めまいとは?

からだのはなし 症状篇 (C)肩こり・腰痛・寝違い・頭痛・生理痛など源保堂鍼灸院Tokyo Japan Acupuncture Clinic

めまいについて

めまいの症状

めまいは、鍼灸院で患者様が訴える症状として多い方だと思います。
とくに、すでに病院で検査をして大きな疾患が隠れていないようなめまいの場合は、病院では処置が無いこともあり、それなら鍼灸を試してみようかという感じこちらの門を叩くということが多いようです。

めまいの症状は、ご承知のように、目の前がぐるぐると回転しているようなものや、ぐらぐらっと平衡感覚を失ってしまうようなもの、そしてひどくなると、気持ち悪くなったりもします。
何もしていなくてもでることもありますが、多くの場合、頭を横に倒したり、寝返りをうったりするときに発症します。めまいの発症時間はあまり長くないものが多いと思いますが、ときには気持ち悪さが続くものもあります。

いずれにせよ、たいへん不快な症状で、日常生活に支障をきたすこともありますし、めまいという症状自体がさらなるストレスとなって体や心を病んでしまうことになります。

生命にかかわるめまいもある

めまいの中でも、特に注意が必要なのが、生命に関わるものがあるというところです。
こういったものは、鍼灸院よりも、まずは病院へ行くことが第一選択になりますので、気をつけて下さい。

では、そういった命の危険もあるようなめまいはどのようなものか?

それは、脳や心臓に異常がある場合にでてくるめまいです。
以下のような症状が付随している(めまいと同時にこれらの症状が一つでも出ている)ときは要注意、すぐに病院へ行きましょう。

  • 頭痛がする
  • ものが二重に見える
  • ろれつが回らない
  • 手足がしびれる
  • 意識が遠のいて記憶が途切れる
  • 不整脈がある

めまいとともにこれら症状があるときは、一刻を争う状況ですので、救急で受診すべきです。
自分の体については、人はだいたい過信するものです。
“自分は大丈夫”という根拠のない自信は過信となり、自分の体を直視するのを避けようとしますので、ちょっとでも不安がある場合は、先ずは病院への受診、検査をお薦めします。

それ以外のめまいについて

緊急を要するようなめまい以外は、ほとんどが耳の三半規管の異常と考えられます。
長時間続いたり、繰り返し起きたり、吐き気などがともなっている場合でも、命の危険は無いことが多いです。

三半規管は耳にあります。
耳は五感の一つである聴力だけではなく、平衡感覚をも主っています。
動物が様々な動きをしながらも平衡感覚を保てるのは、この三半規管がセンサーとして働いてくれているからです。

三半規管からくるめまいについて

それでは、三半規管の異常によるめまいで主なものにはどのようなものがあるでしょうか。

よくあるものが四つあります。
それは、「良性発作性頭位めまい」「メニエール病」「前庭神経炎」「突発性難聴」です。

まず、結論としてこれを表にまとめてみますと、以下のようになります。

良性発作性頭位めまい メニエール病 前庭神経炎 突発性難聴
めまいと前後するか、ほぼ同時に聴力の低下や耳鳴がある × ×
特徴 寝たり起きたり、寝返りで起きる ストレスが大きく影響する 風邪をひいた後に起こることが多い 特に誘因は無い
持続時間 数秒~1、2分 30分~2時間つづき、繰り返し起こる 2~3日続く 数日続くことも
良性発作性頭位めまい

耳からくるめまいの中で一番多いのが、「良性発作性頭位めまい」です。
寝返りをうつ、急に立ち上がる、こういった動作にともなって生じるもので、外傷を受けてから症状がでるものもあります。
考えられている要因は、三半規管を満たすリンパ液の中にあるゴミとされています。
くるくると回るめまいが数秒から1、2分続きますが、聴力には変化がありません。

メニエール病

メニエール病の原因も、三半規管を満たしているリンパ液と考えられています。
回転性のめまいが激しく起こり、同時に難聴や耳鳴りも起きるという特徴があります。
発作は、30分~数時間と比較的長く、数日や数ヶ月おきに繰り返します。

前庭神経炎

前庭神経が炎症して起きるめまい。主に、風邪などのウイルスや細菌によって神経に炎症が生じたもの。
それらのウイルスや細菌がなくなれば正常に戻るが、中にはそのまま影響が残ってしまうこともある。

突発性難聴

突然、耳の聞こえが悪くなるとともにめまいが生じ、数日間症状が持続するもの。

その他

この他にも、発疹や痛みが付随する「耳帯状泡疹」や、外傷やいきんで鼻をかんだときに起きる「外リンパ瘻」というものもある。これらは、外科手術や抗ウイルス薬が有効なので、こういったものの鑑別には早い段階での病院での検査が必要とされます。
また、鬱病や更年期障害といったものでもめまいという症状は出ることもあるので、自己判断せずに、医療機関に相談しておくことをお薦めします。

めまいの一般的な治療

メニエール病、前庭神経炎、突発性難聴は薬による治療が主体となる。
良性発作性頭位めまいは、めまい体操といった理学療法や漢方薬などがある。

めまいの補足

めまいが起きたときは、まずは無理をしないことが大切です。
めまいは体の疲労や心のストレスなどが原因で起きることも多いため、睡眠不足を解消したり、仕事を減らしてみたり、ストレスから解放される生活に変えていくことが大切です。また、リンパ液の状態によっても変るので、食事を見直すことも大事になります。

病院へ行くときは、めまいが生じたときの状況を伝えるように、以下のことをまとめてお伝えしてみて下さい。

  • 聴力低下の有無
  • 耳鳴りの有無
  • 回転する向き
  • 持続時間

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