【今週のひとこと養生訓】「夏は心の季節です!!」
【今週のひとこと養生訓】
「夏は心の季節です!!」2021年5月皐月・第3週
この記事のポイント
2021年は、5月5日に立夏を迎えました。ここから夏になります。陽射しも夏に変わって、汗ばむ日も増えてきます。夏は心の季節で、循環器系と関係してきます。心臓、血管などが養生の主役になる3か月のはじまりです。
夏は心の季節
5月5日に立夏が来ました。
つまりは、ここを境に春から夏になりました。
朝方や日中に外を歩いておりますと、陽射しも春から夏になったなぁと実感できるのではないでしょうか。この頃より、少しの運動でも汗をかいているのがわかるようになってきます。
東洋医学では、この夏の季節の臓器は「心」になります。
「心」とは解剖学的に言えば「心臓」のことを指しますが、東洋医学ではもう少し広い意味で心をとらえています。心臓は体全体に血液を送り出すポンプの作用がありますので、心臓そのものだけではなく、血液が通る血管も心の配当に入れます。中でもとくに動脈のことを指します。
さらに東洋医学が面白いのは、血液の中に「神気(しんき)」という気が流れていると考えるところ。
神気とは、精神の一部になりますので、精神、気持ち、こころなどとも関係が深くなります。
例えば熱中症。
熱中症の初期症状の一つとして、ぼーっとして思考力が止まってしまうことが挙げられます。これは熱が血管に入ってしまい、血管を流れる神気が熱にやられてしまうために起きたもの。
このように、単純に“夏は心の季節”といっても、様々な面に影響が出てくることになります。
日本の場合、本格的な夏の到来の前に、湿気が多い梅雨があります。
ここでまず湿気で心が不調になります。
さらにそのあとに続く近年の猛暑によって、さらに心は傷つけられます。
そして残暑も厳しく‥‥。
夏はとても起伏が激しくて、もととも心を中心にした循環器系、そして精神にも影響が及ぶわけですが、さらに近年はその起伏が激しくなっていることが鍼灸の臨床からも見て取れます。
昨年から続くコロナ禍によって、かなり精神、気持ちが揺らいでいる状況が続いております。このまま夏に突入していきますと、たいへんなことになりかねません。
特にこの数年、年々夏を過ごすのが苦痛になっている方は要注意です。
まだまだ余裕があるこの時期から、しっかりと養生をしておいてほしいと思います。
具体的な養生法についてはまた書いていきますので、まずは、「立夏に入り夏になり、循環器系に負担がかかりやすい」ということを覚えていただけたらと思います。
おすすめの漢方薬・漢方レメディ
- 冠元顆粒 : 血管を強くしてくれます
- 麦味参顆粒: 心臓や肺の力を助けてくれます
- 香ロゼア
漢方薬・漢方レメディに関しても、何かご希望などがありましたら、お気軽にご相談くださいませ。
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感染防止対策について
残念なことに、東京都を含む地域に緊急事態宣言が延長となりました。
一部に限られていますが、それでもやはり感染防止対策をしっかりとしていかないといけません。
緊急事態宣言が発令されますと、「鍼灸院はどうなるんですか?」というご質問を受けます。
鍼灸院は医療機関であります。
そして、医療は皆様の健康のためにあります。
鍼灸院は、病院ではカバーしきれない日常生活の不調の相談にのるところです。
むしろ、このような状況になったればこそ、鍼灸や東洋医学というものが求められていると思います。
ということで、鍼療・漢方相談は、これまで通り、通常の開院日時で行っております。
また、こらまでと同じように、消毒などの感染症対策に気を配ってまいりますので、安心してご来院ください。
ご予約時間ちょうどのご来院など、患者様にもご協力を賜るところもありますが、皆様ご自身のためでもありますので、そのあたりはご賢察のほどよろしくお願いいたします。
日本鍼灸師会の感染防止対策を実施
源保堂鍼灸院が所属している日本鍼灸師会では、感染防止対策のチェックリストを作成しております。これまでも、そのチェックリストを参考にしながら感染防止対策をしてまいりましたが、この度、しっかりと実施することになりました。
これからも、皆様が安心してご来院できるように努めてまいります。
具体的な当院の感染症対策
- 院内の換気を十分に行う
- 院内の消毒を十分に行う
- 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
- 3密にならないように配慮する
- 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
- スタッフはマスクを着用する
- 国の接触アプリを活用する
※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。
ご予約に関して
ただいまみなさまには、ご予約の日時を2週間以内くらいのものにしていただいております。
といいますのは、医療機関といえども、政府や自治体、そしてお勤めの会社などから移動の制限をされる可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいからです。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。
また、このような状況になりまして、みなさまそれぞれの生活環境なのかで時間を割いてご予約を取っている方がほとんどです。
安易なキャンセルや時間変更は、他の方のご予約の妨害行為となりますので、度重なる場合は今後の鍼療をお断りしますので、合わせてご賢察ください。
回数券に関して
回数券は、緊急事態宣言がありましても、有効期限の延長などはしておりません。
有効期限が近くなっている方は、ぜひともこの機会にこそ、鍼灸の真価を実感しにいらしていただきたいと思います。
患者様の中には、会社から外に出ないように言われていたりと、先の見通しが立たない方も多いようです。また、今回の第4波は変異株がかなりはびこってきているため、予断を許しません。
そこで、先行きがどうなるか読めず、医療機関といえどもどこまで責任を負えるかわからなため、この先長期で鍼療をお約束することが困難となっております。
そのため、誠に申し訳ございませんが、回数券の有効期限を3か月にさせていただきます。
過去二回の緊急事態宣言を振り返って熟慮した結果でございます。
今回の緊急事態宣言が急に行われたため、皆さまへのご通達が急になってしまったことをお詫び申し上げますとともに、これまで回数券があるからいらしていた方にとっては大変申し訳なく感じておりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
尚、現在お持ちいただいている回数券に関しては、そこに記載されている有効期限で承りますので、その期限までにお越しいただけたらと思います。
感染予防のために、みなさまにはご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。