【今週のひとこと養生訓】「長夏、湿気、気圧!!」2021年8月葉月・第2週
【今週のひとこと養生訓】
「長夏、湿気、気圧!!」2021年8月葉月・第1週
この記事のポイント
8月7日に立秋を迎え、季節は秋に突入します。しかしまだ長夏という夏の名残も続きます。今週は台風もやってくるので、湿気も多く、加えて気圧の変化もあります。体に微妙な変化が起きやすく、それがまた大きな負担になっていきますので、鍼灸を受鍼したり、漢方やお灸を使ったりと、日々の養生により気を配っていただきたいなと思います。
酷暑も立秋を迎えて残暑へ
7月の梅雨明けから暑い日が続き、場所によっては連続で体温よりも気温のほうが高いという酷暑が続いています。ほんとにもうギリギリ、やっとのことで夏を過ごしています、という方も多いのではないでしょうか。
しかしその一方で、ここまで鍼灸を受鍼したり、日常生活にお灸を取り入れてみたり、食生活など生活を見直してきた方々からは、「みんな暑い暑いというけれど、夏バテもなく例年よりも気持ちよく過ごせています。」というお声も多く聞くようになってきました。
“養生は一日して成らず”・・・ということを実感するのも、こういった激しい季節の頃ではないかと思います。日々の積み重ねが、振り返るととても大きな収穫となっていることを、体が分ってくれているようになります。
暑い暑いと過ごしてきたこの暑い日々、いったいどこまで続くのかと思いながら、ようやく8月7日に立秋を迎えました。ここからは。時候の挨拶も「残暑お見舞い申し上げます」にかわり、夏の勢いも潮目が変わってきます。
立秋を境に季節がだんだんと秋へ向かっていくと感じることも多くなります。
とはいえ、まだまだ実感としては暑い夏が続くのであります。
長夏、湿気、気圧
季節は、一般には四季です。
言わずもがなですが、春、夏、秋、冬という四つになります。
しかし、もう一つ陰陽五行という考え方で季節を分けますと、夏が二つに分かれます。
これでいきますと、春、夏、長夏、秋、冬と、夏の後に長夏というのが加わります。
どうしてこういう区分になるかは理由があるのですが、ここでは煩雑になりますので、今回のところは、一先ずそういうものがあると思ってください。
この長夏は夏の名残で、中国では残暑に加えて湿気が多い季節となります。また、暑い日々からその逆の涼しさがやってくる折り返し点でもありますから、季節の変わり目としてもとても大きなポイントになります。
では、日本ではどうでしょうか?
日本もこの時期は台風がきたりしますので、湿気が多くなることが多々あります。加えて、台風は気圧の変化を生じます。ウェザーニュースの方とお話したのですが、この気圧はほんの少し変わっただけでも、体には大きな変化を及ぼすそうで、台風が発生したその時点あたりから、早くもその気圧の変化を体が感じ取って頭痛が起きることもあるようです。そんな方でも、台風が来てしまったほうのが楽になるというケースも。
こういった気象の変化によって起きる症状を、“気象病”ともいうそうですが、まだまだこの分野は、そのメカニズムは解明されていないことも多いようです。
この1週間の天気予報を見ていると、台風8号から10号までひっきりなしに日本の近くで発生をし、接近してきています。
これだけ台風が来ますと、湿気も多くなりますし、気圧も複雑に影響を与えそうです。さらに長夏という季節の変わり目ですから、より一層、養生の心構えが必要になりますね。
- 生活のリズムを崩さないように
夜更かしなどに気をつけてください - 立秋からは寝冷えに気をつけましょう
- 食事もバランスよく
- とはいえ残暑にも気をつけて
長夏の期間は夏野菜、夏の果物もOKです
※ 無観客で行われたオリンピック。表参道に作られていた臨時の駐車場は結局使われていませんでした。競技場周辺の道路は規制がありましたが、源保堂鍼灸院周辺は大きな混乱もなかったようです。
おすすめの漢方薬・漢方レメディ
- 麦味参顆粒(夏バテ予防)
- 頂調顆粒(頭痛に)
- 勝湿顆粒(胃腸の湿気対策)
- 酸棗仁湯(眠りに)
- 心脾顆粒(眠り、精神的な面)
- 温胆湯(湿気、眠り、精神的な面)
