【今週のひとこと養生訓】「ソーシャル・ジェット・ラグ！？」2023年5月睦月･第2週

ホーム » ブログ » 【今週のひとこと養生訓】「ソーシャル・ジェット・ラグ！？」2023年5月睦月･第2週

【今週のひとこと養生訓】
ソーシャル・ジェット・ラグ！？

GWで体の時計が狂っていませんか？

　桜が咲いたかなと思ったら、あっという間にゴールデン・ウィーク。
　コロナ禍でうずうずしていた気持ちも相まって、今年はとにかくいろんなところへ出かけて行った方も多かったのではないでしょうか。約３年間の間、なんとなくどこかへ行くことをためらっていた中での待ちに待った大型連休。思いっきり楽しんで、普段できないことをしてリラックスできた方も多かったのではないでしょうか。

　しかし、楽しい時間はすぐに過ぎてしまいますね。
　
　遠出をするために早く起きたり、かと思ったら普段の寝不足を解消するがごとく、睡眠負債を返済するためにひたすら寝ていたなんて人もいるかもしれません。

　そしてゴールデンウィークが明けて、なんだか身体も心もお疲れ模様・・・。

　これは単純に休み疲れや、いろいろと活動をしたがための疲労というのもありますが、それだけではないところもあります。

ソーシャル・ジェット・ラグ！？

　連休はとてもたのしい。
　連休は何度あってもうれしい。

　しかし、あの連休明けの変な感覚は何なんだろう。

　連休というのは、規則正しい生活をしていた中でのイレギュラーなもの・・・といってしまうのは日本の社会環境・会社事情の悲しいところですが、そこは一つ置いておくとして、やはりイレギュラーという面は否めません。
　通常の規則正しい生活をしているために、私たちの身体は一定のリズムで滞りなく生きているという側面があります。逆に言えば、その規則が不規則になると、またそこに馴染むために体は右往左往しているわけです。
　身体には、生活のリズムを刻む体内時計があります。朝日が昇って目が醒める、沈んで眠るといった睡眠のサイクルなどはその最たるものですが、ゴールデンウィークなどで夜更かしが重なったりするとそれが狂ってしまい、それが不調の原因になります。
　GWを境に会社や学校に行けなくなる、集中力がなくなるというのは、いわゆる五月病ともいわれますが、これはこの体内時計が狂ってしまった結果の一つでもあります。

　こういった連休などでリズムが狂うことを「ソーシャル・ジェット・ラグ」とも言います。つまり、社会生活を営むなかで、体内時計のリズムを狂わせるイベントがあると、身体の時差ボケが生じるということです。

朝散歩でリセットを

　そこでしてほしいのは、まずは睡眠を戻すことです。

　ただ、この睡眠が難しいのは、地球の自転は２４時間なのですが、人間の体内時計は２５時間だというのです。なので、睡眠などがずれると、１時間も時差が生じるわけですから、あっという間にくるってしまうわけです。

　しかし、それをいつまでもつづけてはいけませんので、睡眠をしっかりと戻す必要があります。

　そこで、お薦めなのは朝起きたときに光を浴びることです。
　できたら朝外に出て散歩ができると最高です。

　太陽の光を浴びて、体内時計をリセットしてほしいと思います。