【今週のひとこと養生訓】春は「発陳(はっちん)」|冬に溜めたものを巡らせる養生:散歩とストレッチが効く
この記事の要点

春は「発陳(はっちん)」:新陳代謝が動き出す季節
春は「発陳(はっちん)」――新陳代謝が動き出す季節です。
冬にしっかり溜めこまれたものを、発芽や成長のエネルギーへ転換していく。
春は、そんな“切り替えの季節”でもあります。
発陳がうまくいかないと「停滞」しやすい
ところが、イライラ・ウツウツとした気分が強いと、発陳がうまく進まず、
体も気持ちも停滞しやすくなります。
- なんとなく重だるい
- 気分が晴れない
- 些細なことでイラッとする
- やる気が出ないのに焦る
春は「動きたい」のに「詰まりやすい」。
ここがポイントです。
発陳のコツは「伸びやかさ」を作ること
春に必要なのは、心身に“伸び”を作って、停滞した気分を発散させること。
今日からできる、軽い運動でOK
- 散歩(ゆっくりで十分)
- ストレッチ(肩・胸・股関節をやわらかく)
- 深呼吸(吐く息を長めに)
「頑張る運動」ではなく、軽い運動がちょうどいい。
軽く動かすだけで、気分の滞りがほどけて、巡りが戻ってきます。
散歩は朝日がおすすめ
朝日を浴びると、体内時計が整いやすく、気分の切り替えの助けになります。
朝が苦手な方は、昼休みにでも外に出てみましょう。
いずれも20分くらいは歩きたいところですが、しないよりはした方がいいので、5分でも時間を作ってみてはいかがでしょうか
大事なのは「外へ出て、軽く動く」を作ることです。
まとめ:春は“ためこみ”を手放す季節
春は発陳。冬のためこみを、芽吹きのエネルギーへ。
イライラやウツウツが強いときほど、散歩やストレッチで「伸びやかさ」をつくり、停滞した気分を発散させていきましょう。
少し巡るだけで、春はちゃんと軽くなっていきます。
【おすすめの漢方薬】
この季節にオススメの漢方薬・漢方レメディ
春の伸びやかさは「肝と胆」が主体となって行われます。
特に春のはじめは胆が主役になります。
東洋医学では、胆は内臓を束ねる統率者のようなものと考えます。そして、胆は「清浄之府」とも言うのですが、これは“血液をきれいにする”という役目を指したものです。
そこで、この時期に特におすすめの漢方薬としては、胆の鬱滞を取るような「温胆湯」が先ず選択肢の一つにあがります。その次に、胆と表裏関係にある肝も大事になるのですが、肝の滞りをとる漢方薬としては、「逍遙散」「加味逍遙散」「柴胡桂枝湯」「航気散(四逆散)」などがあります。
※漢方薬は体質や症状で適否が変わります。こちらは目安として挙げておりますので、どれが適しているかは、当院をはじめとする漢方に強い薬局・薬店でご相談ください。
FAQ よくある質問と答え
発陳(はっちん)って何ですか?
春にイライラ・ウツウツしやすいのはなぜ?
何をすると発陳が進みますか?
散歩はいつがいいですか?
運動が苦手でもできますか?
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源保堂鍼灸院・院長
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
東洋遊人会・会長/日本中医会・会長/東洋脉診の会・会長
東洋医学・中医学にはよりよく生活するための多くの智慧があります。東洋医学・中医学をもっと多くの方に身近に感じてもらいたい、明るく楽しい毎日を送ってほしいと願っております。