季節の変化だけではなく、新型コロナウイルス第5波に対してのストレスも多くありますね。どうしたらこの閉塞感を打破できるのか、よくわからないまま時間が過ぎていく日々。
鍼灸も、漢方薬も、そして薬膳も、皆様の健康のために寄与できることがたくさんありますので、お気軽にご相談ください。
その他にハーブティーもご用意しておりますので、そちらも併せてお気軽にご相談ください。
これまでの『ひとこと養生訓』はこちらから
感染防止対策について
日本鍼灸師会の感染防止対策を実施
源保堂鍼灸院が所属している日本鍼灸師会では、感染防止対策のチェックリストを作成しております。
ただいま当院では、その感染防止対策チェックリストを元にした対策をしております。
これからも、皆様が安心してご来院できるように努めてまいります。
※ご予約(キャンセルや時間変更がないようになど)やご来院(時間通りにご来院いただくことなど)のことで、患者様にもご協力を求める場面があります。ご協力いただきまして、誠にありがとうございます。
鍼灸院は医療機関であります。
そして、医療は皆様の健康のためにあります。
このような状況になって、皆様のご健康に寄りそう鍼灸や東洋医学が求められていると思います。
源保堂鍼灸院は、皆様の健康のとまり木、そして総合的な東洋医学のケアとして、これからも研鑽を続けていく所存でおります。
鍼灸院は、病院ではカバーしきれない日常生活の不調の相談にのるところです。
いわば、“かかりつけ鍼灸院”です。
患者様、ご家族の方のための医療機関として、源保堂鍼灸院はこの時期もしっかりと皆様のサポートをしてまいりたいと思います。
具体的な当院の感染症対策
- 院内の換気を十分に行う
- 院内の消毒を十分に行う
- 施術時の手指消毒をいつもより濃い消毒液で行う
- 3密にならないように配慮する
- 感染症に対する情報を常に収拾し、提供する
- スタッフはマスクを着用する
- 国の接触アプリを活用する
※ 院内はとても狭いため、3密にならないようにご予約時間ちょうどにいらしていただいております。皆様のご協力を賜りたいと思います。
ご予約に関して
ただいまみなさまには、ご予約の日時を2週間以内くらいのものにしていただいております。
といいますのは、医療機関といえども、政府や自治体、そしてお勤めの会社などから移動の制限をされる可能性もあり、また、ご予約日直前で発熱などがあった場合は受鍼をお断りせざるを得ないこともありますので、あまり先のご予約は予定が立ちにくいからです。
ご配慮いただきまして、ご予約をいただけたらと思います。
また、このような状況になりまして、みなさまそれぞれの生活環境なのかで時間を割いてご予約を取っている方がほとんどです。
安易なキャンセルや時間変更は、他の方のご予約の妨害行為となりますので、度重なる場合は今後の鍼療をお断りしますので、合わせてご賢察ください。
回数券に関して
回数券は、緊急事態宣言がありましても、有効期限の延長などはしておりません。
有効期限が近くなっている方は、ぜひともこの機会にこそ、鍼灸の真価を実感しにいらしていただきたいと思います。
患者様の中には、会社から外に出ないように言われていたりと、先の見通しが立たない方も多いようです。また、今回の第4波は変異株がかなりはびこってきているため、予断を許しません。
そこで、先行きがどうなるか読めず、医療機関といえどもどこまで責任を負えるかわからなため、この先長期で鍼療をお約束することが困難となっております。
そのため、誠に申し訳ございませんが、回数券の有効期限を3か月にさせていただきます。
過去二回の緊急事態宣言を振り返って熟慮した結果でございます。
今回の緊急事態宣言が急に行われたため、皆さまへのご通達が急になってしまったことをお詫び申し上げますとともに、これまで回数券があるからいらしていた方にとっては大変申し訳なく感じておりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
尚、現在お持ちいただいている回数券に関しては、そこに記載されている有効期限で承りますので、その期限までにお越しいただけたらと思います。
感染予防のために、みなさまにはご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。