【今週のひとこと養生訓】「”通里”を押して花粉症対策!!」2022年3月弥生・第1週
【今週のひとこと養生訓】
「”通里”を押して花粉症対策!!」2022年3月弥生・第1週
この記事のポイント
花粉症は病気ではありません。自分の身体が花粉に対して過重に反応しているだけですから、それをうまく処理できるようにしてあげれば改善できる症状です。花粉症で薬を飲みますか?病気でもないのに?自分でできる養生ケアをすることで治ることもあります。ぜひこの機会にツボを押してください。
花粉症は病気なの?
春の訪れとともに気温も上昇し、それにつれてそろそろ花粉の飛散量も増えてきました。
ようやく冬の寒さから解放されると思ったら、今度は花粉症の季節。
年が明けても憂鬱な日々ばかり・・・なんて方も少なくありません。
しかし・・・
そもそも花粉症は病気といえるでしょうか?
もちろん、重度な花粉症の方にとっては、そこから炎症が他の臓器に進むこともありますから重い基礎疾患がある方にとっては気をつけないといけないものではあります。
しかし、そういった重度なものであっても、花粉症のスタートは、もとは花粉による過剰なアレルギー反応であることは変わりがありません。
花粉症は、体に入ってきた花粉に対して、体が過剰に反応しているだけです。花粉そのものが私たちの身体に襲い掛かってくるわけではありません。花粉は花粉で自分の生存のために放出されるだけです。決して人間を襲おうと思って飛んでいるわけではありません。
病気ではないものに、西洋薬を使いますか?
アレグラ、アレジオン、アレロック、ザイザル、タリオン、ルパフィン・・・
アレルギー薬にはいろいろありますが、どれもこれも、西洋医学の薬はただ反応を抑えているだけで、決して治しているわけではありません。どこを抑えるかで薬のタイプが違うだけで、やっていることは基本的にそれほど大きな違いはありません。
さらに最近では、花粉症の薬は、病院で処方されるものと、薬局・薬店で市販されているものと、成分に違いがなくなってきたことから、そろそろ保険が効かなくなってくると言われています。そうなりますと、花粉症の薬を自費で買うことになるので、出費が増えてしまいますよね。
なのに・・・
やはり西洋薬、飲みますか・・・?
西洋の薬よりも有効で、しかも根本的に改善することができる知恵が東洋医学にはあります。
そのうちのひとつがツボです。
自分で押すのは面倒くさいかもしれませんが、ツボは自分の身体ですから素直に効いてくれます。
なら、使わない手はありませんよね。
花粉症は養生の力で
くれぐれもご注意していただきたいのは、ここで西洋薬を批判しているわけではありません。
西洋薬は西洋薬で、必要なときに、必要な期間、必要なタイミングで飲むことでビシッと決めることが大事です。西洋薬も治るときは治るものなので、使い方が大切なのであって、それを見誤って必要でないときに飲んでも、それは意味があるの?ということなのです。西洋の薬は体質改善をするものではないのですから、飲み続けたからと言ってそこが変わるわけではありません。飲む必要がないのならば飲まないに越したことがない、そういうことをお伝えしたかったのです。
たとえば、花粉が舞い始めてから西洋薬を飲んだのでは遅いといって、1月2月から飲み始める方がおりますが、これはほんとうに必要ありません・・・。必要でないばかりか、胃腸や肝臓に負担をかけてしまい、その影響が4月5月あたりに出始めてきます。
花粉症に関していえば、花粉症は多くの方にとっては重症化する病気ではないのですから、その西洋薬、本当に必要ですか?と問いたいのであります。
花粉症にとって大切なのは、西洋薬よりも、養生。
とにかく生活習慣を見直す、そして、ツボを使って改善していく、それで十分改善していくのですから、養生してみませんか?
