【今週のひとこと養生訓】「夏は心・小腸の季節!!」2023年5月睦月・第3週

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【今週のひとこと養生訓】
夏は心・小腸の季節!!

5月6日に夏!?

 GWもあっという間に過ぎましたが、その後半から天気はかなり激しく動きました。GW最後の日曜日は、私は中医学サミットに参加するため幕張メッセに行っておりましたが、雨と風が強く、そして気温はダダ下がり・・・。前日とはうって変わって嵐で冬のよう・・・。天気予報とにらめっこをして防寒着を持っていったのでカゼをひいたりすることはありませんでしたが、でも、油断をするとすぐに持っていかれそうな日々でした。

 そんな激しい天候のまえ、5月6日に立夏が来ています。

 そうなんです・・・暦の上ではもう夏なのです。
 5月の明るい新緑をみると、まだ春をイメージしたくなりますが、実はもう夏に入っているのです。

夏は心・小腸の季節!?

 東洋医学では、季節と臓器の関係を重視しています。
 この関係で見ていきますと、夏は心臓と小腸の季節になります。

 心臓は体全体に血液を送り出すポンプです。
 夏は暑くなって代謝も上がり、心肺機能にも負担がかかる・・・だから、“夏は心臓の季節”。

 一見すると直感的で、経験的で、ほんとに?と思うかもしれませんし、理論的な背景はあるの?と感じるかもしれません。
 しかし、現実的にこのようなことが起きていて、そのように身体は出来ているというのを長年観察してきた結果で、その法則に従って養生をすると確かに健康になるという実践的な知識の集積なのです。ここは素直に、古代中国人の観察眼のすごさに敬服するところです。

 夏は心臓の季節。
 つまりこれは、夏になると心臓に負担がかかってくるということでもあります。
 これから暑さが増していきますと、熱中症も増えてきますが、これはこの夏と心臓の関係から考えても当然なことと東洋医学では考えています。

 まだ夏本番ではありませんが、夏本番が来てから対処しては遅いこともありますので、ここは一つ、“立夏をすぎてすでに夏が来ている!”、そして、“夏は心臓と小腸の季節!”ということを頭の片隅にでも入れておいていただけたらと思います。

夏への順化を

 夏は汗をかきます。当然のことですよね。
 この汗は、体温を調整するためのものです。これも当然ですよね。
 
 しかし、この当然のことが、なかなかできなくなっているのが現代人の生活環境です。
 冷房がガンガン効いている、冷たいものをたくさんとってしまう、そういったことが積み重なって、汗が出にくい体になっていることが多くあります。

 いきなり夏本番が来るわけではなく、少しずつ暑さが増してきますので、その気温の上昇に合わせて汗をかけるような体づくりをしていきたいものです。

 そのためにも、歩くことも大事です。スポーツや運動をするまでもなく、すこししっかりめに歩いて代謝を上げておくことをしてみてください。うっすら汗をかくくらいの準備は今からでもしておいてほしいと思います。

 また、食べ物も、そろそろキュウリやトマトといった夏野菜を食卓にあげて、食べ物から涼を取るような工夫をしてもらえたらと思います。

【おすすめの漢方薬】
夏にオススメの漢方薬・漢方レメディ

 年々暑さが厳しくなっているのは事実として、それに加えて、自分自身の身体が熱さへの対応力を失ってきていることもあります。また、外で作業をすることが多いとか、寝不足が続くとか、そういった生活習慣の乱れが夏バテや熱中症につながることがあります。
 そこで、そういった社会環境・生活環境を補うための漢方薬もあります。
 熱中症対策、夏バテ対策にもなりますので、夏の過ごし方が気になっているかたはお気軽にご相談ください。

  • 麦味参顆粒
  • 冠元顆粒
  • 酸棗仁湯
  • 西洋人参
  • 香ロゼア
    など

【著書のご紹介】
『季節の不調が必ずラクになる本』 瀬戸佳子著

熱中症対策・夏バテ対策の養生に

 各季節に起きがちな身体の不調。

 この夏の季節は熱中症や夏バテですね。
 その改善策をまとめたのが、『季節の不調が必ずラクになる本』です。
 夏におきる熱中症についてもまとめてありますので、よろしければお手に取ってご覧ください。

この記事を書いた人

鍼灸師・登録販売者・国際中医師

瀬戸郁保

古医書医学の大家であった二階堂宜教先生に師事し、東洋医学・中医学の世界を追求している鍼灸師です。唯一の趣味は、写真を撮ること。カメラはFOVEON、LUMIXを使用しています。

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瀬戸郁保 Ikuyasu Seto

源保堂鍼灸院の院長をしています。

“人生を楽しく過ごすこと” 、これが東洋医学の根幹にあります。
つらい症状で人生までもが暗くならないよう、豊かな人生のためのご相談にのれたらと願っています。

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