【今週のひとこと養生訓】「瘀血、増加中!!」2021年11月霜月・第3週
【今週のひとこと養生訓】
「瘀血、増加中!!」2021年11月霜月・第3週
この記事のポイント
流れの悪くなった血液のことを、東洋医学では瘀血(おけつ)、血瘀(けつお)といいます。この1~2週間で瘀血の方が増えております。瘀血は身体の中の流れを悪くしますので、頭痛や肩こりをはじめさまざまな症状の元になります。
流れの悪くなった血液
東洋医学では、身体の中に流れているものをとても重視して身体を診ていきます。
体に流れるものの一つに、血液があります。
この血液は体の隅々に酸素や栄養を運び、そして運んだ先では老廃物を回収するというはたらきをしています。体にとって栄養は常に必要なものであり、そしてそれらを使い終わった後には燃えカスが残りますので、運搬と回収という二つの働きの中心にある血液はとても大切な存在です。
この血液の流れが悪くなった状態を「瘀血(おけつ)」または「血瘀(けつお)」といいます。
瘀血は身体の中に発生した水たまりのようなものです。
血液の流れからはぐれてしまって、いつまでも回収されずにそこに居残ってしまう、そのようなイメージのものが、瘀血。この瘀血が多くなってしまうと、肌の色がくすんできたり、腰が痛くなったり、頭痛、むくみなど、さまざまな症状を呈することになります。
瘀血が増える・・・
みなさまのお身体を拝見させていただいていると、先週からこの瘀血の症状の方が増えてきています。
瘀血ができやすい季節というのがあるものなのですが、これまでこの時期に瘀血を見ることがあまりなかったように思います。そこで、今回の瘀血や血瘀はどんな要因があり得るのか考えてみてみました。
- 寒くなってきていること
寒くなりますと筋肉や血管が縮こまってきます。筋肉、血管は血液の流れと関係が深いので、寒さが影響を与えることもあります。ストレッチをするなど、体を動かしたりお風呂に入ることも有効になります。 - 不感蒸泄(汗をかいていないけど、皮膚の表面からは水分が抜けていく)?
乾燥が強くなってきていますので、思った以上に体から水分が抜けているように思います。夏ように明らかな汗として流れるわけではないので、意識して水分を補給することが少ないと思いますが、不感蒸泄もバカにできない要素なので、小まめに水分の補給をしておくことがよさそうです。 - 飲み会が増えたから?
緊急事態宣言が明けて、お店でもお酒を飲めるようになりました。コロナ禍になり、対面でのコミュニケーションができないということが大きなストレスになることが分りましたが、そこで飲み会をたくさん入れている方も多いようで、肝臓が疲れている方も急増のようです。 - 夜長になって夜更かしが増えている?
以前ほどではないですが、在宅勤務で遅くまで仕事をしてしまうとか、また、コロナ禍のストレスがやや緩くなって、なんとなく夜更かしをしてしまうという人も多いようです。これも肝臓での解毒を妨げる原因となります。
ほかにも様々な要因があるかと思いますが、まずは上に挙げたことにお心当たりがある方はお気をつけてお過ごしください。
おすすめの漢方薬・漢方レメディ
- 冠元顆粒
- 参茸補血丸
- 疎経活血湯
- イーパオ
- 田七人参
- 衛益顆粒
- 婦宝当帰膠
など
瘀血や血瘀の場合、血液の流れを改善する漢方薬や、血液を増やす漢方薬がオススメになります。女性の場合は月のものもありますので、血液の変動が激しくなります。貧血やむくみ、頭痛がある場合は瘀血が絡んでいることもありますので、お心当たりのある方はお気軽にご相談ください。
これまでの『ひとこと養生訓』はこちらから
https://genpoudou.com/category/one-point-curing-advice/
感染防止対策について
日本鍼灸師会の感染防止対策を実施
源保堂鍼灸院が所属している日本鍼灸師会では、感染防止対策のチェックリストを作成しております。
ただいま当院では、その感染防止対策チェックリストを元にした対策をしております。
これからも、皆様が安心してご来院できるように努めてまいります。
※ご予約(キャンセルや時間変更がないようになど)やご来院(時間通りにご来院いただくことなど)のことで、患者様にもご協力を求める場面があります。ご協力いただきまして、誠にありがとうございます。
鍼灸院は医療機関であります。
そして、医療は皆様の健康のためにあります。
このような状況になって、皆様のご健康に寄りそう鍼灸や東洋医学が求められていると思います。
源保堂鍼灸院は、皆様の健康のとまり木、そして総合的な東洋医学のケアとして、これからも研鑽を続けていく所存でおります。
鍼灸院は、病院ではカバーしきれない日常生活の不調の相談にのるところです。
いわば、“かかりつけ鍼灸院”です。
患者様、ご家族の方のための医療機関として、源保堂鍼灸院はこの時期もしっかりと皆様のサポートをしてまいりたいと思います。
具体的な当院の感染症対策
- 院内の換気を十分に行う
- 院内の消毒を十分に行う
- 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
- 3密にならないように配慮する
- 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
- スタッフはマスクを着用する
- 国の接触アプリを活用する
※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。
ご予約に関して
ただいまみなさまには、ご予約の日時を2週間以内くらいのものにしていただいております。
といいますのは、医療機関といえども、政府や自治体、そしてお勤めの会社などから移動の制限をされる可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいからです。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。
また、このような状況になりまして、みなさまそれぞれの生活環境なのかで時間を割いてご予約を取っている方がほとんどです。
安易なキャンセルや時間変更は、他の方のご予約の妨害行為となりますので、度重なる場合は今後の鍼療をお断りしますので、合わせてご賢察ください。
回数券に関して
回数券は、緊急事態宣言がありましても、有効期限の延長などはしておりません。
また、これまで回数券の有効期限は1年でしたが、過去三回の緊急事態宣言を振り返って熟慮した結果、今後は回数券の有効期限を3か月にさせていただきます。
これまで回数券があるからいらしていた方にとっては大変申し訳なく感じておりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
尚、現在お持ちいただいている回数券に関しては、そこに記載されている有効期限で承りますので、その期限までにお越しいただけたらと思います。
感染予防のために、みなさまにはご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。