、政府等の政策で移動が制限されたりする可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいと思います。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。

また、このような状況になりまして、みなさまそれぞれの生活環境なのかで時間を割いてご予約を取っている方がほとんどです。
安易なキャンセルや時間変更は、他の方のご予約の妨害行為となりますので、度重なる場合は今後の鍼療をお断りしますので、合わせてご賢察ください。

(C)肩こり・腰痛・寝違い・頭痛・生理痛など源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic

表参道・青山・源保堂鍼灸院
Tel. 03-3401-8125
https://genpoudou.com/

ご予約はこちらから

瀬戸郁保 Ikuyasu Seto

源保堂鍼灸院の院長をしています。

“人生を楽しく過ごすこと” 、これが東洋医学の根幹にあります。
つらい症状で人生までもが暗くならないよう、豊かな人生のためのご相談にのれたらと願っています。

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