【今週のひとこと養生訓】「”足臨泣”で胆を元気に!!」
【今週のひとこと養生訓】
「”足臨泣”で胆を元気に‼」2021年2月如月・第4週
この記事のポイント
春は肝臓、胆のうの季節です。胆を元気にすることは、アレルギーや自律神経を調整することとも関係してきます。”足臨泣”というツボを使って、胆のはたらきを改善してみてください。甘いものや脂肪分、揚げ物は気を付けてください。
胆のうは重要な臓器
肝臓に寄り添うようにくっついている臓器が胆のうです。
ものすごくおおざっぱに胆のうの機能を説明しますと、胆のうは、肝臓で作られた胆汁をためておくタンクのような役割をしています。
東洋医学では、この胆のうにとても重要な働きを見出しました。
その一つが、たとえば、“昼と夜を分ける”という意味です。胆のうの“胆“という字は、月偏(夜)と旦(昼)という字で構成されていることからもそのことがうかがい知れます。
“夜と昼を分ける”というのは、寝ているときと起きているときのことですから、つまりは自律神経のことでもあります。自律神経は、心臓の動きやホルモンのバランスなど、人間の体の様々な機能を自動的に行っているわけですから、重要でないわけがありません。
胆のうとアレルギー
以上のように、胆のうには自律神経と深い関係があるわけですが、最近の現代医学の研究では、自律神経とアレルギーとの関連が指摘されています。
アレルギーといえば、この季節にとって難関になる花粉症です。
花粉症、とても嫌な不快症状ですが、これが胆のうと関係しているわけです。
でも、つまりは、胆のうに優しい生活を心がければ、花粉症の改善に大いに役立つということになります。
肝臓と胆のうについて
東洋医学では、臓器を陰陽に分けています。
中身が詰まった実質臓器を、肝、心、脾、肺、腎、心包。
中空の臓器を、胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦。
そしてそれぞれに兄弟関係がありまして、肝を兄とすると、胆は弟ということになります。
前回の『今週のひとこと養生訓』でお話ししましたように、春は肝臓の季節です。
肝臓の弟が胆ですから、春は胆のうの季節でもあります。
春のエネルギーによって肝臓が変動しやすくなりますが、肝臓だけではなく、同時に胆のうの働きにも気をつけないといけません。
とくに花粉症などアレルギー反応が強い方は、胆のうの健康にも気を付けてほしいと思います。
胆のうに”足臨泣”について
胆のうとつながっている経絡には、44個のツボがあります。足から始まり、なんと頭のほうまでつながっていきます。胆のうの経絡にある44個のツボの中には、耳にいいツボや目にいいツボがありますが、これは胆の経絡が頭まで流れているからなのです。
本日お伝えいたします”足臨泣”は、胆のう全体にほどよく効くツボです。
ぜひ、お灸をしてみてくださいね!
ツボがわからない場合は、受鍼の際に質問してください。
胆のうのために守ってほしい養生
胆のうが元気になるためには、この季節だからこそ守ってほしい養生があります。
以下の4点です。
- 脂っこいものを控える
- 衣がついた揚げ物は控える
- 青いお魚を食べましょう
- キャベツを食べましょう
- 夜更かしに気を付けましょう
- ストレスを溜めないように気晴らしを
オススメの漢方薬
胆のうをやわらげる
- 温胆湯
- 瀉火利湿顆粒
春は花粉症など
漢方薬に関しても、何かありましたら、お気軽にご相談くださいませ。
これまでの『ひとこと養生訓』はこちらから
2021.2の緊急事態宣言延長を受けて
鍼灸院は医療機関ですので、よっぽどの要請がない限り鍼療を続けていきます。
これまで通り、またそれ以上に消毒などの感染症対策に気を配ってまいります。
ご予約時間ちょうどのご来院など、患者様にもご協力を賜るところもありますが、皆様ご自身のためでもありますので、そのあたりはご賢察のほどよろしくお願いいたします。
具体的な当院の感染症対策
- 院内の換気を十分に行う
- 院内の消毒を十分に行う
- 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
- 3密にならないように配慮する
- 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
- スタッフはマスクを着用する
- 国の接触アプリを活用する
※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。
ご予約に関して
ただいまみなさまには、ご予約の日時をなるべく2週間以内くらいのものにしていただいております。
といいますのは、政府や自治体、そしてお勤めの会社などから移動の制限をされる可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいからです。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。
また、このような状況になりまして、みなさまそれぞれの生活環境なのかで時間を割いてご予約を取っている方がほとんどです。
安易なキャンセルや時間変更は、他の方のご予約の妨害行為となりますので、度重なる場合は今後の鍼療をお断りしますので、合わせてご賢察ください。