【今週のひとこと養生訓】花粉症のツボ、忘れてない!?|通里(つうり)の場所とツボ押し・お灸のやり方
この記事の要点

花粉症がつらい時期は「ツボ」を思い出そう
今年の春は一気に花粉が飛んできましたね。
お天気ニュースを見ると、どうやら例年になく一気に大量の花粉が放出されたようですね。この頃になると花粉症が出てくることは予期していたこととはいえ、さすがにこれでは「つらい…!」という方も多いのではないでしょうか。
毎年お伝えしている花粉対策ですが、症状をやわらげる“ツボ”、覚えていますか?
忘れていても、覚えていても、東洋医学・中医学は繰り返しが大事。
今週は、花粉症シーズンに頼れるツボ――
「通里(つうり)」を紹介します。
花粉症の症状は「炎症」がカギ
花粉症は花粉が悪者ではありません。
細菌のように、花粉が襲いかかってくるわけではありません。
問題は、私たちの体が花粉に対して過剰に反応してしまうことなんです。
外から入ってきたものに対し、私たちは免疫力という防御反応で対処するわけですが、花粉症は、その反応が強くなって炎症になったもの。特に、防御の一番最初の砦が粘膜ですから、鼻・目・のどといったところに炎症が起きることになり、つらい症状につながります。
せっかく防御してくれているのに、それがために症状に悩まされるなんて、なんとも理不尽ではありますが、それはそれで私たち自身のために働いてくれているのですから、まずはそこは多めに見てあげてください。
花粉症には以下のような症状があります。
- 鼻水・鼻づまり
- 目のかゆみ・涙
- のどの違和感
- だるさ、集中しづらい など
人によってはこのうちの一つや二つが顕著であったり、はたまた全ての症状が出る人も多いです。
症状はこのようにたくさんありますが、しかし、原因は炎症によって起きているのですから、逆にいえば、“炎症”が落ち着いてさえくれれば、全ての症状が無くなり、体感がぐっとラクになるわけです。
花粉症におすすめのツボ「通里(つうり)」
炎症を軽くするツボとして、源保堂鍼灸院がおすすめしているのは、「通里」です。炎症を軽くするツボはいくつか考えられますが、その中でもこの通里はとても効果的です。花粉症だけではなく、炎症を鎮める方向に助けてくれるツボとして使われます。
当院では、花粉症シーズンのセルフケアとして通里をよく使います。位置が不安な方は施術時に一緒に確認します。
さらに、症状が出ている時の緩和だけでなく、予防として日々ケアするのにも向いています。
通里の場所:かんたんな探し方
手のひら側で手首のしわを見つけ、そこから肘方向へ“指3本分”上がります。
次に、小指側のライン上(小指側の腱〜骨の間あたり)を軽く押して、ズーンと響く/気持ちいい痛みが出る点が通里の目安です。
※点で探せない時は、その周辺を1cm幅くらいで“なでる→押す”を繰り返すと見つかりやすいです。
ケア方法:指圧とお灸
指圧(まずはこれでOK)
1回30秒〜1分ほど、ゆっくり押してゆっくり離すを繰り返します。
強く痛めつけるのではなく、“気持ちいい圧”が基本です。
- 朝:出かける前
- 昼:症状が気になった時
- 夜:落ち着かせたい時
この3回が目安ですが、つらい日は回数多めでも大丈夫です。
お灸(できる方はさらにおすすめ)
お灸は「じんわり温める」ことで、ツボへの刺激が深まりやすい方法です。
熱すぎない範囲で心地よく、1〜3壮ほどから始めてください。
コツ:出てからだけでなく「予防」で使う
通里は、花粉が飛び始めてからの“対処”にも、
シーズン中の“予防”にも使いやすいのが良いところ。
症状が軽い日ほど、淡々とケアしておくと、
波が大きくなりにくいことがあります。
まとめ
花粉症のつらさが増してきたら、ツボを思い出しましょう。
「通里(つうり)」は、花粉による炎症を鎮める方向に働き、症状の緩和にも予防にも役立つツボです。
お灸や指圧で、今週もこまめにケアしていきましょう。
ご注意
※ご自身で行うツボ刺激・お灸はあくまでセルフケアの一つです。ツボの位置がわからないとか、強い症状が続く場合、喘息症状がある場合、皮膚トラブルが出た場合などは、無理せずお近くの鍼灸院やその他の医療機関・専門家にご相談ください。
※体感には個人差がありますが、症状が強い日は「その場で少しラク」を狙い、予防は「毎日こまめに」を意識します。
FAQ よくある質問と答え
通里(つうり)は花粉症のどんな症状に使えますか?
いつ押す(据える)のが効果的ですか?
指圧とお灸、どちらがいいですか?
左右どちらを押せばいいですか?
注意点はありますか?
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漢方薬・漢方レメディの中には、過剰なアレルギー反応をやわらげるものがあります。抗ヒスタミン剤などとは違う作用メカニズムですので、アレグラやアレジオン、タリオンといった西洋医学の薬であまり効果が出ない場合は、こういったアレルギー反応を緩和するもののほうが効果が出る場合があります。
今年の花粉は一気に放出されたために、PM2.5や黄砂、排気ガスなどと入り混じって、かなり異物としての反応が強くなっているようです。そのため、これまで飲んでいた西洋医学の薬が効かないと言うお話も伺っています。そんな場合でも対処法はありますので、一度ご相談いただけたらと思います。
※漢方薬は体質や症状で適否が変わります。こちらは目安として挙げておりますので、どれが適しているかは、当院をはじめとする漢方に強い薬局・薬店でご相談ください。
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源保堂鍼灸院・院長
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
東洋遊人会・会長/日本中医会・会長/東洋脉診の会・会長
東洋医学・中医学にはよりよく生活するための多くの智慧があります。東洋医学・中医学をもっと多くの方に身近に感じてもらいたい、明るく楽しい毎日を送ってほしいと願っております。







