〖今週のひとこと養生訓〗陽気に動こう!!|夏至の陽気を活かす東洋医学の養生

この記事の要点
イントロ | 夏至は、陽気が最も盛んになる頃
6月21日から夏至に入りました。
夕方になっても、まだ外が明るい・・・。
そんな日の長さに、少しだけ背中を押されるような感じがしますよね。
東洋医学でいう「陽」は、「温める力」「動かす力」「外へ向かう力」と関係します。
夏至の頃は、その陽気が自然界に満ちてくる時季です。だからといって、無理に頑張る必要はありません。軽く歩く、体を伸ばす、外の空気に触れる。そのくらいの小さな動きで十分です。今週は、「陽気に動こう!!」を合言葉に、夏至の陽気を日々の行動に少しだけ移してみましょう。
陽気に動こう!!
夏至は一年で最も日の長い時季で、陽のエネルギーが最も盛んになります。
さらに今年は丙(陽)午(陽)の年も重なりますので、陽気の強さを感じる夏至となります。
陽とは、活動する力でもあります。
このエネルギーをうまく使うためには、積極的に行動していくこと、そして体を動かしたりすることが大切になります。
行動、体を動かすと言っても、歩く、体を伸ばす、外の空気に触れるなど、簡単なことで構いません。
出来ないことを探すのではなく、できることをやればいい、“やれることをやるんだよ、だからうまくできるのさ”という言葉を実践してみてください。
そうすること”で、今まで内にたまっていたものも巡りやすくなります。
湿気の重さも、陽気に吹き飛ばしていきましょう。
夏至と陽気
夏至は、太陽の力が最も強く感じられる節目です。
冬は夕方の五時になると外は暗くなり始めますが、夏はその逆に、その時間でもまだ外は明るく、まだ使える時間だなと感じますよね。
日が長くなり、明るい時間が増えることで、自然界の働きも外へ外へと広がっていきます。
だからこそ、この時季はじっと閉じこもるよりも、少し動くことが養生になるというわけです。
朝の散歩、軽い体操、庭やベランダに出る、せっかくだから買い物してみようかなとか、そのくらいの動きでも、夏至の陽気と体のリズムを合わせる助けになります。
陽気は「活動する力」
陽気というと、単に暑さや熱を思い浮かべるかもしれません。
しかし東洋医学で見る陽気は、活動する力であり、動かす力です。
私たちの体は物質(陰)ですが、そこに用の力が加わるからこそ活動ができます。
夏至の頃は、その陽気が自然界に満ちている時季です。
その流れを味方にし、少しでも行動を起こしてみると、心身の停滞が動きやすくなります。
そこで・・・
“エイヤっ!”と自分に言い聞かせて、自分の中にある陽気を動かしてみてはいかがでしょうか?
そうすると・・・
やろうと思って後回しにしていたことに少し手をつけられるかも?
気になっていた場所を片づけられるかも?
軽く汗をかいてみようかと歩けるかも?
夏至の陽気が、このような小さな行動を動かすきっかけになり、そしてそれがそのまま養生になっていきます。
湿気の重さは、動いて巡らせる
夏至の頃は陽気が盛んになる一方で、日本では梅雨の湿気も重なります。
陽気は強いのに、湿気で体が動きにくい。
気持ちは外へ向かいたいのに、体は重く感じる。
そういう矛盾が出やすい時季です。
こうしたときに大切なのは、いきなり激しく動くことではありません。
まずは軽く動いて、そこから少しずつ勢いをつけることです。
湿気で停滞しやすい水のめぐりも、体を動かすことで助けられます。
今ここでできることは何ですか?
