【今週のひとこと養生訓】「”シソ”で解毒力をアップ!!」2022年3月弥生・第4週
【今週のひとこと養生訓】
「”シソ”で解毒力をアップ!!」2022年3月弥生・第4週
この記事のポイント
シソは古来から食用されてきました。シソは食用だけではなく、漢方薬にも利用されるほどの薬効があります。本来シソの旬は夏ですが、解毒が必要なこの春にも必要とされます。免疫調整作用、胃の働きを高めるなど、シソの持つ力を味方につけて春を乗り切りましょう。
紫蘇・シソの薬効
シソは中国の原産で、10世紀ごろに渡来してきたと考えられており、それ以来、シソの葉や茎、種子は薬用、食用として利用されてきました。
シソがもつ性格は五味が辛、寒熱が温、そして臓腑でいえば肺や脾に効果があるとされています。こういった性格を利用して、古来から漢方薬にも多く利用され、また、気軽に使える薬膳の食材として食卓にものぼることが多いものでもあります。
次に、シソが使われる場面を見てみましょう。
たとえば、漢方薬で使用されるときは、風寒という種類の風邪や、憂悶(ゆうもん)と呼ばれる胸が塞がれるような状態のときなどに使われます。そしてシソの忘れてならない作用が、安胎作用。安胎作用とは、妊娠の胎動不安やつわりなどをやわらげるはたらきのことです。
つわりによく使われる漢方薬の一つに香蘇散(こうそさん)というのがありますが、この香蘇散の「蘇」とは、シソのことを指しています。ちなみに香蘇散の「香」は、香附子(こうぶし)という生薬からつけられたものなのですが、この香附子は女性の、いわゆる“血の道症”というものに使われることが多いのですが、これはホルモンバランスが変動したときに起きる不定愁訴のひとつです。こういった香蘇散の構成から、胃腸の不快感や風邪といったものだけではなく、女性の不定愁訴にも使われることがあります。
ひとつの生薬には多くの成分が含まれていますので、それらが混然一体となって働きかける漢方薬は、症状としては違っていても、同じ漢方薬が処方されたりすることがあるのが面白いところですよね。漢方薬を処方する我々から観ますと、ここが腕の見せ処ということになります。
その他に、シソは魚や蟹がもつ毒を解毒する作用も強いため、料理にも使われるのは味や香りといったことだけではなく、この殺菌効果も期待されてのことでもあります。
シソの旬は夏ではありますが、花粉症にも効果がありますし、また、季節の変わり目や、これからお花見の季節でお酒を召し上がる方も多いかと思いますので、なにかとシソの作用が功を奏すときであります。ごはんのお供にゆかりを付けたりしてみてはいかがでしょうか。
『季節の不調が必ずラクになる本』
花粉症をはじめ、夏バテ(熱中症)、風邪についての対策を解説した本になります。
この機会にお手に取ってご覧くださればと思います。
おすすめの漢方薬・漢方レメディ
花粉症にお薦めの漢方薬・漢方レメディ
- シベリア霊芝
- 五行草茶
- 衛益顆粒
- 小青竜湯
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花粉症に効果がある漢方薬・漢方レメディもご用意しております。体調や体質によって変わることもありますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
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感染防止対策について
日本鍼灸師会の感染防止対策を実施
源保堂鍼灸院が所属している日本鍼灸師会では、感染防止対策のチェックリストを作成しております。
ただいま当院では、その感染防止対策チェックリストを元にした対策をしております。
これからも、皆様が安心してご来院できるように努めてまいります。
※ご予約(キャンセルや時間変更がないようになど)やご来院(時間通りにご来院いただくことなど)のことで、患者様にもご協力を求める場面があります。ご協力いただきまして、誠にありがとうございます。
鍼灸院は医療機関であります。
そして、鍼灸院は体を丈夫にしていく生活インフラであり、健康の駆け込み寺です。
鍼灸という医療は、皆様の健康のためにあります。
このような状況になって、よりいっそう、皆様のご健康に寄りそう鍼灸や東洋医学・中医学が求められていると思います。
源保堂鍼灸院は、皆様の健康相談ができるとまり木、そして総合的な東洋医学・中医学のケアが受けられる場であります。
鍼灸院は、病院ではカバーしきれない日常生活の不調の相談にのるところです。
いわば、源保堂鍼灸院は、“かかりつけ鍼灸院”です。
患者様、ご家族の方のための医療機関として、源保堂鍼灸院はこの時期もしっかりと皆様のサポートをしてまいります。
具体的な当院の感染症対策
- 院内の換気を十分に行う
- 院内の消毒を十分に行う
- 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
- 3密にならないように配慮する
- 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
- スタッフはマスクを着用する
- 国の接触アプリを活用する
※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。
ご予約に関して
ただいまみなさまには、ご予約の日時を2週間以内くらいのものにしていただいております。
といいますのは、医療機関といえども、政府や自治体、そしてお勤めの会社などから移動の制限をされる可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいからです。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。
また、このような状況になりまして、みなさまそれぞれの生活環境なのかで時間を割いてご予約を取っている方がほとんどです。
安易なキャンセルや時間変更は、他の方のご予約の妨害行為となりますので、度重なる場合は今後の鍼療をお断りしますので、合わせてご賢察ください。
回数券に関して
回数券は、緊急事態宣言がありましても、有効期限の延長などはしておりません。
また、これまで回数券の有効期限は1年でしたが、過去三回の緊急事態宣言を振り返って熟慮した結果、今後は回数券の有効期限を3か月にさせていただきます。
これまで回数券があるからいらしていた方にとっては大変申し訳なく感じておりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
尚、現在お持ちいただいている回数券に関しては、そこに記載されている有効期限で承りますので、その期限までにお越しいただけたらと思います。
感染予防のために、みなさまにはご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。