甘酒で春を迎える|ひな祭りと酒粕の東洋医学的な見立て
この記事の要点
甘酒と酒粕(ひな祭りの手作り甘酒)
今日は3月3日、ひな祭り。
表参道・青山・源保堂鍼灸院でも、ささやかながらひな祭りをしました。写真のように、お菓子を用意し、そして甘酒を手作りしました。

今回の記事でいう甘酒は、酒粕で作る甘酒です。
甘酒には大きく分けて、米麹の甘酒(ノンアルコール)と、酒粕の甘酒(加熱してもアルコールが残る場合あり)の2タイプがあります。
今回は、ひな祭りに合わせて香りとコクが出やすい酒粕甘酒を作りました。体質や状況に合わせて、無理のない形で楽しんでください。
手作り甘酒は、驚くほど簡単
甘酒は手作りといっても簡単です。
酒粕をお湯で溶き、好みの甘さまで砂糖を入れるだけです。そしてしばらく温めてとろみが出てきたら完成です。
目安としては、酒粕50gに対して、お湯300ml前後。甘さは砂糖小さじ2〜から好みで調整します。まずは少量のお湯で酒粕をよく溶いてから、残りのお湯を足すとダマになりにくいです。
※ アルコールの残り方は酒粕や加熱時間で変わります。体質や状況に合わせて作ってください。ただし、自分で作る場合は、アルコールの処理が十分でないこともありますので、妊娠中・授乳中などは召し上がらないようにしてください。
※ 体に湿邪が溜まりやすいような、むくみやすい人は、湿が増えやすいので量を控えめにしてください。
今回の酒粕:山形「樽平酒造」の酒粕
今回使った酒粕は山形の「樽平酒造」のもの。この樽平酒造で作っている「住吉」と言うお酒の酒粕です。所属している鍼灸の研究会の新年会で、くじ引きの景品としてもらってきた物です。ちなみにこの樽平酒造とは、私の師匠がとても愛しているお酒を作ってる酒造メーカーです。
樽平酒造
樽平・住吉など日本酒を製造する山形の酒造
酒粕は銘柄で香りやコクが違うので、同じ作り方でも“表情”が変わります。こういう違いを楽しめるのも、甘酒の良さですね。
東洋医学でみる酒粕:ポイントは「化したもの」と「土」
酒粕は東洋医学の分類では「化したもの」に属し、「土」に所属します。「化したもの」は栄養があり、身体への吸収も早いものです。また酒粕はアミノ酸の塊でもあるので、脳へ直行する栄養源にもなります。そういう意味で、甘酒は朝の切り替えスイッチになります。
- 化したもの:発酵などで“変化”を経て、栄養がまとまり、体に取り込みやすいもの
- 土:飲食物と関わりが深く、日々の養生の中心に置かれる考え方
忙しい朝の小技:インスタント味噌汁+酒粕で“底上げ”
酒粕と同じ発想で、味噌も「化したもの」です。
朝のお味噌汁は、忙しい日ほど頼りになります。
酒粕同様に、味噌も同じはたらきがあるので、朝お味噌汁を飲むことは、仕事を始める際の目覚めに最適となります。私も忙しいときにはインスタントに味噌汁を飲むことがあるのですが、そんなときにこの酒粕を少し入れると、インスタントの味噌汁はコクが出て栄養も補うことが出来ます。
「手間を増やさずに、質を上げる」小さな工夫としておすすめです。
ひな祭りは、からだと心の“節目”
玄関には雛人形、そして甘酒と雛菓子をいただきながら、今日のひな祭りを祝いました。こういう行事は、体だけでなく心にも良い“区切り”になりますよね。
皆様のうちではどのように今日のひな祭りをお祝いしましたか?
その他の記事・源保堂鍼灸院(東洋医学/表参道)より
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源保堂鍼灸院・院長
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
東洋遊人会・会長/日本中医会・会長/東洋脉診の会・会長
東洋医学・中医学にはよりよく生活するための多くの智慧があります。東洋医学・中医学をもっと多くの方に身近に感じてもらいたい、明るく楽しい毎日を送ってほしいと願っております。