歩く、肩を回す、足首を動かす、軽く汗ばむ。
小さな動きで十分です。
陽気を使って動くことで、湿気に沈みすぎない体を作っていきましょう。
体を動かすと、水のめぐりも助けられる
梅雨から夏にかけては、水分代謝が乱れやすい時季でもあります。
水を飲むことは大切ですが、体に入った水が巡ることも大切です。ずっと座りっぱなしでいると、体の水のめぐりも滞りやすくなります。
反対に、少し歩いたり、ふくらはぎを動かしたり、軽く体を伸ばしたりすると、体の中の水も巡りやすくなります。夏至の陽気は、この「動かす力」を後押ししてくれます。
水分補給をしながら、無理のない範囲で体を動かす。
これが、梅雨から夏への大切な養生です。
無理な運動ではなく、軽やかな行動を
陽気に動こうといっても、無理に強い運動をする必要はありません。
運動は修行ではありません。
運動は我慢大会ではありません。
運動は、体の感覚を呼び起こし、楽しむもの。
暑さや湿度が高い日は、ただでさえ体に負担がかかります。
そこで大切なのは、今の自分の体に合った動き方をすることです。
そして、汗をかいたら水分を補い、暑さが強い日は無理をしない。
陽気を使うとは、力任せに動くことではなく、自然の流れに合わせて、体を気持ちよく動かすことです。
夏至の養生で意識したいこと
繰り返しになりますが、夏至の養生では、陽気をうまく使いながら、暑さと湿気に振り回されないことが大切です。
まとめますと、こんなことで十分です。
逆に、夏に逆行することはしないほうがいいということになります。
こういったことをを意識すると、夏の入り口を健やかに過ごしやすくなり、そしてこれは、本格的な梅雨明け後の暑さへの備えにもなります。
日々の生活を、無理なく有効に使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ | 陽気を使って、めぐりをつける
夏至の明るさには、人を外へ向かわせる力があります。東洋医学でいう陽気もまた、体を温め、動かし、巡らせる力と関係します。けれども、陽気に動くとは、無理をすることではありません。少し歩く。体を伸ばす。後回しにしていたことに、少しだけ手をつける。その小さな動きが、湿気で滞りがちな体のめぐりを助けてくれます。今週は、できないことを数えるより、今できることを一つだけ。夏至の陽気を借りて、軽やかに動いてみましょう。
夏至は、陽気が盛んになる時季です。無理な運動ではなく、軽く歩く、体を伸ばす、外の空気に触れるなど、できる範囲で体を動かしてみましょう。動くことで水のめぐりも助けられます。湿気の重さに沈みすぎず、陽気に動いていきましょう。
心身のメンテナンス
日々の養生
想生・想身・想心
私たちの体と心はいちばんの宝ものです。
長い人生の旅路をともにする心身を、整え過ごすために、体と心にやさしい鍼灸をお奨めします。

FAQ よくある質問と答え
夏至とはどのような時季ですか?
東洋医学でいう陽気とは何ですか?
夏至の頃は運動した方がよいですか?
梅雨の湿気があるのに、動いた方がよいのですか?
動くと水のめぐりがよくなるのはなぜですか?
暑い日はどの時間帯に動くのがよいですか?
For English Readers
The summer solstice is the time of year when daylight is at its longest. In East Asian medicine, summer is considered the season when yang energy is most active. Yang is associated with warmth, movement, activity, and outward expression.
Around the summer solstice, it is helpful to use this active energy in a gentle and practical way. This does not mean forcing yourself to exercise intensely. Rather, it means taking small actions: walking in the morning, stretching the body, going outside for fresh air, or simply moving a little more than usual.
In Japan, the summer solstice also overlaps with the rainy season. The humidity can make the body feel heavy and stagnant. Light movement can help the circulation of fluids and support the body’s natural rhythm. Drinking water is important, but helping that water move through the body is also part of seasonal self-care.
The key is balance. Use the energy of the season, but do not overdo it. Avoid exercising in extreme heat, drink enough fluids, and rest when needed. A small amount of movement, done regularly and gently, can help the body transition from the dampness of the rainy season into the full heat of summer.
【おすすめの漢方薬】
この季節におすすめの漢方薬・漢方レメディ
6月も最終週となると、湿気がかなり深く入ってくるようになります。
そして、気温も上がってきています。さらに加えて、気温差、気圧差なども。
このようなものをカバーするものがあると、より過ごしやすいと思います。
ツボについてもそういったところの調整が必要になります(ツボは個人で使うところが変わることが往往にしてありますので、受鍼の際にご相談ください)
当院での受診が難しい場合は、漢方に長けた漢方専門薬局や、脈診などが優れた鍼灸院にご相談ください。
漢方薬は、個々の体質に合わせた処方が大事になります。
当院をはじめ、漢方薬に詳しい漢方薬重視の薬局・薬店・ドラッグストアでのご相談をお勧めいたします。また、漢方薬は、変化する体質や時期によって変えていくこともありますので、定期的な受診をお勧めいたします。
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源保堂鍼灸院・院長
瀬戸郁保 Ikuyasu Seto
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
東洋遊人会・会長/日本中医会・会長/東洋脉診の会・会長
東洋医学・中医学にはよりよく生活するための多くの智慧があります。東洋医学・中医学をもっと多くの方に身近に感じてもらいたい、明るく楽しい毎日を送ってほしいと願っております。








