【今週のひとこと養生訓】深呼吸で肺を元気に!! 2020年10月神無月・第2週
【今週のひとこと養生訓】深呼吸で肺を元気に!! 2020年10月神無月・第2週
植物が元気がありません・・・
過ごしやすい日が続き、秋の季節を感じる今日この頃であります。
しかし・・・
鍼灸院に置いている植物たちの元気がありません。
どうしてだろうと思いながら街の木々を観てみますと、鉢植えをしているものだけではなく、地植えしているものでも枯れているものが目に付きます。
全体的に、植物が急激に衰えているような感じがします。
紅葉や落葉にはまだ早すぎるのに、どうしてこのようなことが起きているのでしょうか。
秋の収斂が急速に進む
東洋医学のベースになっている東洋の暦では、「秋は収斂(しゅうれん)」といって、物事が収束していく時期になります。
夏の間に植物は葉っぱを拡げて繁茂しますが、それが秋になると一転して自ら剪定をするかのように収束していきます。
この収束する動きを「収斂」といいます。
今年のこの植物の弱りようを観てみますと、秋の収斂がかなり強く行われているように思います。
収斂は、収穫にもつながるので良い面もあります。また、余分なものを削ぎ落としていくわけですから、デトックスのような一面もありますので、これはこれで必要なことです。
しかし、今年のように収斂の力が強くなると、うっかりすると良いものまでをも切り捨ててしまうことにもなります。
夏の酷暑で心肺機能が疲れてきたことも重なっているかと思いますので、今年はこの季節の変わり目は特に注意が必要のように感じます。
マスクの影響も
新型コロナウイルスCOVID-19が日常化し、どんなときもマスクをするようになっています。
これは自分のため、周りのため、これからインフルエンザや風邪も出てくる季節になりますので、とにかくマスクは必須です。
これはこれで新しい生活様式として定着し、なかには素敵なデザインのマスクも増えていて、こんなときでも生活を楽しむたくましさを感じます。
しかし、とはいえ、やはりマスクはマスクです。
マスクをしているとそのぶん通気性は落ちるわけですから、それだけ肺や呼吸器には影響を与えていると思います。
小さなことではありますが、毎日の積み重ねですからその影響は大きくなっていきます。
おそらく、こういったマスクが呼吸器に与える影響も少しずつ現れてくる頃ではないでしょうか。
通常な状態で呼吸ができない故の呼吸の浅さ、これがこの秋の体調に影を落としているように感じます。
呼吸器だけではなく、胃腸などへの影響も
この呼吸器系への影響は、呼吸器そのものにやってくるものではありません。
東洋医学では、五臓六腑がお互いに助け合ったり、牽制し合ったりしながらバランスを取ると考えています。
秋は肺の季節なので、肺を中心にした呼吸器系への影響はもちろんあるわけですが、その影響は肺だけにとどまらず、五臓の関係を通して肝臓や胃腸に及すこともあります。
先週は特に胃腸の症状を訴える方が多かったです。
もちろん、胃腸にその不調の原因があることもあります。
しかし、先週の場合は胃腸の問題ではなく、肺や呼吸器系に元気がないために起きているものが多かったようです。
ここまで解説してきましたように、今年の季節の巡りは秋の気が弱いという問題と、マスクを長期に渡ってしていることによる呼吸器系への弊害といったものが重なって、それが五臓の関係を通して肺以外に波及して起きているもので、複雑です。
単純に、「胃腸を温めると良いですよ!」というアドバイス(これはこれで大切な心がけです)だけでは解決できないものです。
ということで、その胃腸の不調(下痢、便秘、胃痛など)の原因は、もしかしたら呼吸器系が元気を失っているからかもしれません。
そこで、先ずは、これまでマスクをしていて十分な働きができなかった肺が喜ぶように、大きく深呼吸をして、外気をたくさん取り込むようにしてみて下さい。
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今週のおすすめ漢方薬
麦味参顆粒
麦味参顆粒は、麦門冬、五味子、人参といった生薬が含まれており、心肺機能をサポートしてくれます。
※ イスクラの製品は、ふだんは対面での漢方相談をしての販売が原則なのですが、外出がはばかれる時ですので、現在は配送も可能となっております。ただし、患者様ファーストから、やはり体や心の状況を問診いたしますので、まずはラインやメールなどでご相談下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。
新型コロナウイルスCOVID-19対策として
源保堂鍼灸院では、感染予防のために努めております。
具体的な当院の感染症対策
- 院内の換気を十分に行う
- 院内の消毒を十分に行う
- 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
- 3密にならないように配慮する
- 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
- スタッフはマスクを着用する
※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。
ご予約に関して
ご予約の日時に関しては、なるべく2週間以内くらいのものにしてください。
といいますのは、感染の状況によっては、政府等の政策で移動が制限されたりする可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいと思います。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。
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