【今週のひとこと養生訓】春の土用とは?体を整える東洋医学の養生法|食養生と過ごし方

この記事の要点
土用とは?|体が揺らぐ「調整期間」
土用とは、季節の移行期にあたり、心身を整えるための重要な期間です。
季節の変わり目にあたる期間であり、東洋医学では「切り替え」の重要な時期とされています。もう少し具体的に言いますと、土用はそれぞれの四季の最後の18日間になります。一番有名なのは「夏の土用」ですが、夏だけではなく、その他の春、秋、冬にも土用があるわけです。
中国古来からの五行思想では、季節はダイレクトにパッと移り変わるのではなく、必ず土用という「土」の働きがある期間を経由して、次の季節へバトンタッチすると考えられています。
五行思想では、土は中央に位置し、各季節をつなぐ役割を持つとされています。
土用とは、季節の移行期にあたり、心身を整えるための重要な期間となります。
なぜ土用は「リセットの時期」なのか?
日々の暮らしは忙しないもの。
次から次へと予定がやってくる、そしてそれをこなしてこなして一日が過ぎ、一週間が過ぎ・・・。そして季節も移っていく・・・。
気がついたら、なんだか汗ばむ季節へ。
もしやまたあの暑い夏がやって来るのか?
春から夏へ移る前に、一度立ち止まり、整える。
そんな時間を作ること、それが土用の本質です。
お正月が明けてから頑張ってきた人ほど、春の疲れが出やすいものです。
そんな方のためにこそ、この「切り替えのタイミング」あるのです。
自然は優しい、ほんとうに、私たちを助けてくれるのです。
土用は、無理に進む時期ではなく、
整えて再スタートする時期ではないかと、源保堂鍼灸院はそう提案いたします。
春の疲れが出る理由(五行的解釈)
春は「木」の季節であり、活動や成長のエネルギーが高まります。
しかし、その分、
- 頑張りすぎる
- エネルギーを一気に放出しすぎる
- ついつい無理を重ねる
などをついついしてしまいがちで、疲れが蓄積しやすくなります。
もちろん、そう言ったことができるのはステキなことだと思います。
今年も野球のレギュラーシーズンが始まりましたが、スタートダッシュはどのチームも願うところ。私たちもそうして、そのままダッシュを続けたいと思うものです。
しかし、どのチームも浮き沈みがあるように、私たちもそれをずっと続けることはできません。
そしてそれに加えて、季節の変化に体が適応しようとするため、自律神経のバランスが乱れやすく、疲労が表面化しやすくなります。
しかし、暑い夏がやって来る前に息切れしてしまっては、かえってもったいないですね。
今一度、自分の疲れを認識してみましょう。
この土用に入ることで、表面化してくるものです。
特に、春の疲れが抜けない方や、なんとなく体調が優れない方にとって重要な時期となります。
本格的な夏が来る前に、暑さに馴れながら、休みつつ、次へのメンテナンスをしてみましょう。
土用におすすめの食養生
土用は「土」の性質をもってます。
土の性質って?
土の性質とは、東洋医学では胃腸(東洋医学では、脾と胃のことを指し、脾胃と呼びます)のことを言います。
実際の臨床でも、患者様のご相談内容も、この時期は食欲不振や胃の不調を訴える方が増える傾向があります。そしてその影響は胃腸だけにとどまらず、そこから腰、肘や膝などの関節、そして首肩といったコリや痛みにもつながることがあります。
つまり、この時期は兎にも角にも胃腸ということになるのわけですが、そこで、胃腸に入るもの、そう、体を整えるための食事・食材選びが重要になるわけです。
ここでおすすめしたいのは、
- 新玉ねぎ
- 新じゃが
など、旬のもの。
さらに、これらは消化に負担をかけず、脾胃の働きを助けるとされています。
スーパーに行ってみたら、この時期は店頭に並ぶ、“新”が付くものを探してみてください。
土用はその季節を完成しながら、次の季節へ結ぶところ。
“新しい”季節に向かうのですから、“新”が付くものを取り入れるのが大事です。
なんだかこじつけのようですが、これ、けっこう効くんです。
“新”が付く食材は季節に合っていますから、体に負担をかけることが少なく、次の季節へ向かう力を養ってくれます。
土用の過ごし方3選(養生のポイント)
土用は「無理に進む時期ではなく、整えることを優先すべき期間」です。
そこで土用の時期は、
- 無理をしない(次の季節へじっと待つ)
- 体を休める
- 食事を整える
といった基本を大切にすることが重要です。
前にもお話ししましたが、“土用の間は土いじりをしない”という鉄則があります。
これは、荒神様という土地の神様がやってきて、私たちが生活する場所を整えてくれているという言い伝えから来ています。
私自身、当然いろんなヘマをします。例えば怪我をしたり、財布を落としたりなど・・・。それらのヘマをした時期を振り返ると、土用と重なっていたり、しかもうっかり土いじりをしてしまっていたということもあります。
おまじないのような、伝説のようなお話しですが、一つの譬え話と思ってみてもらうと、「進む」よりも「待つ」、そして待ちながら「整える」という意味がよく分かるのではないでしょうか。
土用は、自然が与えてくれる、「整え」のための踊り場です。
それが、土用の養生です。
まとめ|無理せず整えて次へ
土用は、次の季節へ向かうための準備期間です。
一度立ち止まり、
心と体を整えることで、
自然と次の流れに乗ることができます。
焦らず、丁寧に。
それが土用の過ごし方となります。
土用は「休むことも前進である」と教えてくれる時間、そんな向き合い方ができるといいですね。
源保堂鍼灸院では、東洋医学の理論と臨床に基づき、日常に活かせる養生を提案しています。よろしければ、良い記事だなと思っていただけたら、他の方にもシェアしてもらえたら幸いです。
🌿 土用の不調を整えたい方へ
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Doyo represents a crucial transitional phase in East Asian medicine, emphasizing restoration, digestion, and systemic balance.
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FAQ よくある質問と答え
土用とは何ですか?
なぜ土用に体調が崩れやすいのですか?
春の土用におすすめの食べ物は?
土用にしてはいけないことはありますか?
土用の過ごし方で一番大切なことは?
Save Your Health for Your Future
身体と心のために
今できることを
【おすすめの漢方薬】
この季節におすすめの漢方薬・漢方レメディ
土用は胃腸の時期です。
胃腸は古来よりとても大事にされてきた臓器です。
また、現代でも胃腸は健康のバロメーターとして、好不調の指標になります。
そんなこともあり、東洋医学では、胃腸へアプローチするさまざまなタイプの漢方薬が開発されてきました。
“漢方薬を開発する”というのは面白い表現かと思われるかもしれませんが、漢方薬は、生薬の絶妙な組み合わせによって成り立っています。同じような組み合わせでも、ちょっと加減するだけでその効果が全然違うものになったりします。これらの組み合わせは、長い年月をかけて生き残ったもので、つまり、エビデンスがしっかりあるものばかりとなります。
胃腸については、しっかりと体質などをみて判断しないといけませんので、必要を感じている方は、院長、副院長、スタッフにお声がけしてみてください。
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源保堂鍼灸院・院長
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
東洋遊人会・会長/日本中医会・会長/東洋脉診の会・会長
東洋医学・中医学にはよりよく生活するための多くの智慧があります。東洋医学・中医学をもっと多くの方に身近に感じてもらいたい、明るく楽しい毎日を送ってほしいと願っております。







