【今週のひとこと養生訓】『冬は骨ケアが必須!?』

【今週のひとこと養生訓】
冬は骨ケアが必須!?
冬も折り返し地点
令和7年の冬至がやってきました。
当時は陰の極まりで、陽が生じるという「一陽来復」。
これはこれでおめでたい日でもあるのですが、でも、やっぱり寒いは寒い。まだまだこの段階では陽が復活したなどと思うことは難しいものですね。
年の瀬が近づき、クリスマスソングが流れてくる頃、冬はグッと寒さを増します。立春が来るまでまだしばらくありますが、冬もここで折り返し地点といったところです。
ここはもう一度、“冬”であることを感じ取り、冬の養生をしっかりと身につけておきたいところであります。
冬、腎、骨
東洋医学・中医学には、様々なものを5つに分ける五行という考え方があります。私たち鍼灸師・漢方薬店は、この五行を使って身体や不調を分類して、弁証論治ということをしてまいります。
この五行をまとめた表を「五行色体表」と言いますが、今回のお話で必要なところをピックアップしますと、以下のようになります。
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春 244475_afeb68-ac> |
夏 244475_831c9b-25> |
長夏 244475_b442bc-f0> |
秋 244475_a1a7cc-35> |
冬 244475_428112-e9> |
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肝 244475_f69a18-48> |
心 244475_4d1b3c-d6> |
脾 244475_1859d2-e7> |
肺 244475_f4fe01-db> |
腎 244475_80eee4-d5> |
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筋 244475_d781df-a9> |
血脈 244475_1d8711-a7> |
肌肉 244475_76ad23-bb> |
皮毛 244475_d577bb-14> |
骨 244475_c6b31c-5e> |
これを見ていただけると一目瞭然だと思いますが、冬は骨が配当されている。
これは、冬という季節と体の組織である骨が関連深いということを示唆したもので、冬にしっかりと養生すれば骨が元気にもなるし、養生しなければ骨が脆くなりやすいというメッセージが込められています。そして、その骨を養う臓器が腎ということにもなります。
ここ数年の現代医学の研究で、各臓器はお互いに微量なホルモンを受け渡しながら、お互いの情報を共有し合っていることがわかってきました。その研究成果で、この五行色体表に示された腎臓と骨の密接な関係が、科学的にも証明されてきたようです。
ということで、今回の『ひとこと養生訓』では、「冬 → 腎 → 骨」という公式を覚えていただきたいと思います。
骨ケア
【おすすめの漢方薬】
この季節にオススメの漢方薬・漢方レメディ
骨を強くすることを、中医学では「強筋骨」と言います(そのままですが)。
この強筋骨に良いとされるのが、当院で扱っている「シベリア人参」です。
また、膝など下半身の関節の痛みなどには「独歩顆粒」などがあります。
その他、以下のようなものもお勧めとなりますので、ご参考になさってください。
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源保堂鍼灸院・院長
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
東洋遊人会・会長/日本中医会・会長/東洋脉診の会・会長
東洋医学・中医学にはよりよく生活するための多くの智慧があります。東洋医学・中医学をもっと多くの方に身近に感じてもらいたい、明るく楽しい毎日を送ってほしいと願っております。