通里穴を使ってみよう
花粉症は免疫力の強い反応。
このアレルギー反応はさまざまな症状を発生させますが、その一つが熱です。
アレルギー反応があるとポーッとしたりしますが、これは単純に熱が発生しているから。この熱があると、さらにアレルギー反応を強化して悪化していきます。
ということで、熱を逃がしてあげることがアレルギー反応をやわらげるひとつの方策になります。
でも、だからといって、解熱剤を使うのはいきすぎになります。
アレルギー反応で起きた熱だけを取り除くならいいのですが、解熱剤はその熱を選択的に取るわけではなく、体全体の熱を奪ってしまいますから、長期に使うと体が冷えてしまいます。そうなると、今度は冷えの症状が出てきます。
そこで、熱を取り除くという考えではなく、熱を逃がしやすくしてあげるということに主眼を置かなくてはいけません。
結論から言うと、通里穴は熱を逃がすツボになります。熱を逃がし、熱が溜まらないようにするというツボが通里穴なのです。
花粉症に効果のあるツボは、体全体の様子を観ながら使い分けますので、一概にこれ!という一つのツボがあるわけでありません。しかし、この通里穴は花粉症の方にはほぼ使うツボになりますので、お灸や指圧をしてみてくださいね。
『季節の不調が必ずラクになる本』
花粉症をはじめ、夏バテ(熱中症)、風邪についての対策を解説した本になります。
この機会にお手に取ってご覧くださればと思います。
おすすめの漢方薬・漢方レメディ
花粉症にお薦めの漢方薬・漢方レメディ
- シベリア霊芝
- 五行草茶
- 衛益顆粒
- 小青竜湯
- 五涼華
- 排膿散及湯
など
花粉症に効果がある漢方薬・漢方レメディもご用意しております。体調や体質によって変わることもありますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
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感染防止対策について
日本鍼灸師会の感染防止対策を実施
源保堂鍼灸院が所属している日本鍼灸師会では、感染防止対策のチェックリストを作成しております。
ただいま当院では、その感染防止対策チェックリストを元にした対策をしております。
これからも、皆様が安心してご来院できるように努めてまいります。
※ご予約(キャンセルや時間変更がないようになど)やご来院(時間通りにご来院いただくことなど)のことで、患者様にもご協力を求める場面があります。ご協力いただきまして、誠にありがとうございます。
鍼灸院は医療機関であります。
そして、鍼灸院は体を丈夫にしていく生活インフラであり、健康の駆け込み寺です。
鍼灸という医療は、皆様の健康のためにあります。
このような状況になって、よりいっそう、皆様のご健康に寄りそう鍼灸や東洋医学・中医学が求められていると思います。
源保堂鍼灸院は、皆様の健康相談ができるとまり木、そして総合的な東洋医学・中医学のケアが受けられる場であります。
鍼灸院は、病院ではカバーしきれない日常生活の不調の相談にのるところです。
いわば、源保堂鍼灸院は、“かかりつけ鍼灸院”です。
患者様、ご家族の方のための医療機関として、源保堂鍼灸院はこの時期もしっかりと皆様のサポートをしてまいります。
具体的な当院の感染症対策
- 院内の換気を十分に行う
- 院内の消毒を十分に行う
- 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
- 3密にならないように配慮する
- 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
- スタッフはマスクを着用する
- 国の接触アプリを活用する
※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。
ご予約に関して
ただいまみなさまには、ご予約の日時を2週間以内くらいのものにしていただいております。
といいますのは、医療機関といえども、政府や自治体、そしてお勤めの会社などから移動の制限をされる可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいからです。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。
また、このような状況になりまして、みなさまそれぞれの生活環境なのかで時間を割いてご予約を取っている方がほとんどです。
安易なキャンセルや時間変更は、他の方のご予約の妨害行為となりますので、度重なる場合は今後の鍼療をお断りしますので、合わせてご賢察ください。
回数券に関して
回数券は、緊急事態宣言がありましても、有効期限の延長などはしておりません。
また、これまで回数券の有効期限は1年でしたが、過去三回の緊急事態宣言を振り返って熟慮した結果、今後は回数券の有効期限を3か月にさせていただきます。
これまで回数券があるからいらしていた方にとっては大変申し訳なく感じておりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
尚、現在お持ちいただいている回数券に関しては、そこに記載されている有効期限で承りますので、その期限までにお越しいただけたらと思います。
感染予防のために、みなさまにはご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。