【今週のひとこと養生訓】立春、衛気で護ろう!!――冷え・風邪・花粉・黄砂の季節の「体のバリア」を育てる

【今週のひとこと養生訓】
立春、衛気で護ろう!!
冷え・風邪・花粉・黄砂の季節の「体のバリア」を育てる
2月4日は立春。暦の上では春に入ります。
…とはいえ、体感はまだまだ冬。一年でも最も寒い時期でもあります。
寒いけど春へ、春へ向かうけど寒い、しかし日に日に春っぽさを感じる、そんな時期に入りますので、動きはじめの騒がしさを体も心も影響を受けるようになります。
そこで、以下のようなことに気をつけなくてはなりません。
- 朝晩の冷え込み
- 風邪や感染症の流行
- これから始まる花粉
- 黄砂やPM2.5などの刺激
春の始まりはこのようなことが重なって、「守る力」が試される季節となります。
東洋医学・中医学では、こうした外からの刺激に対して働く“防御のしくみ”に欠かせない力として衛気(えき)というものがあります。衛気はいわば 体のバリアであります。
この「衛気」を、生活の中でどう育てるかというのがポイントになります。
衛気(えき)って何?――肌の上にある“見えない防寒着”
衛気の作用をまとめると、次のようなものが挙げられます。
- 皮膚や粘膜を守る
- 体温を保つ
- 汗の出方を整える
- 外から入るもの(冷え・風邪・花粉など)をブロックする
現代的に言い換えるなら、
皮膚・粘膜のコンディション、血流、自律神経、免疫のバランスに関わる“総合防御力”。
ということで、この裏返しが、衛気が弱った時のサインとなります。
- すぐ冷える(特に首・背中・足)
- 風邪を引きやすい/治りにくい
- 花粉や黄砂で、鼻・喉・目・肌が荒れやすい
- 汗をかきにくい/逆に変に汗が出る
- 胃腸が落ちて、疲れが抜けない
これらの症状、感覚がある場合は、「最近、守りが薄いな…」と思ってください。つまりそれは、衛気の立て直しどきです。
立春こそ“守る力”を育てるタイミング
立春は春のスタートですが、自然界はまだ冬の名残が濃い。
さらに、人間は年度末に向けて忙しくなりやすく、睡眠や食事が乱れがち。
この時期に衛気が消耗すると、
冷え→こり→寝不足→胃腸の弱り…と、崩れ方が連鎖しやすくなります。
だからこそ、立春は「春の養生」というより、
“春に向けて守りを固める準備期間”と捉えるのがコツです。
今日からできる衛気の育て方:まずは「守る」+ときどき「鍛える」
守る:首・手首・足首は“バリアの要”
寒さは「首・手首・足首」から入りやすいです。
この3点を温めるだけで体感がかなり変わります。
- 足首:靴下+冷える日はレッグウォーマー
- 首:マフラー/ネックウォーマー
- 手首:長袖インナー、アームウォーマー
守る:肌と粘膜を乾かさない
冬〜立春は乾燥でバリアが薄くなりがち。
- 室内の加湿
- こまめな水分(白湯も◎)
- 保湿(顔だけでなく、すね・ひじ・手も)
花粉の時期は特に「乾燥×刺激」で悪化しやすいので、ここは地味に効きます。
鍛える:乾布摩擦(かんぷまさつ)がおすすめ!
乾布摩擦がおすすめ!!
乾布摩擦のやり方(1〜3分でOK)
タイミング
- 朝(着替え前)
- お風呂上がり(肌が落ち着いてから)
どちらでもOK。続けやすい方で。
方法(超シンプル)
- 乾いたタオル(あるいは手で摩るのも)で、腕を末端→体へ向かってさする
- 次に脚も、足先→膝→太ももへ
- 最後にお腹・胸・背中(できる範囲で)
回数・強さ
- 片腕・片脚:10〜20回くらい
- 肌がほんのり温かくなる程度
赤くなりすぎる・ヒリヒリするのはやりすぎです。
注意すること
- 皮膚炎・湿疹・かゆみが強い時は避ける
- 発熱、強い疲労、飲酒後はやらない
- “気持ちいい”が基準。修行にしない
乾布摩擦は、やればやるほど良いというより、「短くても、気持ちよく」が正解です。
まとめ:立春は「衛気=体のバリア」を育てる週
- 立春でも体感は冬。冷え・風邪・花粉/黄砂が重なる
- 守る力=衛気を「保護」と「適度な刺激」で育てる
- 乾布摩擦は1〜3分でOK。気持ちよく続ける
- 食事は温かく、胃腸を疲れさせない
- 不調が重なる時は、鍼灸・東洋医学・中医学の視点も役に立つ
今週は、春に向けて“護りを固める”一週間。
あたたかくして、衛気を整えていきましょう。
【おすすめの漢方薬】
この季節にオススメの漢方薬・漢方レメディ
この時期からしばらくは、身体のバリア機能を高めておくことが大事になります。
春一番のような強い風も吹いてきますが、こういうときには花粉やほこりなど、さまざまなものが飛び交います。
身体のバリア機能を高める漢方薬がおすすめになります。
そして、身体の中に入ってきても、それを外に出せるようにしておくなど、段階によって防御をしていくことで、衛気を守ることができます。
※ 漢方は体質・状態で合うものが変わります。そのため、ここでは具体的な漢方薬の名前を出すことは差し控えさせていただきます。自己判断が不安な方は当院か、お近くの漢方薬店でご相談ください。
ピンチがチャンス!
花粉症があれば、それがあるからこそ養生ができます。
節分は一年のスタートですので、これを機会に養生を始めてみませんか?
【著書のご紹介】
おすすめの本
同じカテゴリーの記事一覧
Save Your Health for Your Future
身体と心のために
今できることを

源保堂鍼灸院・院長
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
東洋遊人会・会長/日本中医会・会長/東洋脉診の会・会長
東洋医学・中医学にはよりよく生活するための多くの智慧があります。東洋医学・中医学をもっと多くの方に身近に感じてもらいたい、明るく楽しい毎日を送ってほしいと願っております。







