【今週のひとこと養生訓】2020年3月弥生・第4週
【今週のひとこと養生訓】2020年3月弥生・第3週 3月23日~28日
『玄鳥至』
1年間を72等分した七十二候と呼ばれる暦では、「玄鳥至」というものに入ります。
玄鳥とは、ツバメのこと。
ツバメが家やお店の軒下などに巣を作ると、そこが繁栄する、繁盛するという言い伝えがありますが、これは、ツバメが古来から吉兆を現わすからであります。
ツバメは風水的に凶となる方角には巣を作らないとか、ツバメはきれいなところにしか巣を作らないため、それはすなわちその家が清潔で病気知らずなど、ツバメが縁起物の一つに選ばれる理由は様々あるようですね。
2月からずっと同じニュースばかりで滅入ります。
海外各国での状況を見ていると、心が痛みます。
“自粛疲れ”とも言われていますが、しかし、自分の軽率な行動が誰かを傷つける事態になりかねませんので、気をつけなくてはいけません。
しかしもちろん心も体も疲弊しますから、ツバメの到来を探しに気分転換してみてはいかがでしょうか?
七十二候における中国と日本の違い
七十二候には、中国のものと日本のものの2つがあります。
七十二候の本家は中国なのですが、中国と日本の緯度の違いなどから、細かい事象が日本の季節感と合わないことが多いため、江戸時代に日本風にアレンジされました。
そのため、中国と日本の七十二候ではズレや、中国にはあって日本にはないものなどもあります。
現在、日本で一般的に扱われているものは、もちろん日本のものが多いです。
しかし、当院では本家の中国のものを採用することが多くあります。
といいますのは、この七十二候というのは、単に季節の移ろいを現わすものではなく、その季節の陰陽の度合い(濃淡)などを、自然界の“かたち”で表現しているところから発祥しているので、季節感が合わないからと言ってしまうと、本来の意味合いがなくなってしまうからです。
日本の七十二候では、ここで取り上げました「玄鳥至」は、二十四節気・清明の初候に出てきます。
清明初候は4月5日あたりですから、中国のものとは1~2週間はずれていますね。
どちらがいいとか、どちらを採るとか、暦好きの間ではご意見が分かれるかと思いますが、そんな違いがあるんだなと言うことだけ念頭に置いていただいて、それも楽しみの一つとして受け入れていただけたらと思います。
今週のおすすめ漢方
“自粛疲れ”で少し気力が落ちている方も出てきているようです。
また、そろそろこのあたりで普通のシフトで出勤してみようかというところも出ているようで、在宅勤務にペースが性にあっていた方にとっては、一段ギアアップをしないといけませんね。
そんなことから、今週のおすすめ漢方薬は“麦味参”です。
気力を助け、元気に過ごせる漢方薬です。
https://drug.koganedou.jp/herbal-medicine-list/iskra-bakumisan/
表参道・青山・源保堂鍼灸院
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