【今週のひとこと養生訓】立夏の養生|夏は「成長」の季節|東洋医学で読み解く心と体の動かし方

この記事の要点
イントロ: 立夏とは夏が始まる節気
5月に入り、景色も空気も少しずつ夏へ向かい始めました。
源保堂鍼灸院がある表参道も、メインの欅通りの新緑がとてもきれいに輝く時期に入りました。表参道・青山・原宿は、GWにはたくさんの人が訪れましたが、みなさんとても楽しそうに街の空気を楽しんでいたようです。
東洋医学では、立夏から「夏」が始まると考えます。
春に芽吹いた新芽がさらに輝き出し、草木も勢いよく伸びていきます。
この自然界の動きと同じように、私たちの心と体も、さらに外へ向かう季節に入りました。
このような自然界の変化を見ていると、
「最近なんとなく動きたくなる」
「新しいことを始めたくなる」
そんな感覚がで始めるのも、季節の流れなのかもしれません。
『今週のひとこと養生訓』では、はじまった夏の季節の序盤戦を解説していきたいと思います。
立夏とは?夏の始まりと東洋医学の考え方
5月5日頃から、二十四節気では「立夏」に入りました。
暦の上では、この日から夏になります。
東洋医学では、季節の変化は単なる気温の変化とは捉えません。
では、どんな捉え方をするのでしょうか?
それは、
“自然界のエネルギーの変化”として捉えています。
何度も繰り返しますが、
立夏からは夏。
夏は植物が生い茂っていくように、春に生じたものを、さらに成長させていくエネルギーが強まります。
つまり、夏は萬物の活動性、活動力が高まっていく時期となります。
それに合わせて、私たちも活動量を上げていくことが、自然の流れに沿った養生ということになります。
夏は「長(ちょう)」の季節
東洋医学では、上述した夏の特徴を、一言で「長」と表現します。
これは、
- 成長する
- のびる
- 繁る
といった意味を持っています。
草木が自然の力を借りて勢いよく伸びていくように、
この季節になると、私たちの心や体も、自ずから伸びていくようになります。
立夏とは?夏の始まりと東洋医学の考え方
これまで『ひとこと養生訓』でお伝えしてきたように、冬は「蔵」の季節であり、エネルギーを蓄える時期でした。
そしてその蓄えられたエネルギーは、
春になると植物の芽吹きとともに芽を出し始めます。
そしてさらに、
立夏を迎える頃には、そのエネルギーは本格的に外へ向かっていくことになります。
そのため、
私たちの心も体も、
- 新しいことを始めたくなる
- 人に会いたくなる
- 動きたくなる
という変化が出やすくなります。
これもまた、自然の流れに沿った、養生のための反応なのです。
動き始めることが養生になる理由
立夏の時期は、とにかく“動くこと”、“始めること”が大切です。
何か新しいことを始めようとすると、うまくできるかな?続けられるかな?と躊躇するものです。そして、まじめな方ほど完璧にやろうとしてしまいます。
このような躊躇や迷い、完璧にこなそうというのは二の次にしてください。
とにかく、“まず動き始めること”、を心がけてみてください。
散歩でも、掃除でも、趣味でも構いません。
“動くことから、始まる”のです。
自分の心に尋ねてみたら、何か声が聞こえてくるかもしれません。
小さくても行動を始めることで、
心と体の巡りが良くなり、自然と元気が湧いてきます。
そして、暦の流れが行動への勇気を与えてくれるかもしれません。
東洋医学では、流れが止まることが不調につながると考えます。
だからこそ、
「まず一歩動く」ことが養生になるのです。
『ひとこと養生訓』を読んでいただいている方は、すでに春からここまで養生をして準備をしているはずです。
流れはもう来ています!
と書きましたが・・・
無理に始める必要はありません。
立夏の養生は、大きく動くことではなく、小さく流れを作ることです。
“あれ、やってみようかな?”
というくらいでも十分です。
“あそこのお店、ずっと気になってたんだけど、行ってみようかな?”
こんな些細な動きだしでも、今までできなかったことをするんですから、すごい一歩だと思いませんか?きっと、自分に自信を与えてくれる、大きな一歩になると思います。
立夏のおすすめ養生法
この時期は、
- 朝に少し散歩する: 日が長くなってきますから朝から動きましょう
- 軽く汗をかく:本格的な暑さが来る前に発汗を促しておきましょう
- 外の空気を感じる:新緑を見て季節の変化を実感しましょう
- 新しいことを始める:もう準備はできています、さあ、はじめよう!
といった過ごし方がおすすめです。
ただし、夏はまだ始まったばかりです。
「のびやかに動く」
それくらいが、ちょうどよい季節です。
まとめ|自然の流れに沿って成長する
立夏とは、暦の上で夏が始まる節気であり、東洋医学では成長・活動・外へ向かう力が高まる時期と考えます。
つまり立夏とは、心と体が外へ動き始める季節なのです。
自然の木々が成長していくように、
私たちも少しずつ前へ進んでいく時期です。
焦らず、無理せず、やれることからスタートです。
楽しみながら、一歩ずつ動き始めてみましょう。
立夏は、無理に自分を変える季節ではありません。
自然の力を少し借りながら、自分の中にある動き出す力を思い出す季節です。
「最近なかなか動き出せない」
「季節の変わり目に不調が出る」という方は、お気軽にご相談ください。
源保堂鍼灸院は、皆様の“スタート”を応援し、サポートしてまいります。
For English Readers
Rikka marks the beginning of summer in East Asian medicine, symbolizing growth, movement, and outward expansion of energy.
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FAQ よくある質問と答え
立夏とは何ですか?
東洋医学で夏はどんな季節ですか?
なぜ夏は活動的になるのですか?
立夏の時期におすすめの養生はありますか?
疲れていても動いたほうが良いですか?
【おすすめの漢方薬】
この季節におすすめの漢方薬・漢方レメディ
立夏のころ、つまり、日本でいえばゴールデンウイークにあたりますが、この頃は急に気温が上がるときでもあります。
この気温の急上昇についていけず、体調を崩す人もおります。
汗がかけない、逆に汗をかきすぎた、自律神経がおかしい感じがする・・・ということを訴える方も増えてきます。
このような気温変化、自律神経の不調に対しての漢方薬もございますので、気になる方はお気軽にご相談下さい。
漢方薬は、個々の体質に合わせた処方が大事になります。
当院をはじめ、漢方薬に詳しい漢方薬重視の薬局・薬店・ドラッグストアでのご相談をお勧めいたします。また、漢方薬は、変化する体質や時期によって変えていくこともありますので、定期的な受診をお勧めいたします。
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源保堂鍼灸院・院長
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
東洋遊人会・会長/日本中医会・会長/東洋脉診の会・会長
東洋医学・中医学にはよりよく生活するための多くの智慧があります。東洋医学・中医学をもっと多くの方に身近に感じてもらいたい、明るく楽しい毎日を送ってほしいと願っております。






