鍼灸の価値って何だろう?
ある日の夜、ふと考えてみた。
鍼灸の価値って何だろう・・・?
私は鍼灸師だから、鍼灸のことはよく知っている。
しかし、私は専門家だからこそ、そのよさが当たり前であるから、患者さんに伝えきれないことも多いようだ。ウェザーニュースやセゾンのくらし大研究などでコラムを書いたりもするけれど、“鍼灸の価値”といったような当たり前のことは記事にはしずらいものがあります。
世の中はもっとキャッチ―なまとまりが好まれている。
鍼灸の価値をキャッチ―に説明しようとするとき、はたと困ってしまう。
私は職人である。
職人はぶっきらぼうだ。
だから、私はあまりかっこいいことをいうことができない。無骨に主張することはできるけれど、横文字でまとめるなんてことはついぞ考えたことがない。
でも、それでも考えてみよう。
鍼灸の価値を、かっこよく並べてみようかと思う。
4つのA
結論からまとめてみよう。
1.Awareness(気づき)
2.Awakening(覚醒)
3.Anti-Aging(アンチエイジング)
4.Athletic(運動)
これらをもう少し詳しくお話ししてみようと思う。
1.Awareness(気づき)
鍼灸の治療をしていて思うのは、鍼灸受鍼の結果が早く出る人に共通するのは、「気づき」があるということ。
自分の身体はあまりに身近すぎて、かえって俯瞰できない。俯瞰できないばかりか、無関心になってしまうことが多いようです。鍼灸院に行けば、そこにいる鍼灸師が勝手に治してくれるだろう、そんな気持ちで来る人も少なくないように思います。もちろん鍼灸師は治すための存在ですから、治すように努めていきます。しかし、鍼灸師だけの力ではどうにもならないことも多いのです。
たとえば食事。
これを食べてほしいな、こういったものは食べてほしくないな、そんな食事のアドバイスをするのですが、これを実行してもらうと治るのも早いはず。でも、そこで抵抗する方も多いのです。「私はお肉は嫌いですから食べられません」「お菓子がやめられないので」などなど、
季節の養生に
各季節に起きがちな身体の不調。
その改善策をまとめたのが、『季節の不調が必ずラクになる本』です。
夏におきる熱中症についてもまとめてありますので、よろしければお手に取ってご覧ください。
熱中症・夏バテにオススメの漢方薬・漢方レメディ
- 麦味参顆粒
- 勝湿顆粒
- 香蘇散
- 五苓散
- 香西洋参
- 健脾散顆粒
- 健胃顆粒
など
熱中症や夏バテの予防になるのが麦味参顆粒です。巷では、麦味参顆粒のことを“飲む点滴”と称していることも。
その他、夏の暑さで胃腸が元気がないとか、食欲が落ちることもあるかと思いますので、そういったときは勝湿顆粒、香蘇散なども適しています。
そのときそのとき、また各個人によって体質を考える必要もありますので、漢方薬をご希望の方はお気軽にご相談ください。ご本人だけではなく、ご家族みなさまのご相談にものりますので、そのときはおっしゃってください。
この記事を書いた人
鍼灸師・登録販売者・国際中医師
瀬戸郁保
古医書医学の大家であった二階堂宜教先生に師事し、東洋医学・中医学の世界を追求している鍼灸師です。唯一の趣味は、写真を撮ること。カメラはFOVEON、LUMIXを使用しています。
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