【今週のひとこと養生訓】「耳を休ませましょう!!」2021年12月師走・第3週
【今週のひとこと養生訓】
「耳を休ませましょう!!」2021年12月師走・第3週
この記事のポイント
耳と腎は密接に関係していると東洋医学では説きます。耳の症状は、腎の力と関係しているということになります。腎と関係しているがゆえに、耳の症状は慢性的になると改善に時間がかかります。未病先防、耳に不安がある方は、しっかりと補腎もしてほしいと思います。
腎と耳の関係
東洋医学では、古来より耳や鼻といった五感器と各臓器の関係を明らかにしています。
結論から申し上げますと、耳は腎と繋がっています。
耳の症状は、腎の力の有無とかかわりがあるということになります。
耳は五感器のなかでもとても繊細なところです。
それは、腎と関係しているからともいえるのですが、体調、体力がダイレクトに出てくるところであります。
コロナ禍が拡大するなかで、テレワークが進みました。
これはこれで、メリットも多く、そのメリットを享受した人も多かったと思います。
しかし、メリットがあればデメリットもあるのが世の常。
運動不足になったり、自分で食事を用意しなくてはいけないため食生活が荒れたり、精神的に不安になったりと、これまで感じなかったさまざまな症状が増えたという方も多いのではないでしょうか
そういった不調の一つが、五感器の疲れです。
眼精疲労、目の乾きなどは、パソコンやスマートフォンが普及してから日常茶飯事ですが、ここにきて耳の疲れ、耳の不調を訴える方が増えてきています。
これは、家庭音が入らないようにヘッドホンをしてテレワークをしたり、また、家で気楽に仕事ができるためか、好きな音楽をヘッドホンで聴きながら仕事をするといったスタイルが増えてきたからかもしれません。
耳からの刺激は、腎にも影響を与えることがあります。
腎の力は生命力の元でもありますので、耳からの刺激はなるべくお手柔らかにしたいところであります。また、自分で自ら耳への刺激を加えていなくても、耳は常に外界の音を拾うとしていますから、意識に上がらないところで発せられるいろんな音で疲れてしまうことも多くあります。
そんなときは、音から離れる、耳を休ませる、そんなことも意識してしておく必要があるかと思います。
耳への刺激、過剰にならないように、ときに耳を休ませましょう。
逆に、小鳥のさえずり、川のせせらぎなど、自然の優しい音は耳によいそうです。
テレワークで家に閉じこもるのもよくありませんので、自然に触れることができるところまで散歩して、ゆったりとした気分で自然が奏でる音に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
耳の症状は早めに対応を
耳の症状は腎と関係しますので、とにかく腎の力を補充することが重要になります。
また、腎のエネルギーは、一度下降線に入ると持ち上げるのに日数がかかります。
耳鳴りなどの耳の症状を鍼灸で改善を試みるにしても、頻度や回数を増やしていかないといけません。さらに、症状が出てからすでに慢性化したものは改善が難しいものもあります。
耳は生命力の元である腎と関係しているということを念頭に入れていただきまして、根気よく腎を助ける養生を心がけてください。
耳の症状が出ましたら、まずはお仕事をセーブする、睡眠をしっかりとるなど、休息モードを増やしてほしいと思います。
おすすめの漢方薬・漢方レメディ
- 双料参茸丸
- 参馬補腎丸
- 亀鹿仙
- 金匱腎気丸
- 八味地黄丸
- 鹿参仙
- 賢脳丹
など
腎を補えば必ず耳の症状が改善するというわけではないのですが、でも、やはり腎の力をつけておくことは何にしても大切なことになります。
気を遣う場面が多いときは、かなり腎の力を使うことになります。疲れが取れにくくなっているというのは、腎の力が弱っている一つの表れです。鍼やお灸はもちろんのこと、生活全般を見直しながら、ときに力のある補腎薬を飲んでみることも役に立ちます。
補腎薬も多数取り揃えておりますので、お気軽にご相談ください。
これまでの『ひとこと養生訓』はこちらから
https://genpoudou.com/category/one-point-curing-advice/
感染防止対策について
日本鍼灸師会の感染防止対策を実施
源保堂鍼灸院が所属している日本鍼灸師会では、感染防止対策のチェックリストを作成しております。
ただいま当院では、その感染防止対策チェックリストを元にした対策をしております。
これからも、皆様が安心してご来院できるように努めてまいります。
※ご予約(キャンセルや時間変更がないようになど)やご来院(時間通りにご来院いただくことなど)のことで、患者様にもご協力を求める場面があります。ご協力いただきまして、誠にありがとうございます。
鍼灸院は医療機関であります。
そして、医療は皆様の健康のためにあります。
このような状況になって、皆様のご健康に寄りそう鍼灸や東洋医学が求められていると思います。
源保堂鍼灸院は、皆様の健康のとまり木、そして総合的な東洋医学のケアとして、これからも研鑽を続けていく所存でおります。
鍼灸院は、病院ではカバーしきれない日常生活の不調の相談にのるところです。
いわば、“かかりつけ鍼灸院”です。
患者様、ご家族の方のための医療機関として、源保堂鍼灸院はこの時期もしっかりと皆様のサポートをしてまいりたいと思います。
具体的な当院の感染症対策
- 院内の換気を十分に行う
- 院内の消毒を十分に行う
- 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
- 3密にならないように配慮する
- 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
- スタッフはマスクを着用する
- 国の接触アプリを活用する
※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。
ご予約に関して
ただいまみなさまには、ご予約の日時を2週間以内くらいのものにしていただいております。
といいますのは、医療機関といえども、政府や自治体、そしてお勤めの会社などから移動の制限をされる可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいからです。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。
また、このような状況になりまして、みなさまそれぞれの生活環境なのかで時間を割いてご予約を取っている方がほとんどです。
安易なキャンセルや時間変更は、他の方のご予約の妨害行為となりますので、度重なる場合は今後の鍼療をお断りしますので、合わせてご賢察ください。
回数券に関して
回数券は、緊急事態宣言がありましても、有効期限の延長などはしておりません。
また、これまで回数券の有効期限は1年でしたが、過去三回の緊急事態宣言を振り返って熟慮した結果、今後は回数券の有効期限を3か月にさせていただきます。
これまで回数券があるからいらしていた方にとっては大変申し訳なく感じておりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
尚、現在お持ちいただいている回数券に関しては、そこに記載されている有効期限で承りますので、その期限までにお越しいただけたらと思います。
感染予防のために、みなさまにはご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。