〖日々の食卓養生学〗 トマトの養生学|夏の陽気を受けて育つ、身体を潤す赤い恵み

この記事の要点
トマトとは? | 夏の陽気を受けて育つ、身体を潤す赤い恵み
夏になると、真っ赤に色づいたトマトが食卓を彩ります。
子どもの頃、庭で採れた完熟トマトをそのままかじった思い出がある方も多いのではないでしょうか。太陽の光をたっぷり浴びたトマトは、みずみずしく、ほどよい酸味と甘みがあり、夏ならではのおいしさを感じさせてくれます。
トマトは夏が旬
トマトの旬は6月から8月頃。
露地栽培のトマトは、夏の日差しを浴びて育つことで味が濃くなり、栄養価も豊富になります。生でサラダにするのはもちろん、炒め物やスープ、煮込み料理など、加熱してもおいしくいただける万能な野菜です。
トマトに含まれる主な栄養
トマトには次のような栄養素が含まれています。
- β-カロテン
- ビタミンC
- ビタミンA
- ビタミンK
- カリウム
- 食物繊維
- リコピン
トマトには、ほんとにたくさんの栄養素が含まれていますね。
その中でも特に注目されるのが、赤い色素成分であるリコピンです。強い抗酸化作用をもち、体内で発生する活性酸素から細胞を守る働きが期待されています。
身体への働き
多くの栄養素が含まれているトマトには、次のような働きが期待されています。
現代では、高血圧や生活習慣病の予防を意識した食生活の中でも、積極的に取り入れたい野菜の一つとされています。
トマトの栄養と抗酸化作用
トマトには、クエン酸やグルタミン酸、アスパラギン酸などの成分が含まれており、新陳代謝を高める働きが期待されています。また、赤い色素成分であるリコピンをはじめ、β-カロテンやフラボノイド、プロビタミンAなどの抗酸化成分も豊富に含まれています。これらの成分は、体内で発生する活性酸素から細胞を守る働きを持ち、健康維持やエイジングケアに役立つと考えられています。旬のトマトを日々の食卓に取り入れることは、夏の養生としてだけでなく、身体を内側から整えることにもつながるでしょう。
東洋医学からみたトマト
東洋医学では、トマトは身体に潤いを与え、熱を冷ます性質をもつ食材と考えられています。
暑さで汗をかき、のどが渇きやすい夏には、失われた水分を補いながら身体の熱をやわらげてくれる、まさに季節に合った食材です。
一方で、冷やす力が比較的強いため、冷え性の方や胃腸が弱い方は、生食ばかりではなく、スープや煮込み料理など温かい料理にしていただくと身体への負担が少なくなります。
おすすめの食べ方
トマトは生でも食べられるので、とても気軽な野菜ですよね。
でも、そのまま食べるだけでなく、次のような料理もおすすめです。
- トマトスープ
- ミネストローネ
- トマト炒め
- 煮込み料理
また、ピーマンやにんじん、キャベツ、セロリなど彩り豊かな野菜と組み合わせることで、栄養バランスもより充実します。
トマトがおすすめの方
- 夏バテしやすい方
- のどの渇きが気になる方
- 血圧が気になる方
- 野菜不足を感じている方
- 抗酸化作用のある食品を積極的に取り入れたい方
こんな時の食べ方
夏バテや食欲不振にもおすすめ
トマトには、のどの渇きを潤し、食欲を増進する働きがあるといわれています。暑さで食欲が落ちやすい夏には、とても頼もしい食材です。
一方で、身体を冷やす性質を持つため、生のまま食べ過ぎると冷えにつながることもあります。夏は生食を楽しみつつ、冷えが気になる方や胃腸が弱い方は、スープなどの温かい料理でいただくのがおすすめです。
高血圧や糖尿病が気になる方
トマトの記述を探してみると、高血圧や糖尿病で、体力のある方は、生のトマトを補助的に取り入れる方法も紹介されていたりします。この場合は塩分が気になりますので、塩はかけずにそのまま食べるのがおすすめです。
便秘が気になる方
トマトを丸ごと焼いて食べることで便秘が改善されたと言う報告もあります。個人差はあると思いますが、有効なこともありますので、その場合は、加熱することで身体を冷やしにくいようにして召し上がってください。これにより、食物繊維も無理なく摂ることができます。

トマト+五草スープ | 夏の疲れをいたわる養生スープ
トマトは、そのまま食べるだけでなく、さまざまな野菜と組み合わせることで、さらに栄養価を高めることができます。特に夏は、暑さによる疲れや食欲不振、肩こりやストレスを感じやすい季節。そんな時におすすめなのが、「トマトの五草スープ」です。
セロリ、にんじん、キャベツ、ピーマン、そしてトマトを合わせたこのスープは、身体をやさしく温めながら、野菜の持つ栄養を効率よく摂ることができます。
トマトの五草スープの材料(4人分)
- トマト・・・小2個
- セロリ・・・小1本
- にんじん・・・小1本
- キャベツ・・・2枚
- ピーマン・・・2個
- ベーコン・・・2枚
- ガラスープ・・・800ml
- 塩・こしょう・・・少々
トマトの五草スープの材料(4人分)
- トマト以外の野菜を細切りにします。
- 野菜とベーコンを軽く炒め、ガラスープを加えて中火で煮込みます。
- 沸騰したら湯むきしたトマトを加え、さらに煮込んで塩・こしょうで味を調えます。
- 野菜の甘みとトマトの酸味がほどよく調和した、やさしい味わいのスープです。
まとめ|トマトの養生
トマトは、夏の自然が育んだ代表的な養生食材です。
現代栄養学ではリコピンやビタミン類、カリウムなどが注目され、東洋医学では「熱を冷まし、身体を潤す」働きが知られています。
旬の時期に、おいしく無理なく食卓へ取り入れることが、季節に寄り添う養生の第一歩となるでしょう。
今日の『日々の食卓養生学』まとめ
東洋医学では、トマトは身体に潤いを与え、熱を冷ます性質をもつ食材と考えられています。暑さで汗をかき、のどが渇きやすい夏には、失われた水分を補いながら身体の熱をやわらげてくれる、まさに季節に合った食材です。一方で、身体を冷やす作用が比較的強いため、冷え性の方や胃腸が弱い方は、生食ばかりではなく、スープや煮込み料理など温かい料理にしていただくと、身体への負担をやわらげることができます。
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FAQ よくある質問と答え
トマトは毎日食べても大丈夫ですか?
生と加熱ではどちらがおすすめですか?
東洋医学ではトマトはどのような食材ですか?
冷え性でも食べられますか?
トマトジュースでも同じ効果がありますか?
For English Readers
Tomatoes are one of the most nutritious vegetables of summer. They are rich in lycopene, vitamins, potassium, and dietary fiber, making them a valuable part of a healthy diet. In traditional East Asian medicine, tomatoes are believed to cool excess body heat and replenish body fluids, making them especially suitable during hot weather. Whether enjoyed fresh or cooked, tomatoes are a delicious way to embrace seasonal eating.

源保堂鍼灸院・副院長
瀬戸佳子 Yoshiko Seto
登録販売者・国際中医師・国際中医薬膳師
東洋医学・中医学にはよりよく生活するための多くの智慧があります。東洋医学・中医学をもっと多くの方に身近に感じてもらいたい、明るく楽しい毎日を送ってほしいと願っております。
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