【今週のひとこと養生訓】清明とは?春に生命が輝く季節の養生法|自然の力で心と体を整える

この記事の要点
清明とは?生命が輝く季節
4月初旬は二十四節気の「清明」にあたります。
この生命の時期は、冬のあいだ眠っていたものが芽吹いていくときです。この眠っていたものとは、寒さの中でじっと耐えて蓄えてきた精気でもあります。その精気が外へ外へと出始めて、万物が生き生きと輝く時期となります。
自然界のエネルギーが満ちるこの季節は、とても明るく気持ちがいい空気感を感じることと思います。冬の間にしっかりと養生をしてきた方にとっては、この清明の力を感じることも多く、何かを始めたくなるかもしれませんし、希望を感じてウキウキすることが増えるかもしれません。
自然の中にいると、ふっと気持ちが軽くなる感覚がありませんか?
それは、清明を感じている証拠です。
清明なのに元気が出ない・・・
しかしその一方で、「春は5Kでつらいです・・・」という方も少なくないのではないでしょうか。
“春の5K”なんていう言葉が出回ると、なんだかそれに誘導されてしまって、その言葉を知ったっ途端に憂鬱になる方もいるので、本当はわざわざ載せたくはないのですが、一応、世間ではこんなことが言われているということで5Kを挙げてみますと、以下のようになります。
- 乾燥
- 強風
- 花粉
- 黄砂
- 寒暖差
これらの5Kが、私たちの体にどのような影響を与えるのか、見てみますと、以下のようになります。
- 乾燥 → 喉や目の粘膜、皮膚の乾燥、東洋医学的には内臓にも影響
- 強風 → 体温を奪う、不快感など
- 花粉 → 粘膜、皮膚、呼吸器、免疫力への影響
- 黄砂 → 粘膜、皮膚、呼吸器、免疫力への影響
- 寒暖差→ 自律神経を崩す
以上のようなことが大なり小なり身体に負担をかけますので、これが睡眠の質を落としたり、ストレスを溜め込むと言った、全身への影響につながっていきます。まさに体と心は5Kの四面楚歌状態。
東洋医学で考えてみても、知らず知らずのうちに血が消耗されやすくなりますし、体全体は5Kからの影響を耐え忍ぼうと防御体制に入って正気(身体内外の防御力)も消耗してしまいます。
肝・胆・腎といった身体の中でも重要な臓器への負担はとても多くなります。
清明は、生命の巡りが最も活発になる春の節気であり、体を整える重要な時期です。そして、この季節の力をうまく活用すればどんどん元気になりますから、このような不調があっても諦めず、しっかりと養生して解消して欲しいです。
自然に触れると整う理由(東洋医学)
とはいえ、季節は清明です。
冒頭にもお話ししましたように、エネルギーの有り様が目に見えるようになる時季。この清明のエネルギーは、その文字が伝えるが如く、“清く”、“明るい”ものですから、しっかり受け止めて、不調を整え、5Kを吹き飛ばしていきたいものです。
そこで、特にお薦めなのは、“自然のあるところに行くこと”です。
一番いいのは、森や林のような木々に囲まれるようなところで深呼吸をしたり、ウォーキングをすることです。森林浴というものがありますが、これは東洋医学的に見ても、とても理にかなったものです。
大自然でなくても、都会であっても、公園や鎮守の杜の神社などで十分ですので、ぜひ時間をとって散策してみて欲しいと思います。
自然に触れる効果
春の養生は「外に出ること」
この「清明」の養生を、最も端的に、最もシンプルにいうならば、それは・・
外に出ること
そもそも室内にこもっていると、巡りが滞りやすくなりますので、激しく変化する春のエネルギーを受け止めることができません。そして、部屋に閉じこもっていると目に入る芽吹きの輝きを見ることはありませんので、自然のエネルギーを感じることができません。
“外に出る”・・・ただそれだけでも至福の養生になる季節です。
散歩が心と体に与える効果
そしてさらに余裕があれば、散歩もお薦めです。
無理のない範囲で、10〜20分くらいからはじめて、体が動き出したら30分くらいも良いでしょう。
時間が許すならば、時間を区切らずに、自分の身体と心と対話をしながら、じっくり歩くのもいいですね。
散歩による効果
まとめ|清明は生命を感じる季節
清明は、生命が最も輝く季節です。
自然のエネルギーを感じることで、私たちの体も整っていきます。
清明は、自然の力を取り入れて体を整えるのに最適な季節です。
春も後半に入っていきます。
いよいよここからは、内にこもるよりも「外に出て、巡らせること」を心がけてみてください。
源保堂鍼灸院では、東洋医学を日常の中で活かすことを大切にしています。
FAQ よくある質問と答え
清明とはどんな季節ですか?
春に不調が出るのはなぜですか?
清明におすすめの養生は何ですか?
散歩はどのくらいすればよいですか?
室内でもできる養生はありますか?
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今できることを
【おすすめの漢方薬】
この季節におすすめの漢方薬・漢方レメディ
清明の力を借りて元気になるはずなのに・・・どうして憂鬱なんだろう・・・。
これは、「肝気鬱滯」と言って、湧き上がるエネルギーが空回りし、さらに鬱屈としてしまっている状態です。この状態が続くと、うつっぽくなったり、イライラしたり、それが反転して一気にやる気を失うということもあります。
そんなときは、肝気を伸びやかにしてあげる漢方薬がおすすめになります。
東洋医学では、何事も“滞ること”をとても嫌います。
心身が滞る例
心身の何が滞るかによって、使う漢方も変わります。それぞれにオーダーメイドして処方することが大事ですので、当院にご相談していただけたらと思います。ご家族などのご相談も受けたわまります。
※漢方薬は体質や症状で適否が変わります。こちらは目安として挙げておりますので、どれが適しているかは、当院をはじめとする漢方に強い薬局・薬店でご相談ください。
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源保堂鍼灸院・院長
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
東洋遊人会・会長/日本中医会・会長/東洋脉診の会・会長
東洋医学・中医学にはよりよく生活するための多くの智慧があります。東洋医学・中医学をもっと多くの方に身近に感じてもらいたい、明るく楽しい毎日を送ってほしいと願っております。







