『体温』

コラム東洋医学ってなに?(C)肩こり・腰痛・寝違い・頭痛・生理痛など源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic

体温について

身体を冷やす生活

我々の身体には異物から攻撃されるのを防ぐために、「免疫」という機能があります。

この免疫の働きは、普段の体温に左右されると言われており、体温が低いとその働きも弱くなると言います。
体温を下げる生活習慣としては、冷たいものの飲みすぎや、旬を忘れた生野菜の摂食、甘いものの食べすぎなどが挙げられます。
最近ようやく様々なところで体温の重要性が言われはじめていますが、それでも我々の生活環境は、気をつけていないと身体を冷やす方向へ進んでいくように思います。実際に低体温の人が増える傾向があるというお話しもありますし、患者さんでも冷え性を主訴の一つに挙げる方も多くあります。

体温が低くなって起きる影響

では、体温が低い場合どのようなことが身体に起きるのでしょうか?

例えば胃液などの酵素が働く最適温度(至適温度)は、多くの場合37度前後(20度くらいで働く酵素もあります)といわれています。
食事をする時に冷えたビールを飲むとしますと、一気に酵素の活性化は落ちることになり、消化力はがた落ちとなります。ビールを飲む時は焼き鳥などの食事を伴いますが、未消化のまま焼き鳥が胃腸を通り抜けていく、そんな光景を体内で見ることになります。このように、単純に消化力を見ただけでも、身体の冷えや体温の低下は、免疫力を含む身体の諸機能に大きな影響を与えるということが分かると思います。

女性と体温の関係

ある女性の患者様が、当初は偏頭痛と月経前の不快症状を訴えて治療を始めました。
毎回の治療で当院の鍼灸を施しながら、生活習慣の指導もしました。
先ずは旬にあった食事を心がけること、そしてお肉などの動物性のたんぱく質も適宜摂るようにと、その方にあった治療と生活習慣の改善による相乗効果をお奨めしました。週1回位のペースで治療をしていきましたが、治療を受け始めて約一月後、頭痛もおさまり、月経前の不快症状も軽減していきました。
この患者様は自主的に基礎体温を毎日測っていたのですが、治療を続けてきたこの一ヶ月間の基礎体温の変動も漏れなくメモしており、その結果体温が0.4度上昇していたと報告してくれました。そしてさらに治療を続けたところ、30~35日あった生理の周期は、28日という正常な周期に戻っていき、また主訴であった頭痛や月経前の不快症状などもなくなっていきました。

男性にも冷え性

女性の場合、特に冷えでホルモンバランスを崩すことも多くあり、そのことによって様々な症状が出てくることになります。このような治療経過を見ても、体温が低下することは、女性にとって大敵となることが分かります。

女性の場合冷えは顕著に身体の症状となって現れてきますが、男性の場合は冷えの影響を実感することは少ないようです。しかし日々の臨床で身体を診ていますと、男性にも冷えが侵入することがあり、他の不調につながることもあります。
上述したように、男性の場合は過度な飲み会が多くなりますし、また冷えを感じることが少ない方も多いので、自分が冷え性になっているという感覚も薄いこともあります。

男女問わず、冷えは身体に大きな影響を与えます。季節の旬に合わせた食事、温かい物を摂るようにするなど、身体を気遣った食べ物のとり方を心がけ、また夏などは冷房に当り過ぎないなどにも気を付ける必要があります。

鍼灸治療で五臓六腑のバランスが整い、体温も上がる素地をつくることができます。軽いものであれば、治療だけでも十分です。しかし、鍼灸治療の効果をさらに活かして、身体をしっかり支えるためにも、普段から冷たいもの飲みすぎは極力控え、冷える食材を取りすぎないように生活全体を心がけることが同時に必要になってきます。

鍼灸・漢方薬・薬膳のススメ

体温が下がらないように食生活をはじめとする生活全般を見直すことはとても大切なことになります。

しかしそうはいっても、それができないのが現代社会の厳しいところです。
断れない飲み会もありますし、暑い日は熱中症に注意しなくてはいけませんから冷たいものも適宜必要です。夏に会社に行けばキンキンに冷え切った部屋で仕事をしなくてはいけないこともあります。一人の個人的な注意だけで改善されるものではなくなってきているのが現実です。

そこで、日常的に鍼灸・漢方薬・薬膳といった東洋医学の智慧を日常的に取り入れていくことをお薦めいたします。

自宅でのお灸のススメ

源保堂鍼灸院では、セルフメディケーション・セルフケアを推奨しておりまして、特にお灸をお薦めしております。
当院でも販売しておりますが、薬局でもお灸は置いてあるところがありますので、台の付いたお灸を尋ねてみて下さい。
どこにお灸をするかは、ネットで探すこともできます。
しかし、患者様一人一人で冷えの原因や状態は異なりますので、機会があればお近くの鍼灸院を訪ねて、実際に鍼灸を受けながら聴いてみるのが一番確かだと思います。
当院ではこちらの長生灸をお薦めしております。

漢方薬のススメ

源保堂鍼灸院では、漢方相談ができる薬戸金堂を併設しており、鍼灸鍼療とともに、漢方相談もできるようにしております。
当院では、イスクラ産業の漢方薬を扱っておりますので、そちらからより適切な漢方薬を推薦させていただきます。

例えば冷え性ですと、冠元顆粒、衛益顆粒などが第一選択としてあげられますが、胃腸が弱っている方などは、参茸補血丸、補中丸、健胃顆粒などで胃腸を丈夫にしていくところから選択することもあります。また、飲み会などが続く場合などは、晶三仙といった消化力を助けるもので十分なときもあります。
このあたりは、実際の身体や状況を聴いてみないと分からないこともありますので、お気軽にご相談下さい。

  • イスクラの漢方薬は、提携している薬店・薬局でしか購入することが出来ません。
  • 源保堂鍼灸院では、薬戸金堂(薬店)を併設しておりますので当院で購入することが出来ます。
  • 当院での鍼療経験のない方でも購入できますので、お近くにおいでの際は、お気軽にお立ち寄りください。

薬膳のススメ

東洋医学には、「医食同源」「薬食同源」という言葉がありますように、食事を通して心身を調整する薬膳という分野があります。
源保堂鍼灸院には、薬膳師がおりますので、この分野でも冷えの強い方にはお役に立てると思います。
普段どんな食事をしているのかを伺いながら、食事の改善のアドバイスをいたします。

  • 前もって当院での鍼灸を受診していただけると、脈診などでより的確なアドバイスをすることができますので、できましたら先ずは鍼灸の鍼療を受診して下さい。
  • 3日間ほどの食事内容を送っていただくことになります。
  • 本格的な薬膳相談は有料となります。
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto

源保堂鍼灸院の院長をしています。

“人生を楽しく過ごすこと” 、これが東洋医学の根幹にあります。
つらい症状で人生までもが暗くならないよう、豊かな人生のためのご相談にのれたらと願っています。

関連記事

  1. コラム東洋医学ってなに?(C)肩こり・腰痛・寝違い・頭痛・生理痛など源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic
  2. コラム東洋医学ってなに?(C)肩こり・腰痛・寝違い・頭痛・生理痛など源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic
  3. コラム東洋医学ってなに?(C)肩こり・腰痛・寝違い・頭痛・生理痛など源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic
  4. コラム東洋医学ってなに?(C)肩こり・腰痛・寝違い・頭痛・生理痛など源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic
  5. コラム東洋医学ってなに?(C)肩こり・腰痛・寝違い・頭痛・生理痛など源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP